朝、目が覚めると海の上で船が止まっていた。
今日の観光地は「サントリーニ島」
ギリシャの島のなかでも、一、ニを争う人気の場所だ。
島の港は小さくて、クルーズ船が入れる大きさはない。
だからクルーズ船は海上に停泊して、島からボートが迎えに来る。
ボートには20人くらい乗れる。
杖歩行の妻にとって、ボートの乗り降りは不安定だが、船員もサポートしてくれる。
私もボートに先に乗り込み、抱きかかえるようにボートに迎え入れた。
船から5分くらいでサントリーニ島の港に到着した。
この島はもともと火山噴火でできたらしく、島には断崖絶壁のような場所が何か所もあった。
港に着くと「ロバ・タクシー」案内がある。
添乗員いわく「けっこう危険なのでやめた方がいい」との事だった。
我々はバスで観光地区まで行った。
観光地区は島の頂上付近にある。
バスが到着して、すぐ自由行動になった。
この島の景色は素晴らしかった。
建物の白さと、屋根の青さが実に美しい。
天気が曇りだったのが残念だったが、青空だったらより素晴らしかっただろうと思った。
しばらく景色を見ながら妻と歩いた。
通路も狭く上り下りもあったけど、しっかり手を繋ぎながら歩きいた。
島の高台からクルーズ船を見下ろす。
相変わらずボートはピストン輸送をしている。
人気の島なので、恐らく今日は一日輸送を繰り返すのだろう。
島の教会。
こじんまりしていたけど、綺麗な教会だった。
どれだけの時間いただろうか。
9時ごろに島に上陸して、もう12時近くになっていた。
お土産屋もたくさんあって、あっという間に時間がたっていた。
お腹も空いてきたので、昼食をとることにした。
今日は一日自由行動だったので、自分の好きな店に入った。
せっかくだから、シーフードの店がいい。
この店で注文したのは「エビのパスタとカジキのステーキ」
今回の旅行で食べた食事の中で、一番美味しかった。
妻と二人で分け合って食べた。
私はこのサントリーニ島が今回の旅行で、一番気に入った場所だった。
帰りはロープウェイで港まで帰った。
ロープウェイで降りる途中、例の「ロバタクシー」のロバたちが見えた。
船に戻った後、同じツアーの人がロバタクシーに乗ったという話をしていた。
「やっぱり乗るんじゃなかった。下り坂でロバが何度もずっこけそうになって、怖くてしょうがなかったよ」
添乗員が言っていたのは正解だと思った。
今回の旅行の最終日に、添乗員から「ハネムーンのプレゼントです」ともらった物があった。
陶器でできたサントリーニ島の絵だった。
これをもらった時は、ハネムーンで一番お気に入りの場所だったので嬉しかった。
今住んでいる場所ではあまり飾る場所もないので、妻と「家を建てたらリビングに飾ろう」と話していた。
ずっとしまっていたけど、今回一年ぶりに出してみた。
これは飾れないな。
一番幸せだった時のことを思い出してまうから。