つまり、うるおい肌は毛穴から | ★コピーライターが思わず ! となったコピー。

つまり、うるおい肌は毛穴から

最近、業務用化粧品のネーミングの仕事をしたせいか、
化粧品の広告を注意して見るようにしている。
化粧品のコピーを眺めていると、例えば

「肌人生」とか「肌体力」「至高の肌」とか、

独特の表現が多いのに気づく。

 
また、「ぷりぷり」「うるうる」とか感覚的な
表現も多く、あの手この手で差別化を表そうと
している。
そんな中で、“そこまで言いますか”と
唸った表現をひとつ。
 
 
★今回の!なコピー。
 
 
28才からの毛穴に。
 
 
カネボウ化粧品の<suisai>の広告より。
CM (コチラから観れます)では、女優の中谷美紀さんが出演。

何が気になったかというと、「毛穴」。
どちらかと言うと、独特だけどきれいな
表現が多い中で、「毛穴」という身もふたもない
ダイレクトな表現は際立つ。毛穴まで言いますか。
 
それだけに、気になってしまう。
しかも28才からという条件。

この商品の サイト によると、28才という年齢は、
女性にとって特別な年頃だそうで、
お肌の曲がり角を実感する平均的な年齢が
27.5才
。気になるのは乾燥や毛穴のひらき、
肌のキメだという。
 
商品のコンセプトが、28才からのうるおい肌づくり
であるようなので、例えば…
 
28才からのうるおい肌づくり。
 
お肌の曲がり角、実感したらsuisai。
 

…のようなコピーがありがちだが、
これらと比べると、「28才からの毛穴に
という表現は、かなり具体的であるだけに
受ける印象も強く、肌づくりやスキンケアという
言葉よりも、毛穴と言う方が、ピンポイントだけに
ピンと来やすく、商品の機能がイメージしやすい。
 
うるおい肌は毛穴からかと

特に毛穴のひらきや黒ずみといった
毛穴が気になっている人は、おお!と
興味を持ちやすくなる(と思う)。
 
28才と限定的に表現することも注
目。
38才の女性は気にとめないかもしれないが、
28才前後の女性は気になって目を止めるだろう。
広告を見てもらいたい、そんな場合は
一番見てもらいたい人(つまり商品のコアユーザー)
の条件を、コピーに入れると効きはいいはず。
この場合、条件は28才という年齢。
 
応用すると、年収300万円でも無理せず買える家です
とか、1億円以上の資産家のための銀行です
…みたいな表現ができますね。はい。
 
僕の知り合いに、「女は27を越えるとだめ」と
言う30代後半の男がいる。
そいつが言うには、女性は27才をピークに、
美しさが下り坂になるとか。
同世代の女性とは一緒に飲む気に
もならん!と豪語。
ま、見た目と若さ第一主義なのだ。だからか

20代前半の女性の多いキャバクラが好きだ。

 

いつもそんなことを言っているわけだが、
そいつが今付き合っている
女性ももうすぐそんな年齢だったような気がする。
どうするんだろうな。まぁどうでもいいことだが。