- スローリズム (幻冬舎ルチル文庫)/杉原 理生
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すっごいおもしろい前置きを考えていたハズなのに
すっかり全部まるごとわすれちゃいました!こんにちわ☆ニコです。
アハハー☆つって。
んなら、しゃあねえ!
とっととイくぜ!
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【このBLがやばい!を制覇する。】
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BL小説部門 第3位
『スローリズム』 杉原理生 /イラスト:木下けい子 *ニコ評価 : ★★★☆☆
《内容紹介。》
水森(受け)に毎週2回必ず電話をかけてくる矢萩(攻め)は
高校のときからの付き合いで一番身近に感じられる友人。
だが、高校生の頃、ゲイである事を告白した矢萩(攻め)はすました顔をして
「安心しろよ、おまえだけは絶対に好きにならないから」といい放った。
あれから12年。その言葉どおり水森(受け)と矢萩(攻め)はずっと友達でいるが…。
単行本未収録作品&書き下ろしで待望の文庫化。
《感想。》
コノ作品のすっごいところは、最初っから最後まで
“受けと攻めの恋について” しか書かれていないところだと思う!
通常の大人ってのは、“恋” 以外にもヤるこたあたっくさんあるハズなのに
コノ2人の頭ん中には、“恋” しか無い! って感じがびっくりします。
読んでも読んでも、読めども読めども
めくってもめくっても、恋恋恋恋恋恋、、、、恋!
コレ1冊読めば、見も世も無い恋っていう嵐に巻き込まれた気分満喫!
っていうか、満腹です、、、。
なんだかさ。
こんなにも相手のコトが頭から離れない人生なんて
なんだかさ。
結構、不憫な気がしてきちゃうのは、ワタシだけなんでしょうかね?
「オトコなんだから、スパーン!と、当たって砕けろ!くらいの勢いで
この膠着した状態を力技で持ってして
打破するくらいの勢いが欲しいわ!」
って、ワタシは思っちまったんですが、いかがなもんでしょうか?
常々ワタシは、「我慢する攻め様が大好きです」 と
声高に宣言しておいでなので、コチラの攻め様を見て人様は
「コノ攻め様は途方もなく我慢してるから、ニコさんのお好みなんじゃあないの~?」
っておっしゃるかもしれませんがあ!
ノンノン!
コチラの攻め様。 “我慢する攻め様” ではありません!
コチラの攻め様。 “諦めている攻め様” なんです!
“我慢する攻め様” と “諦めている攻め様” は
似ているようで、全然違う。
“我慢する攻め様” ってのは、いつかは受けを手に入れる気満々で
その過程の一つとしての現在の状況が “我慢” なダケであって
未来の、将来の2人の為に我慢をしているダケであって
そりゃあ、もう! 我慢の裏にはいつの日か受けを狩る気満々なワケです!
“我慢する攻め様” は、そのストイック具合が身悶えるワケなんですが
“諦めている攻め様” ってのは、未来もナンも明るい展望なんか思い描いていない。
「俺のこの恋心が受けに知れてしまったら
親友としてのポジションですら手放してしまう事になる、、、。
だったら! この恋心は絶対に明かすことはできない、、、。」
みたいな?
親友>恋人 って、はなっから諦めてる!
はっきり言っちゃうと、親友よりも恋人の立場の方が
低く見られている可能性もある!
怯む気持ちは良く解る。
でもね。んなのさあ~。
オトコとして。 ハンターとして、どおかと思うよ!
積極的に狩って行こうよ! オトコなら!!
積極的に、だけれども決して強引ではなく
包容力と優しさでもってして
我慢の果てに受けを根こそぎ狩って欲しい!
と、ワタシは思うので、12年も親友の域をでないで
ずぅぅぅっと膠着した状態に甘んじているコノ攻め様は
どうにもこうにも、魅力が感じられない、、、。
優しいのはステキですが、、、。
木下けい子さんのイラストとのマッチング具合もステキですが、、、。
大人のオトコなら、恋以外にも
いろいろと生産的なコトを考えた方が良いんではないかと。
ね?
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ああ、でも!
こんなにもメタクソに言うほどの作品では無いです。
普通におもしろいですよ!
でもね。
普通におもしろいからコソ、もう一声、欲しかったんです!
もったいねえ!
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