すっかり寒くなりました。12月も下旬ともなると冬本番。街ゆく女性のほとんどが厚手のタイツを着用しています。デニールでいえば、60デニール以上の「ほんのり透ける~ほとんど透けない」防寒タイツwです。

以前、ブログでも「素晴らしい透け感」の50デニール黒タイツを紹介しました。50デニールタイツはほどよい透け感があり、野暮ったくならずにそこそこの防寒機能を備えた、オイシイとこどりのタイツです。今回取り上げるのは40デニール。わずか10デニール薄いだけですが、見え方はどう違うのでしょうか?徹底的にレビューしちゃいます。

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ずばりいいます。40デニールにタイツよりストッキングです。みなさんがタイツに期待している「暖かい」「寒々しく見えない」「なんか安心」感はありません。逆にいえば、「おしゃれより寒さ対策」「女子高生みたい」「ちょっと野暮ったいかも」というタイツ感はないです。透け感ストッキング、気持ちタイツ、そんな感じです(シアータイツ)。だから脚がすっきり見えます。細く見えます。タイツのもこもこした感じがないので、どんな服にも似合います。ただ女子高生には似合いません。色気が出てしまいます。40デニールは大人のタイツです。

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タイツの厚さは透け感で言い表されます。たとえば、福助のタイツは60デニール「上品な透け感」、80デニール「肌が透けにくい」とされています。ちなみに40デニールは「自然な透け感」です。確かに自然な透け感ですが、私はあえて「透けさせる透け感」と表したいw。ストッキングは透けて当たり前。50デニールは素晴らしい透け感。その中間に位置する40デニールは、「ストッキングのように透けさせる透け感」です。タイツ履きたいけど、素肌感を大事にしたい、そんなコーデにぴったりです。
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写真のタイツはモデルさん私物のもので、ブランドはわかりません。でも間違いなく40デニールです。編みはゾッキでハイゲージ、フィット感もしっかりしていて、いちばん脚が綺麗に見えるタイプの40デニールです。爪先ヌード、かかと補強はなく、生地が伸びる足指先やかかとはかなり透けています。足指の指と指の間もほどよく透けています。タイツとはいえ、トップラインの浅いパンプスで靴を履いて、足の指のつけ根を見せたいくらいです。脚がきれいに見えます。

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この時期は忘年会、新年会で座敷に上がることも多いでしょう。40デニールタイツは 座敷に上がって、正座したときの足裏も美しいです。土踏まずからかかと、足の外側、足指先に広がるグラデーションの階調は広く、女性のかわいらしい足のフォルムが際立たせています。

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40デニールタイツを着用するときに、一つだけ注意していただきたいことがあります。履いた時のムラです。40デニールはゾッキタイプが主流。ゾッキはサポート力が強く伸縮性がありますので、生地がきれいに伸びるところと伸びないところで濃淡のまだらになります。特に太ももはムラになりやすいです。

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50デニール以上になると、タイツ生地自体が40デニールほどムラは出ません(逆に毛玉がでますが)。タイツを履いた後、手のひらで下から上にやさしく生地を均一に伸ばしてあげるようにしてあげるよいです。