昨日9日水曜日は京都の老舗ライブハウス磔磔で行われたFLOWER FLOWERのシークレットギグに参戦して来ました!
昨日は京都から帰宅後は”あれは夢か幻だったのか・・・”ともう胸が一杯で食欲も無いし全く何も手に付かないわの放心状態。正直レポを書いても良いのか、書くとしてもどう書くべきかも決めかねておりました・・・。それが今朝になってまさかのTVや新聞での報道に唖然となりましたね。
できることならそっとしておいて欲しかったなと・・・。
彼女がFLOWER FLOWERのHanaとして都内のライブハウスで地下活動をしていたのは知っていました。そこに来ての本業は活動休止の発表。なるほど・・・と寂しくはありましたが、いろんなインタビュー記事を読むにつれ彼女の苦しみは彼女にしかわからない、今は一ファンとしてただ「ありがとう!お疲れ様でした!」とそっと見守って上げたいなと思っておりました。
そのFLOWER FLOWERが7日に神戸は「太陽と虎」、8日は大阪「心斎橋JANUS」でギグをやったという情報が瞬く間に駆け巡り一部のコアな○○○ファンの間で騒然となる中、やっぱりチャンスがあるなら一度はこの眼で、この耳で彼女の心の叫びを感じ取りたいと事前情報漏れ漏れだった(笑)この夜、京都は「磔磔」へと足を運んだのであります!ちなみに彼女はこれら3府県それぞれの最高峰のホールでワンマンライブをやっている人です(アリーナクラスは除く)。
果たしてどれぐらいの人が集まるのか、当然前売りチケットも無い当券狙いだったため入れるのか?と、それはもう溢れんばかりの胸の高鳴りでドッキドキで現地へ向かったのですが、開場時間に集まったのは前売りの列が30名強、当日券の列が20名強ぐらいだったかな。前売りを持っていらっしゃった方のお目当てはほとんどが対バンのlalalarksというバンドだったようで、一方の当券狙いがほぼ全員FF目当てである雰囲気がムンムンに漂っていました。
ちなみにこの日のトリだったlalalarksについては全く知らなかったのですが、MCで去年結成したばかりの新人バンドをアピールするもヴォーカルのツンデレ風お姉さんがタダもんじゃないことはすぐにわかりました。ライブ終了後すぐにググってみたのですが、な、何とこれまた去年惜しまれつつ解散したSchool Food Punishmentの内村友美率いるバンドだとぉ!?あのお姉さん、内村友美だったのね・・・。いやはや、○○○と内村友美の対バンが京都磔磔でってありえん!(((゜д゜;)))
そんなことはさておき開場時間を過ぎていよいよ前売り組から入場となったのですが、そ、その入場時間中にな、何と、何処かへ出かけていたと思われる”彼女”が取り巻きのスタッフを引き連れて堂々と正面入口から中へ入っていこうとしているじゃあーりませんか!!!!噂通り大晦日のTV出演の時とはガラリとイメージチェンジしたベリーショートの彼女。でも化け物クラスの物凄いオーラを身に纏っていますからすぐにわかりました!これがまた初めてこんな目の前で観ましたが、この世のものとは思えないトンでもない美少女!!!!!\(゜□゜)/25歳の女性に美少女なんて表現は失礼かもしれませんが、彼女だけ10代で時間が止まっているんじゃないかというぐらいデビュー当時のイメージのまんまカワイかったーーー(ノ´▽`)ノ
もちろん当券組はその彼女に気付いたのですが、誰も”ギャ~~!!”みたいな声は上げずみんな割りと冷静でしたね!(笑)当券組の先頭にいらっしゃった如何にも風のお兄さんが難なく彼女に手紙を手渡すことに成功!取り巻きスタッフもやんわりとガードをしていたのですが、彼女が率先して受け取ったように見えました。
そしていよいよ当券組の入場!私は磔磔は3回目だったのですが、磔磔に行ったことがある方ならご存知かと思いますが、ここは所謂ステージの袖がありません。出演者はフロア後方にある2階の楽屋へ繋がる階段から降りて来て、オーディエンスをかき分けフロア内を通ってステージに上がるというスタイルのハコなのです!
ちなみに去年観た「ねごと」の時はオールスタンディングだったこともあり、ロープを張って一応ステージへ上がる導線は確保されておりました。
それが何と!この夜はテーブル有りの着席スタイル!私はこの導線のことを知っていたので、彼女が目の前を通るであろう導線のしかもステージ真ん前の絶好の席をキープすることに成功!
当日券なのにこんなところから彼女のライブを観られるなんて信じられませんでしたね・・・。
開演時間となりついにライブ本番!
出演順は以下の通りでした。
ハンサムケンヤ(OA)
FLOWER FLOWER
ベベチオ
lalalarks
オープニングアクトのハンサムケンヤ君のステージが終わり転換へと!
上の写真が彼女が登場する直前のセッティングですが、てっきりバンドだと思っていたのが、まさかのソロでのアコギ弾き語り!しかも彼女のデビュー当時によく観られた椅子に座ってのライブアクトは意表を突かれました。
最終的には80人ぐらいの動員だったかな。軽く立ち見も出るぐらいの程良い感じの入りで、テーブルでも100は入ると思うので当日券で来られてもまだまだ行けたと思います。
そんな中、予想通り私の真ん前を通って行かれ彼女がステージへと!
軽くマイクのポジション等を調整してから「こんばんは!FLOWER FLOWERです!」の挨拶から早速1曲目の演奏に入ります。
軽やかなリズムでフィンガーピッキングのアコギを奏でながら何とイントロからご機嫌さんに口笛を吹く彼女!のっけから口笛だけでもう鳥肌!!Σ(=°ω°=;ノ)ノ
まさに夢うつつの35分間、6曲のステージはカバー曲1曲を除いて他のオリジナル曲については全て曲名はおっしゃらなかったですね。
ラブソング風でイントロ、間奏、アウトロで口笛のアドリブが入った片想いっぽい歌詞の1曲目はいまだにあの口笛のメロディが耳から離れません!そして再度ご挨拶。「こんばんは!初めまして!」の言葉に会場無反応と見るや自ら「シーン!」と言っていきなり爆笑を取りオーディエンスを和ませる彼女!な、なんていい雰囲気なんだ・・・。この日何といってもオーディエンスのマナーが凄く良かったですね。誰一人として彼女に対して○○○~!のようなKYな声をかけたりする方が居なかったというか、いきなり現われた彼女を目の前にして完全にみんな固まっているようでした!(笑)
ここで最初のMC。
・さっきビラ配りしてきたんですが、日も暮れてみんな足早だったのですごく怪しまれましたね(笑)
・京都磔磔はすごく来てみたかったところ。ボ・ガンボスというバンドがよくライブをやっていたところに来れてすごく幸せ。
・他の出演者も素敵な方ばかりで幸せ。
・ライブハウスの天井にステッカーを貼るのが夢だったんですが、さっき2階の楽屋の柱にハシゴを使って貼らせてもらいました。
など武道館ワンマンを5回やったアーティストとは思えないような”ビラ配り?こんなことが夢だったの?幸せなの?”というお話が次々次と・・・。
でもこれが彼女の本音であり京都の老舗中の老舗でありここがあの幾多の伝説を作った磔磔なのかと本当に幸せそうでしたね。
ちなみに彼女はボ・ガンボスというバンドについての詳細は触れなかったのですが、全て過去形でお話されていたのでピーンと来てはいたのですが、やはりヴォーカルの方は2000年に亡くなっていらっしゃったのですね。
2曲目がそのボ・ガンボスのヴォーカルの人をイメージして作った曲ですと紹介。「花」という歌詞がキーワードで「花」の儚さ、刺々しさ、美しさをそのヴォーカルの人のイメージと重ねた聴く者の心を掻き毟るような歌詞が印象的。シンプルなリズムとメロディが却って感情を揺さぶり突き刺してくるまるで商業ベースには乗らないような彼女が本当に歌いたかった音楽がまさにここにありました。
さらに3曲目は「カバーここで演っちゃおうかな」「曲順バラバラにしちゃおうかな」とゆるーい雰囲気でブツブツ言いながら(笑)PAに合図を送って急遽3曲目に繰り上げたカバー曲。その”ボ・ガンボスのヴォーカルの人”がボ・ガンボスの前に所属していた別のバンド、ローザ・ルクセンブルグのアルバム曲で大好きな「ひなたぼっこ」という曲ですと。
見つけました。
これは語られませんでしたが、彼女はきっとこの曲を彼のホームであった磔磔で歌うこと、2曲目の「花」を彼に捧げることが夢だったんだろうなぁ。ミュージシャンとして本当に大切なことは何なのか。彼女にとってはきっとメジャーレーベルでチヤホヤされることでもオリコンで連続1位を獲ることでも武道館で歌うことでも無く、今は亡くなった尊敬するミュージシャンに1歩でも近づくことの方がよっぽど嬉しいことなんだろうな。そんなことを感じて胸が熱くなりましたね。
再度MCがここで。
・今日ビラ配りしたんですがまさかビラ貰って来てくれた人居る?に対し男の子が一人手を挙げたのに凄く喜ぶ彼女。
・今日で3日連続で歌わせてもらっています。東京から途中伊勢神宮に寄ってお参りしてから神戸に入った。神戸から大阪に行って今日京都に来て、そば屋さんに入ったのに何故かうどん食べました!東京と味が違うので美味しい。
・ベベチオ、lalalarksは昨日も一緒で素敵なアーティスト。ハンサムケンヤさんは今日初めてでしたが、素敵でしたね。(と対バンさんへの褒め言葉を忘れない彼女。)ちなみにべべチオがMCで言ってましたが、彼女は前日のJANUSでのライブの後、打ち上げも参加したそう。ローカルアーティストとの交流も彼女の夢だったのかな。
さらに4曲目は何とこれもこの日急遽歌われたもので「今日お世話になったスタッフの方が10月にご結婚されたので」という選曲は「もちろん私は結婚したことは無いので想像で書きました」という直球ど真ん中のウエディングソング!元々は「友達の弟さんが結婚するときに歌ってほしいと言ってくれて作った曲」という○○○ファンには理解してもらえると思うけど彼女のアルバム曲で私も大好きな「Cooking」の続編のような優しい旋律のこの日聴いた中ではナンバー1の素晴らしい曲でした!
で、ここでちょっとした事件?が・・・。
4曲目を歌い終わったところで「あれ?もう4曲歌ったけ?5曲だっけ?」とまたまた彼女がゆるーい感じでブツブツ言い始めたんですが、誰も反応無し。うーん我慢できぬ!と私が「よん!」と声をかけたら「チラッと私の方を見て4曲ね!あと2曲歌える!」と何とこの日ステージ上の彼女に唯一私が声をかけてしまいました・・・(嬉恥)。
つづく・・・。