- 僕の知るあなたの話 (バンブー・コミックス 麗人セレクション)/鈴木 ツタ
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“受けに真珠” って、良くないですか?こんにちわ☆ニコです。
なんつうかその、宝の持ち腐れ感が、とてもたまらないような気がしてなりません!
だってさあ、考えても見てくださいよ。
その受けは、そもそもはノンケで(というコトにしておいてください。)
そもそもは女好きで(だって、ナニに真珠を入れてるくらいですよ?)
そもそもは、おなごをヒイヒイ言わせてた、もしくは言わせたい!と思っている
派閥の男子であったにもかかわらず、何の因果か自分に惚れてしまった
オトコ(攻め)に狩られて、あれよあれよという間に受けになっていた!
そして、受けである以上、真珠が入ったナニは本来の目的を失って
快感を解りやすく示す為のバロメーター的アクセサリーになっちまうんですよ!?
これほどの宝の持ち腐れを、ワタシは他に知らない。
ちょお楽しいわ~v
そしてそして、ワタシの知っている限りでは
その、“受けに真珠” 設定を生かしきっているBL作品をいまだに見た事が無い!
これほど楽しい設定をアチラ様は、さら~っと、「アラ! 真珠入れてるのネ☆」
くらいの軽さでもってして、さら~っと流してくださるので、コチラとしては
「ああん、もうっ! もっとその、受けに真珠設定を生かしてよっ!
そうしないと、ソレこそ、豚に真珠じゃあない!」 って、身悶えるワケなんです!
ってまあ、身悶えているのは、ワタシだけなんでしょうケドもー☆
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『僕の知るあなたの話』 鈴木ツタ ニコ評価 : ★★★★☆
《内容紹介。》
母親から虐待を受けている高校生・松本波亜人(はあと・攻め)は
いつも優しく接してくれた母親の元恋人・渋沢(受け)のことが大好き。
ヤクザである渋沢(受け・ヒゲ)にその想いを告白した日から
二人の関係は変わり始め・・・。
そして数年後、波亜人(はあと・攻め)はホストとなって渋沢(受け)と
同じ街で働き始めた。
切なくも温かい愛を描いた表題シリーズ3部作ほか
高校生やサラリーマンの恋模様に加え、お楽しみvの描き下ろしも収録!!
《感想。》
S攻めがお好みでないニコさんですが
鈴木ツタさんの描かれるおハナシは大好きですv
ツタさんの描かれるS攻め様は、薄暗くないからかしら?
突き抜けて明るくS! みたいな? んんん?? 違うか???
しかし!今回のご本はS攻め様がお一人もいらっしゃらなかった!
そして、優しい攻め様が山盛りいらっしゃった!!
びっくり!
んなコトあるんですネ!!
ワタシにとってはステキな攻め様がいっぱいいらっしゃったコノご本は
いままでのツタさんのS攻め様を大層お気に召されていたお嬢さん方には
ちょいとご不満かもしれませんね? どおなんだろう??
さてさてコチラは、全体的に、ほわ~んとしたおハナシが詰まった短編集です。
どのおハナシもとても良いのですが、いろいろと語っていると日が暮れるので
今回の議題である “受けに真珠” の表題作についてダケ感想を述べる!
ワタシが初めて “受けに真珠” を体験した?のは
BLCD 『花嫁は夜に散る』 で、コチラの受け様(羽多野渉さん)は
ヤクザの若頭で、ばっちりとナニに真珠も、背中に紋々も入っている
堂々とした受け様だったのですがあ、しかし!
そんな設定は、さら~っと流されていて、真珠が入ったナニをどうこうするっ! とか
紋々が入った背中でどお! とか、そんな萌えたぎるような場面はいっさい無く
さら~っと、「アラ! 真珠入れてるのネ☆」 的に終わってしまっていたんですが
今回のコチラの作品も、まさしくそおなんです!
受け様がヤクザで、年上で、ヒゲで、ナニに真珠で、背中に紋々なんですが
「コレ、真珠? すごーい」 って感じで、さら~っと流されていて
しかも! ソレは、真珠ですらなかった!!
ハブラシの柄を削って入れたんだって!!!
う~ん、なんだろう、この痒い所に手の届かない感じは。
まあべつに、ナニに真珠が入っていようと
感覚的にはヘソにピアスくらいのもんなのかもしれないけれども
なんつうか、女をヒイヒイ言わせようと、痛い思いして(痛いんでしょ?)
入れたせっかくのナニなのですから、もうちょっとなんつうか
いやんv って感じのシチュを考え出せないモンであろうか?
例えば、真珠の入ったナニでナニをナニしてとか、、、。
あああっー、ダメだっ!
貧困な想像力しか持たないニコさんには、んな萌えたぎるような
“受けに真珠シチュ” なんて、思いも付かないよっ!
、、、もうイイです。
これからも、地道に “受けに真珠” 作品を見つけていくからイイもんネ! ぐすぐす。
豚に真珠 ・・・ 価値のわからない者には、貴重なものも意味がないことのたとえ。
ということわざがあるのなら
受けに真珠 ・・・ 具体的な使い道が無いモノが華美に装飾されてる、宝の持ち腐れのたとえ。
とかっていうのも、いつかことわざになればイイのに!