4.妻と障害 | いつかまた君と会う日のため(自殺・自死遺族ブログ)

いつかまた君と会う日のため(自殺・自死遺族ブログ)

2013年12月、最愛の妻をうつ病による自死で亡くしました。
結婚して1年1ヶ月、あまりにも短すぎました。
体に障害があったけど、懸命に生きていた妻。
妻の事を忘れない為、初めてブログを書きます。

妻と出会って3ヶ月くらいたった。


まだ友達として会っていたが、もうそろそろハッキリさせなければいけないと思った。



妻の障害について、少し詳しく調べることにした。


二分脊椎症は生まれつき脊椎に障害があって、同じ障害でも人により程度が違うということだった。



歩行障害は見れば分かるけど、見えてない部分では排泄障害、下半身の麻痺、脳圧の異常などの症状もあると書いてあった。


彼女はどの程度の症状なんだろうか?


また将来結婚するとしたら、ちゃんと支えていく事が出来るんだろうか?

子供は産めるんだろうか。


でもちゃんと仕事もしてて、車も運転できて(手だけで運転できる車)社会的には自立していた。


この一年、何十人という女性と出会ったけど、本当に心惹かれた女性は彼女だけだった。



彼女はいつも私に元気をくれる。いつもとびきりの笑顔で。


決めた!多分大丈夫だ。彼女とならうまくやっていけるさ。



いつ告白しようかと考えて、1ヶ月後のボクシングの試合の日にしようと思った。



試合当日は友達と一緒に応援に来てくれた。


試合も絶好調で、2ラウンドRSC勝ちで快勝だった。

その後の試合も連勝が続いた。

彼女は私にとって、勝利の女神だと思った。


試合が終わった夜、彼女を車で送るときに車の中でキスをした。


彼女は石みたいに固まってた。


「何で?私たち、まだ付き合ってないよ。」

ヤバイ。いきなりキスしたから怒ったかな?


「俺、本当に色々考えたんだけど、あみちゃんの事好きだ。だから俺の彼女になってくれる?」


「本当に私でいいの?こんな私で。」


「何言ってんの?あたりまえじゃん。」


そう言ってもう一度キスをした。今度はちゃんとキスを返してくれた。



次の日メールが届いた。

「昨日は大事にしてもらえてすごく嬉しかったし幸せでした。いろいろ『普通』にはいかないかもしれないけど、yoshiさんにも幸せに思ってもらえるよう、ちょっとずつ頑張るね。」


彼女を幸せにしていこうと思った。


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