ナビゲーションのフリして、実は…。 | ★コピーライターが思わず ! となったコピー。

ナビゲーションのフリして、実は…。

例の納豆をめぐる問題では、
番組制作のモラルばかりが
語られているが、健康バラエティ
番組の情報ひとつで、
強奪ばりの勢いで納豆を買う
現代人の思考停止ぶりにも
警鐘を鳴らす声がないのはどうして。むかっ
 
番組放映直後のスーパーの
ガランと荒んだ納豆売り場を
見たとき、なんだか気持ちワルッと
思ったのだが。
健康のためなら死んでもいいという
健康ブームを皮肉る言葉も
あながち大げさな表現ではない。
 
物も情報もあふれて便利な状況と
いうのは、考えることを奪うという
リスクだってあるんじゃないかな。
よく考えなくても、そこそこ快適に
暮らせる世の中だけに怖いと思う。ドクロ
 
インターネットの出現で、情報との
関わり方が大きく変わって、
僕たちはマスメディアに翻弄されずに
賢く生きる術を得たなんて思って
いたけれど、テレビ番組の情報で
こうもコロリとやられるとは、
大して変わっていないという事だと
思うんだけどね、どうだろう。
考えることを放棄しちゃダメだよね。
 
ま、健康つながりということで…
 
 
★今回のビックリマークなコピー。
 
 
まず、野菜が健康であること。
だから、オーガニック。

 
 
日清ファルマの栄養補助食品「オーガニック
パワー黒胡麻・大豆・青汁」
の広告より。
以前、健康食品のCMで、ちょっと記憶が

あやふやなので正確ではないが
「その健康食品は健康ですか」というナレーションに
思わず反応してしまったことがある。

言われてみれば、あまり気にしていなかった。
 
健康食品というだけで、また健康という
表現だけで、何も疑わず、すべて健康に
よいものが使われているとつい先入観を
持ってしまう。さらにビタミンなど
そこに含まれる成分に注目してしまい

がちなせいか、原材料についての関心は

そう深くない。きっと、ちゃんとしている

はずだと信じてしまうのだ。
 
むろん健康食品メーカーだって
原材料についても注意を払っている
はずだが、それを一番に訴求するという

ことはあまりない。選ぶ方から見れば
どう体に良いのかが一番気になるものだ。
 
しかし原材料の質も差別化の
大きなポイントである。したがって

それを商品を選ぶ基準として

コピーで示すことで、差別化を

図るというのもひとつの手である。
 
原材料の野菜の品質は確かですか、
そこで選んでいますかと
商品選びのポイントに気づかせて、
実はそれが一番伝えたいことになる
というわけだ。ひらめき電球

 

健康食品だけでなく、電気製品なども

どこで製品を選んでいいか分からないと

いう方は多いはずだ。

そういうケースの場合、広告で商品選びの

基準を教えて、うまく商品へナビゲーションを

する。よく使われるアイデアである。

 

それってズルーイと思うかもしれない。

これも注目してもらう広告のテクニック。

しかし、嘘を言ったり、データを捏造して

見る人を欺こうとするわけではないので、

(中にはそういう広告もありますが)

そう目くじらを立てないでくださいね。