この記事は
大きな箱とっちっちゃな箱 (←クリックしてね)

の続きです


リビングのテーブルに ちっちゃな箱が 二つおいてあった

箱・・・ いつまで 続くんだろ(笑

でも 今日は同じ大きさの箱
 「どっちがいい?」
 
ナナが 片方を選ぶと
ダーリンが 選ばなかったほうを ポケットにしまった

箱を開けると

鍵が入ってた

 「鍵? なんの?」
ダーリンは 黙って部屋に入って
なにかをしてる

部屋からバックを持って出てきて
 「ナナ 出かけるよ」
 「え?」
 「そのままでいいから その箱の中身持ってきて」
 

 「でも・・・」
躊躇する ナナにダーリンは
 「大丈夫だから」
 「だって・・・」
 「ほんとうに無理なら 無理しなくてもいい」
 「・・・」
 「途中で気分が悪くなったら戻ってくればいい 大丈夫だから ナナ」

ダーリンの言葉が 優しくて 自信たっぷりだから
なんだか 大丈夫な気がする
大丈夫じゃなくても 何とかなる気がする
ダーリンは うなずく ナナの手をとって
 「大丈夫」

ナナを連れて 車に
 「ナナ 箱の中身」
 「これ?」
箱の中に入ってた 鍵を渡す

ダーリンが 車のドアを開けて
中に・・・

車の鍵だったのかぁ

車に乗って・・・

ドライブ?

しばらく走ったら ダーリンが
 「ナナ 目をつぶってて」
 「うん?」
 「いいって言うまで 何があっても 目を開けないで」

 「でも・・・」
 「大丈夫だから」
 「うん」

車がどこかに止まって
ダーリンに抱きかかえられて
そのまま 連れて行かれて

 
 「ナナ 目を開けていいよ」

目を開けると ホテルの部屋
部屋中に花とハートの風船が
飾ってある


 「ナナ こっち」
ダーリンに呼ばれて

ベッドルームに行くと
ベッドの上に 箱が・・・
 「開けて」

そう言って ダーリンは部屋を出て行った

こんどは 選ばないんだ(笑

箱を開けると 下駄が入ってた
ダーリンが持ってきた バックの中身は
前の箱に入ってた 浴衣

浴衣に着替えて
ダーリンに所に行く



テーブルの上には ディナーの用意がしてある
真ん中には 箱

箱の中には ケーキ
ケーキには Happy Birthday ナナ
って・・・

 

食事をして ケーキを食べながら
 「箱は これで最後だよね?」
 「箱は これが最後だけど」

 「けど?」
 「もうひとつだけ 開けるものがある」

そう言って ダーリンがカーテンを開けると
窓の外には










花火が・・・










この部屋が 最後の箱だったんだね



サプライズ好きの ダーリン
甘くみすぎてたぁ