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Ai AF Nikkor 50mm F1.4 D

光を使ってイメージを画く。
写真黎明期、光画という呼ばれ方がされていたらしい。

僕は、この呼び方が好きだ。

真実を写す『写真』よりも、光で画く『光画』の方が、僕の撮影スタイルに近いから。

光でイメージを画いていく場合、僕にとって最も使い易い筆(レンズ)が、50mmF1.4と85mmF1.4。
50mmF1.4の圧倒的に高い表現自由度と、85mmF1.4の比類無き美しい描写。
この二本の筆は、僕の写真人生に於いて、かけがえの無い存在である。

表題の写真は、撮影中に浮世絵の『美人画』のイメージが湧いて来たので、50mmF1.4の甘い開放付近で、全体をベールに包んだような感じにして、やや俯き加減の麗人のイメージを、水仙に投影してみた写真です。

自分のイメージを完成させるには、まだまだ遠い道程ですが、一歩一歩近付いて行きたいと思っています。