復活、電気あんま。 | ★コピーライターが思わず ! となったコピー。

復活、電気あんま。

小学生の頃、昼休みや休憩時間に
よく友だちとプロレスごっこをやって
いたものだ。(そういう男子は多いですよね)
ワザをかけたり、かけられたりして
遊んでいたのだが、当然反則ワザもアリで
たいてい、みんな反則ワザを適度に使いながら
盛り上がっていたのだ。
 
反則ワザといっても、かみついたり、目潰し
といった危険なものでなく(でも尻にかみつく奴
もいたな)、くすぐりなどライトなプレイが
主だったのだが、なかでも盛り上がるワザが「電気あんま」。
 
その電気あんまを先日CMで見かけた。
久しぶりである。「電気あんま」を見たのは。
しかし、いいのか。「電気あんま」なんか出して。
 
 
今回のなコピー。
 
 
志望していないのに、脂肪はつく。
 
 
胴上げして、全員骨折。
 
 
おなかがつまると、
答えもつまる。
 
 
以前にも紹介した中央酪農会議のキャンペーン
「牛乳に相談だ。」のポスターより。
CMは、関東では2月によく放送されていた。
前回もそうだったが、このキャンペーンは、
中学生や高校生くらいの層を対象としていた
ようで、CMのシチュエーションや、
ポスターのコピーも学生向けに考えられている。

 
表現は、大げさでユーモラスなものだが、
いろいろな体の問題(便秘だとか、やせたいとか
骨が弱いとか…)は、牛乳を飲んで解決しましょう
という分かりやすいストーリーである。
 
僕が!となってしまったのは、コピーよりも
CM (こちらで観れます:ライオン編)でのシーン。

男子学生がライオンと素手で戦うのだが、
なんと学生がライオンに「電気あんま」をかけているのだ
これを初めて観た時は、牛乳に相談するよりも
鼻から牛乳ものであった。
 
「電気あんま」とは何か。
それは、股間を攻撃するワザ?である。
相手の両足をもって、相手の股間を
自分の足でぐいぐいと踏んづけて攻める
反則ワザ
なのだ。
 
あんま機のようにバイブレーションを
するところから、この名称なんだろうが、
九州の福岡では、すでに「電気あんま」と
称されていたようだ。(電気を使わないのにねぇ)
ほかの地方では違う呼び名があるかもしれない。
 
ライオンの股間をぐいぐい攻める学生。
久しぶりにみた「電気あんま」が、リング上ではなく
CMというのが、なんだか可笑しかったのだ。
僕のパターンは、相手に四の字固めをかけるふりして
「電気あんま」をかけるやり方。
 
今から考えると、危険ワザだよね。
将来に影響を残しそうなあぶなさを
はらんでいるのに、ゲラゲラ笑いながら
やっていた。ボンクラなガキだったのだ。

 
さすがに、中学になったらやらなくなった
と思うが、いい大人が「電気あんま」をすると
これはもぉある意味“プレイ”だよ。
「ほーらお仕置きだ~」「ひー。許して~」と
恍惚の笑みを浮かべながら、今日も
日本のどこかで「電気あんま」が
かけられていると思うと、牛乳に相談どころではない。
 
くれぐれもよい子のみなさんはマネをしないように。
人はもちろんのこと、ライオンやクマ、
犬や猫に「電気あんま」をしたら、それは虐待ですから。

傷害や器物破損でワッパをかけられます。
 
今日の東京は暖かく、
春一番も吹いたようで、それにつられて
なんだか変な話になってしまいました。