団塊は、問題世代。 | ★コピーライターが思わず ! となったコピー。

団塊は、問題世代。

その昔、僕にとっては団塊世代は仮想敵であった。
当時は、上司や取引先の担当者に団塊世代が多く、
まだ二等兵だった僕らは、彼らにこき使われ、
若造扱いされ、酒の席では昔の自慢話を聞かされ、
鬱陶しい思いをしたものだった。
 
団塊の世代が上にいる限り、
俺たちはいくら頑張っても
浮かび上がれないぜ!と
自分たちの青さと能力を
棚に上げて、下克上を狙って
いたのだった。アップ
 
しかし現実はそう上手くいかず、
同世代の同僚達とは、いつも団塊世代の
悪口を言い合い憂さを晴らしていた。
「いつかアイツらの首を獲るけんのう~」と
「仁義なき戦い 広島死闘編」の北大路欣也
のようにギラギラと勝手に敵視していたものだった。爆弾
 
あれから20年くらい経ったが、
今では僕らも下の世代から突き上げを
くらい、油断していると寝首を
かかれそうな世代になってしまった。
そして、今年は団塊世代が一線から引退。
 
今度は、僕の代わりにいろいろな
ビジネスが団塊世代(のお財布)を狙っている。
 
 
★今回のビックリマークなコピー。
 
 
定年を迎える夫が、私の日々に戻ってくる。
さて、どうするか。

 
 
へーベルハウス[LUFT]の広告より。
定年後の熟年ライフを考えた住まいのようだ。
このメッセージは、団塊世代に向けたもの。
読めば分かるとおり、妻のホンネ?を
表現している。今年定年退職をする夫を
を持つ妻にとっては「そうなのよ~まさしく
問題よ~」と共感を得そうな内容である。

 
そういえば、僕のオカンも
無趣味なオトンの定年が
近づく頃、「どうしよう」と
心配していたものだ。
 
しかし、イヤな気になった方も
いただろうな。
夫からすれば、この広告。
もうあなたのいる場所はないのよ!と
言われているみたいで。
 
なんだか夫が可愛そうと思われる
メッセージのようだが、そうではなくて
言いたくても口に出して言えない
妻の気持ちを代弁している
のだと
考えれば、よくぞ言ってくれました、
へーベルハウス!と妻たちから、
感謝されているかもしれない。クラッカー
 
定年後の自分の人生だけでなく、
夫婦のことも考えてねと、夫に
気づかせてくれることを期待して
いるとすれば、なかなか上手い
アプローチのように思える。
 
「私の日々に戻ってくる」という
表現にほんのり気づかいが感じられるしね。
だって「私の日々をかき乱す」なんて
言っちゃうとミもフタもないよね。
「主人在宅ストレス症候群」 という
大変な問題があるだけに。

 
定年後の夫婦の生活をいかに

快適にするかというのが、
へーベルハウスが言う夫婦の2007年問題

ということらしいが、日産のセダン、ラティオ

広告はこう言っていた。
 
むしろ、2008年問題だ。
 
定年退職する2007年の後の
2008年以降の人生設計をどうするかが
問題だそう。そこでセダンで新しい
豊かな人生をということらしい。宝石赤宝石ブルー
 
 
あの手この手で、いろいろな売り込み、
それも問題呼ばわりされて。

大変だなぁ。しっぽフリフリ