先週末、親友と一緒に

六本木ヒルズにいたら、

彼女が韓国人の方(多分)に道を聞かれた。

 

彼女は、本当によく道を聞かれる。

 

私と一緒にいても、私じゃなく

彼女が道を聞かれる。

 

あまりによく聞かれるので

言ってみた。

 

なんでだろうね?

 

すると彼女が、ちょっと控えめに

そして、かなり得意げにこう言った。

 

道を聞かれやすい人って

優しそうに見えて

頭が良さそうに見えて

頼れそうに見える、んだって。

 

なるほど。

 

確かに、見るからに怖そうな人とか

見るからに冴えなそうな人に

進んで声はかけないかも……

 

 

 

 

以前お付き合いのあった会社に

とても変わった女性がいた。

 

偉い人だった。

 

彼女は男女問わず

見た目を綺麗にしてる人を

とことん悪く評価する人だった。

 

不誠実だ。

不真面目だ。

 

と、そんな具合。

 

戦時中か!

 

もちろんそんなの偏見で、

身なりを綺麗にしている人の中にも

優秀な人はいる。

 

結局、そんな彼女の行動は

すぐ問題になったようで、

あっという間に退職されていったが。

 

 

 

 

人事コンサルタントの知人が

こんなことを言っていた。

 

採用面接のとき、相手を採用したいか

どうかは最初の3分で決まっている。

 

面接に限らず、

私たちは普段からそうやって

人を第一印象で判断しているらしい。

 

だがその一方で、こうも言っていた。

 

人を見る目がない人とは

相手に持った第一印象を

その後も変えられない人。

 

なるほど。

 

「あれ、案外天然なとこあるんだ」

「あれ、結構しっかりしてるんだ」

 

そういう発見の積み重ねで

人間関係は深まっていくのかも。

 

自分の見た目に責任を持ちつつ

でも、他人は見た目だけでは判断しない。

 

そういう柔らかさを持ちたいよね。

 

ちなみに、冒頭の私の親友は

とてつもない方向音痴だ。

 

先週末も韓国人の方に道を説明したのは

いつものように、この私だった。