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2017-07-19 21:10:06

脱オレサマを目指す女子(9)|恋愛ドクターの遺産第8話

テーマ:日記・雑記
「では、淑恵さん、こんな感じで、淑恵さんの場合はどうだったか、振り返ってみて下さい。」
「ええと・・・あの・・・私の場合、どんな話をすればいいのか、どんな話をすれば先生やなつをさんのお眼鏡に適うのか、そんなことをすごく考えていました。先ほどのように表現するなら、気にしぃな部分が100%だったかもしれません。」

ドクターは黙って何度かうなずいた。
(これは、絶対、最初から予想してました、ってことだな)私なつをはそう思った。これまでも、先生は分かっていてもあえて本人に気づいてもらうために、こうやって軽くワークをやってみるようなことが何度かあった。今回もほぼ、当たりはついていたのだろう。

「淑恵さん。」椅子に深く座り直しながら、ドクターが言った。
「はい。」
「あなたの場合、目の前の人にとても意識を使っていますね。」
「そうですね。使いすぎですかね?」
「使いすぎかどうかは、時と場合によりますが、オレサマタイプの彼氏が寄ってきてしまう原因の一端は、この、相手に意識を使う、という意識の使い方にあると、私は考えています。」
「そうなんですか? 相手に気を遣うと、オレサマタイプが寄ってくる、ということですか?」
「まあ、単純化して言うとそういうことです。」

淑恵さんの顔を見ると、かなり意外だという顔をしている。それはそうだ。私なつをも、初めて先生からこの仮説を聞かされたときは、にわかには信じられなかった。ただ、その後、セッションの助手を務めるようになり、この原因推定が当てはまっているケースをたくさん見てきたので、今では、基本的なパターンの一つとして納得している。

「先生、おっしゃることは分かったんですが、まだちゃんとのみ込めていない気がするので、説明して頂けますか?」淑恵はそう言った。(やっぱりな)私なつをはそう思った。

「そうですね。説明が必要だと思います。まず、心地よい会話と、そうでない会話、ありますよね? 普通に会話しているときの話です。」
「はい。普通に話せる人もいますし、話しているとなんだか疲れる人もいます。」
「その違いって、何だか分かりますか?」
「えっ? 改めて言われると、考えたことなかったです。単に相性がいいとか悪いとか、そういうことかな、と思っていました。」
「そうですよね。普通はそんな風に解釈するものです。では、相性がいい・悪いは何で決まっていると思いますか?」
「えっ?そこまで考えたことは・・・」
「そうですよね。まあ今日は、淑恵さんをテストするわけではありませんから、これからお話ししますが、改めて考えてみると、心地よい会話が続く条件と、そうでない条件、意外と考えたことがないですよね?」
「そうですね。うまく相手に合わせて、相手が不快にならないように気をつけるぐらいで・・・」
「はい、そこです!実は今の中に、答えがあります!」ドクターは力強く言った。
「えっ?今の中に答えがある・・・相手に合わせる・・・ということですか?」
「そうです。但しそれは、相手にとって、心地よい条件です。」
淑恵はその言葉を聞いて、ぱあっと表情が明るくなった。「あ!先生!分かりました。相手も、私に合わせようとしてくれていると、心地よい会話になるのだと思います!」
「はい。かなりいい線行きました。それで90点ぐらいです。もうちょっと説明しましょうかね。」
「はい、お願いします。」

(つづく)

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引用元:脱オレサマを目指す女子(9)|恋愛ドクターの遺産第8話
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2017-07-19 16:35:32

脱オレサマを目指す女子(8)|恋愛ドクターの遺産第8話

テーマ:日記・雑記
「はい、では、次、なつを君!」

「えっ!? は、はい!」私は急に話を振られてあたふたしてしまった。

 

気を取り直して、私は話し始めた。「そうですね。先日イタリアンレストランに行ったとき、隣のグループが、とても汚く食べ残しているのを見て、嫌な気分になりました。まるで『お前の料理はこうしてやるのが丁度いいぐらい、ひどいものだった』と暗に言っているようで・・・私は普通に美味しく頂いたので、何でそんなことするのかな、って思いました。」

 

「なるほど、それは嫌ですね。私がシェフなら出入禁止にしたい気持ちになっているかもしれませんね。」ドクターは少し眉間にしわを寄せて・・・私にはあえてしかめっ面を作っているようにも見えたのだが・・・そう言った。

「では次、淑恵さん。どうでしょう?」

 

「・・・あの・・・あまり思いつかないんですが・・・」淑恵は居心地悪そうにそう言った。

「そうですか。淑恵さんの周りには、あまりマナーの悪い食べ方をする人は居なかったということでいいのかな?」ドクターが確認した。

「あの・・・そうではないと思うんですが・・・よく覚えていなくて・・・」そう言って淑恵はお茶を濁した。

 

「ではここで、このワークの真意を発表します。」

 

淑恵は少し不安そうな表情をして、ドクターの話を聞いている。

ドクターはそれには構わず、ワークの意味を語り始めた。「実は先ほどのワークには、ふたつの意味を込めていまして、ひとつは、『マナーの良し悪しを判定する』というテーマは、交流分析でいうとCP(しーぴー)という心の働きと関係しています。スムーズにCPが出せるかどうかを見ました。なつを君はスムーズに出ましたね。」

 

「えっ、あ、そうですね。」私なつをは少し照れた。

「そして、」ドクターは続けた。「もうひとつの意図は、こうして会話をしているときに、何に意識を向けているか、それを自己観察してほしかったんですね。」

 

淑恵は首をかしげている。そりゃあそうだ。会話をしているときに何に意識を向けているか、なんて普通は考えたこともないはずだ。私なつをも、以前先生にこの話を詳しく説明されるまでは、全く考えたことがなかった。

 

ドクターは続けて言った。「ちょっと初めてだと馴染みがない話だと思います。では、私からレポートしますね。私は、自分が話しているときには、例の居酒屋での出来事を思い浮かべていました。その時の店内の雰囲気、例の一団がどんな様子だったか、など。主にその時のシーン、映像を思い出して、それを想像しながら、話をしていました。ただ、思い出す方に意識を100パーセント使っていたかというと、そうではなくて、『この話、ちゃんと伝わってるかな?』みたいなことを気にもしていて、私の話を聞いてくれているなつを君や、淑恵さんのリアクションを気にしていました。思い出す方が80%、気にする方が20%、という感じだったと思います。」

 

先生は私の方を見た。私が次に言うわけですね、分かってますよ。「私は、先生よりちょっと気にしぃなのかな、と思います。レストランの中のことを思い出しているのが60%ぐらいでした。私の場合、映像も思い出しますが、匂いもよく思い出します。そして、先生や淑恵さんの様子を気にするのが40%ぐらい、のように思います。だから私が話しているときに先生がご自分の髪に何回か手を持っていったこととか、なんとなく気になって、覚えています。」

 

それを聞いてドクターは苦笑いした。

「では、淑恵さん、こんな感じで、淑恵さんの場合はどうだったか、振り返ってみて下さい。」

(つづく)

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2017-07-13 20:50:35

脱オレサマを目指す女子(7)|恋愛ドクターの遺産第8話

テーマ:日記・雑記
「相手をよく観察するのは、意味があると思います。」ドクターはハッキリとした調子でそう言った。

「そうなんですね!」淑恵は一瞬嬉しそうな声で返答したが、すぐに元の調子に戻って言った。「でも実際解決していないので、だめですよね・・・」

「ええと。そうなんです。相手をよく見るだけでは、引き寄せの改善には不十分なんですね。でも、意味はありますから、そこは大事にしてくださいね。やめる必要はありません。」

「はい・・・」

「こうやって、解決のために試行錯誤するという姿勢は、とても素晴らしいと思います。今まで、よく頑張って来ましたね。」

「ありがとうございます。」そう言ったとき、心なしか、淑恵の、相手に向けている集中力がゆるんだような気がした。

 

「ところで淑恵さんは、」ドクターは話題を変えるらしい。

「はい。」淑恵はとにかくレスポンスが早い。相手が何かを言い出したら、すぐに反応する。しかも、相手に合わせているから、相手の話の邪魔は一切しない。

「会社では、上司や・・・あるいはもっと上の、社長さんとか、そういう人から気に入られることが多いですか?」ドクターが意外なことを聞き始めた。

「えっ!? あ、はい。そうですね。確かに、社長さんに気に入ってもらったり、目上の人から可愛がられることは割と多かったと思います。」

「なるほどね・・・」ドクターは、何か、分かったぞ、という表情をしながら何度かうなずいた。

 

ドクターはしばらく天井を見上げるようなしぐさをして考えていたが、やがて提案した。

「では、少し、あるワークをやりたいと思います。ネタバレすると意味がないので、意図は言いません。まあとにかく、ある会話をみんなでしてみましょう。」

「ある会話・・・?」淑恵が尋ねた。

「会話のテーマには特に意味がないのですが・・・たとえば、『街で見かけたマナーの悪い食べ方』なんてのはいかがでしょうか。」

「はぁ・・・」

「なつを君も、入ってくださいね。」

「えっ!? は、はい。」

「では私から行きますね。先日居酒屋に行って皆で呑んでいたとき、少し離れた席のお客さんの一団が、結構賑やかだったんですね。いや、賑やかと言うより怒鳴り声も聞こえたりしていたんですが・・・まあそれは、人間関係色々あるでしょうからまあいいんですが、そのお客さんの二人ぐらいが、立て膝をして、その膝がテーブル・・・というか座卓ですが・・・の上に見えていたんですよね。あれれー、いい大人がそんな初歩的なことを、と思ったのをよく覚えていますね。はい、では、次、なつを君!」

「えっ!? は、はい!」私は急に話を振られてあたふたしてしまった。




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