ズバリ言うときは、分かりやすくね。 | ★コピーライターが思わず ! となったコピー。

ズバリ言うときは、分かりやすくね。

Z型視線というのある。
簡単に言えば、人の視線パターンで
左上→右上→左下→右下へとZ字型に
流れる
からこう言われている。
 
Webサイトのような横組みのテキストで
構成された画面や、テキスト横組みで
レイアウトするグラフィックを
デザインする際、このZ型視線を意識して
行うことが多い。
 
広告などで左上に会社や商品の
ロゴマークを置くのもそんな理由から。
ところが、ネットの検索表示画面では
必ずしもZ型視線でないとの報告。
(詳しくは「検索ユーザーの行動分析から考えるSEM戦略」
という記事を読んでみて
ください)
記事によると、多くの検索ユーザーの視線は
画面の左側を中心に上から下へ移動するって。
つまり、Z型視線でなくI型視線。おお、そうなんだ。

 
面白いですね、これに限らずネット
の普及によって「ロングテイルの法則」なんて、
今まであり得なかった行動パターンや
現象が現れるているようだけど、いつのまにか
われわれ人間はすっかりネットのある生活に
対応した行動をしているんですね。

 
今ごろそんなこと分かったの?と
言わないでくださいよ。
で、ネット広告に関係することで…
 
 
今回のなコピー。
 
 
あなたのホームページへ、
すぐ、たくさん、安く
お客さんを集められます。

 
 
オーバーチュアの広告より。
インターネットの検索連動型広告の
サービスだ。何がいいって
お客さんのベネフィットを30文字くらいで
“ズバリ言うわよ”
ってなところ。
しかも分かりやすいのがいい
 
ネット広告にちょっと詳しい人は、
このサービスの価値は分かると思うが、
あまりネットに詳しくない人に、その価値を

分かりやすく説明するのはけっこう難しいと思うよ。
 
今まであまりネットを活用してこなかった
お客さんに、「キーワードで検索するとですね…」とか
「ワンクリック
9円で~」と言ったって
相手はきっと???になると思う。
広告と言えば、新聞や雑誌に載せるという
イメージで捉えるから、検索連動型広告の
価値を伝えるのは苦労しそうだ。
 
まだ広く認知されていないとか、
聞いたことはあるが、よく分からない、
そんな商品のコピーは、もうストレートに
価値を、難しい言葉を使わずに
分かりやすく言う
のが一番である。
 
ネット広告に詳しくない、関心の低い人が
「なんかしくみは難しくてよく
分からんが、良さそうだな」
と思えるレベルがいいのだ。
ネットとか検索とかマーケティングとか
ヤフーとかいう言葉を使ったりせずに、
上手く言おうとか、カッコよく言おう
とかせずに、良さを伝えるスキル

というのは簡単そうで難しいもんです。
 
難しいことを難しく伝えることは
簡単だけど、難しいことを
分りやすく伝えるのはけっこう
苦労するでしょう?

 

それだけに簡単な言葉で

!となるコピーは美しい、なんて思う。