DVC00253.jpg
AF-S VR Micro Nikkor ED 105mmF2.8G (IF)

情景を描き込む為、絞って背景をハッキリさせるのか?
あくまでも主役を浮き出させる為に、開放付近でボケを活かすのか?

写真表現の上で、本当に難しい選択を迫られる問題ですが、この写真では(微妙にでも)玉ボケが欲しいという、本末転倒的一途な願いで、開放付近で撮影しています。

昆虫を撮影する時は、自分を自然と同化させる事で、被写体が「敵では無い」と思ってくれると、手持ちでジワジワ寄っていっても意外と逃げません。

「ただ昆虫を撮りたい!」その一心で撮影していると、日暮れまでガムシャラに昆虫を追っていた少年時代に還ったような気がして、自然という非常に大きな存在から、生きるという事の意味を教えられているような気がします。