32.ハネムーンクルージング(7) | いつかまた君と会う日のため(自殺・自死遺族ブログ)

いつかまた君と会う日のため(自殺・自死遺族ブログ)

2013年12月、最愛の妻をうつ病による自死で亡くしました。
結婚して1年1ヶ月、あまりにも短すぎました。
体に障害があったけど、懸命に生きていた妻。
妻の事を忘れない為、初めてブログを書きます。

朝、目が覚めると海の上で船が止まっていた。




今日の観光地は「サントリーニ島」


ギリシャの島のなかでも、一、ニを争う人気の場所だ。



島の港は小さくて、クルーズ船が入れる大きさはない。


だからクルーズ船は海上に停泊して、島からボートが迎えに来る。



ボートには20人くらい乗れる。


杖歩行の妻にとって、ボートの乗り降りは不安定だが、船員もサポートしてくれる。




私もボートに先に乗り込み、抱きかかえるようにボートに迎え入れた。



船から5分くらいでサントリーニ島の港に到着した。





この島はもともと火山噴火でできたらしく、島には断崖絶壁のような場所が何か所もあった。



港に着くと「ロバ・タクシー」案内がある。






島の観光地区までロバに乗って行けるらしい。


添乗員いわく「けっこう危険なのでやめた方がいい」との事だった。



我々はバスで観光地区まで行った。


観光地区は島の頂上付近にある。



バスが到着して、すぐ自由行動になった。



この島の景色は素晴らしかった。


建物の白さと、屋根の青さが実に美しい。

天気が曇りだったのが残念だったが、青空だったらより素晴らしかっただろうと思った。





しばらく景色を見ながら妻と歩いた。


通路も狭く上り下りもあったけど、しっかり手を繋ぎながら歩きいた。









島の高台からクルーズ船を見下ろす。




相変わらずボートはピストン輸送をしている。


人気の島なので、恐らく今日は一日輸送を繰り返すのだろう。



島の教会。

こじんまりしていたけど、綺麗な教会だった。



どれだけの時間いただろうか。


9時ごろに島に上陸して、もう12時近くになっていた。


お土産屋もたくさんあって、あっという間に時間がたっていた。



お腹も空いてきたので、昼食をとることにした。


今日は一日自由行動だったので、自分の好きな店に入った。

せっかくだから、シーフードの店がいい。






この店で注文したのは「エビのパスタとカジキのステーキ」



今回の旅行で食べた食事の中で、一番美味しかった。


妻と二人で分け合って食べた。



私はこのサントリーニ島が今回の旅行で、一番気に入った場所だった。



帰りはロープウェイで港まで帰った。




ロープウェイで降りる途中、例の「ロバタクシー」のロバたちが見えた。




船に戻った後、同じツアーの人がロバタクシーに乗ったという話をしていた。


「やっぱり乗るんじゃなかった。下り坂でロバが何度もずっこけそうになって、怖くてしょうがなかったよ」


添乗員が言っていたのは正解だと思った。




今回の旅行の最終日に、添乗員から「ハネムーンのプレゼントです」ともらった物があった。





陶器でできたサントリーニ島の絵だった。


これをもらった時は、ハネムーンで一番お気に入りの場所だったので嬉しかった。


今住んでいる場所ではあまり飾る場所もないので、妻と「家を建てたらリビングに飾ろう」と話していた。


ずっとしまっていたけど、今回一年ぶりに出してみた。



これは飾れないな。


一番幸せだった時のことを思い出してまうから。






にほんブログ村
にほんブログ村