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今日は、昆虫撮影について書いてみたいと思います。

昆虫撮影は、観察に始まり観察に終わると言っても、過言ではないと思います!

撮影の現場で昆虫を発見して、撮る気マンマンでグイグイ押して行っちゃうと、虫さん達は嫌がって逃げてしまいますので、まずはカメラを構えずに、その場の空気になり草になり、土になり石になる事から始めます。

現場の環境に溶け込みながら、じぃ~っとモデルさん(虫さん)を観察していると、やがて好みや癖が見えて来ます。

蜂さんや蝶々さんも、ただやみくもに吸蜜している訳ではなく、触覚という優れたセンサーを使用して、次に停まるべき花をサーチしながら飛翔していますので、彼らの好みを見定める事で、どの花の前で待機していれば良いのか?だんだん見えて来ると思います。

アカネ系のトンボは、一度飛び立っても同じ場所に停まろうとする習性があります。
カマキリは非常に好奇心旺盛で、音や動きに敏感に反応します。
バッタの仲間は午前中に高い草や花の上に登り、体を暖める習性があります。
テントウムシは、飛び立つ時に必ず草等の一番高い場所に登ってから、羽根を広げます。

様々な昆虫の習性は、とてもブログの範疇には収め切れません。

小さな小さな昆虫達の世界には、我々がとても理解し切れない程の大きな命の物語りがあります。

nekonokiki2さんからご紹介頂いた、ファーブル昆虫記の特集番組。
御覧になれる環境にある方は是非御覧になってみて下さい。

写真趣味を超えた、何かを発見できるかも知れません。