70年代ファッションをカンタン解説!
「2015年は70年代ルックが復活!」と言われていますが、そもそも「70年代」がどんなファッションなのか、分かるようで分からない。そこで、70年代のトレンドを振り返りながら、今年流の着こなしを調べてみました。
1970年代と言えば、フォークロア、ボヘミアン、ジーンズ...
ヒッピー、ボヘミアン、ビッグ・ルックなど、様々なスタイルがブームとなった1970年代のファッションを一言で表せば、多様化。デザイナーたちが思い思いにコレクションを発表するバリエーションの時代でした。
フォークロアとは?
フォークロアとは、西欧の民族衣装 などから発想された田園的なイメージのファッションを指します。60年代半ばから広まり、70年代に入ると、ボヘミアンやエスニックといった地域ごとのスタイルが大流行します。
VOGUE Australia 1970
1970年代 "ボヘミアン"
2015年"ボヘミアン"はこうなる!
多くのブランドでボヘミアンスタイルを発表。中でも注目したいのが、エトロ。春夏の優しい色使いで、フェミニンな雰囲気に遊び心を取り入れたオシャレなコーディネートは、今季のお手本になるでしょう。バレンチノは、洋服からバッグ・スカーフまでトータルで色鮮やかな花柄プリントを展開。
Etro Spring 2015 バッグもボヘミアン
Valentino Spring 2015 今年のバレンチノは、柄×柄のお手本に!
Chloé pre-fall 2015 優しくふんわりした雰囲気のワンピと茶のロングブーツのバランス!
1970年代 KENZOの"ビッグ・ルック"大旋風
1973年にケンゾーが発表した「ビッグ・ルック」は、エスニックなルーツから生まれたフォークロアで、70年代で最も注目されるスタイルに。長く、大きなシルエットが特徴で、ワークウェアやスポーティーなど幅広いスタイルに取り入れられました。
VOGUE US 1973年8月号より。モデルが着てるのはKENZO。
2015年 KENZOの”ビッグ・ルック”は?
40年経った今も、毎シーズン新しい風を注ぎ込んでいるKENZO。今季は、デニムやグラフィック、軽やかさや透明感、フィットとフレアなど、多彩な要素が盛り込まれています!
Kenzo Resort 2015
Chloe Moretz in Kenzo
Kenzo S/S 2015
1970年代"ジーンズ"
この時代に注目されたのが、それまで作業着として扱われていたジーンズ。ハイファッションのデザイナーたちが、コレクションにジーンズを取り入れ始めたことから、お洒落の定番アイテムとして定着し始めました。
元祖チャーリーズ・エンジェルス!
ジェーン・バーキン+ジーンズ+カゴバッグ
2015年”ジーンズ”はこうなる!
Gucci Spring 2015 まさに70年代風のデニム。スカーフの巻き方も、このままそっくり真似したい!
Copenhagen Fashion Week Spring 2015 Street Style
70年のレトロが新鮮なジャンパースーツ。
1970年代"ロンゲット”
60年代に流行したミニスカートからの反動で、70年代はクラシックなロングスカート(longuette)が主流に。スカートの丈は、時代時代で激しく変動しまね。
2015年"ロンゲット”はこうなる!
デニム生地、前スリット、上下はシンプルで、足元にキャッチーな靴を持ってくるのが、今年の人気スタイル!
Chloe Spring 2015 上は無地のトレーナーとシンプルですが、スリットの間に見える足元にキャッチーなサンダルを覗かせるところが今年風!
See by Chloé Pre-Fall 2015 チェック柄のシャツも70年代風。
Rachel Comey Pre-Fall 2015 上は白シャツでシンプル。足元の赤いクロッグが今年らしいアクセントに。
70年代のワードロープにタイムスリップ!
1970年代のトレンドを遡りながら、今年風の着こなしをご紹介しました。手軽なジーンズやロンゲットから始めてみるの良いかもしれません。70年代の映画に出ているような気分で、オシャレを満喫してみてください!