3月10日(木) さいかくホール。

ここ、いつぞやも毎週、講習に来たわ汗

ここで、片岡秀太郎さんの講義による
『上方歌舞伎』が行われることをツイッターの
フォロワーさんのツイで知り、参加したのでした。
ありがとうございました!ニコニコ

それはそれは、とーーーっても面白くて楽しくて
あっという間の1時間半だったのですラブラブ

その後、スキップさんと、谷四で結構オシャレな
イタリアンレストランを見つけて、
ゆっくり食べ語らった楽しいひと時もあったのです。
スキップさんと二人でゆっくりしたのも初めてで、
とても嬉しかったんです音譜

だから、本来なら、すぐにもアップするつもりでいたのです。
ところが、その翌日に起こってしまった震災で、
このことが一瞬にしてどこかへ吹っ飛んでしまっていたのです。

で、今になってようやく、落ち着いてきたのか、
そういえば、行ったんや・・・と思い出しましたアップ

演劇記者の坂東亜矢子さんが聞き手となって、
秀太郎さんがお着物でご登場。
私たち一人一人に笑顔でご挨拶しながらステージへと。

特にメモってもいないし、まとめるのは困難かも。
記憶の許す限り・・・。
言葉はそのままではありません。念のため。

「聞かれたことしか答えません」
と、おっしゃっていたのに、話し出したらもう止まりませんよにひひ
出るわ出るわ、楽しいお話盛りだくさん。

「上方歌舞伎」というものは、もともと型にはまらない柔軟性のある芝居。
江戸歌舞伎と違って、世襲制、血筋を重んじるよりも、実力主義と。
台本はあるけれど、台本どおりより自然に演じることが多いとも。
藤十郎さんとは、何度となく演っているので、
今ここでやれと言われてもすぐに出来る、とおっしゃってた。

上方ものの芝居には、色男がつきもの。
金と力はなかりけり。
けれど、遊び心があってモテる。
あっちの御茶屋、こっちの御茶屋・・・と。
秀太郎さんも、あちこちの御茶屋さんに行かなきゃならないので
忙しいと言いながら、嬉しそう。
「孝夫が、『でもな、御茶屋通いをしている芝居の男はモテるやろ、
おにいちゃん、モテてるか?』ゆうんです!モテてると思うわ!」
って、ムキになる秀太郎さんが可愛い。
「孝夫」、「おにいちゃん」という何気ない言葉が微笑ましい。
そうやって、呼び合ってるんや~、みたいな( ´艸`)
上方歌舞伎の中の女性には、情愛が必要とおっしゃってた。

上方歌舞伎は、江戸の方には出せないにおいが必要と。
ただ関西に住んでいるだけではダメです。
やはり、上方人は身体に染み付いた独特のものがあると。
だから、上方のにおいを出せる江戸の役者はいません、と
キッパリ言ったかとおもいきや、「あ、いたわ!」。
「染五郎くんは上方のにおいが出せる、上方の心を持っている」と。
それから、「亀治郎くんも」と。

上方歌舞伎塾の塾生たちの話もあったっけ。
子供たち、と言いながら、隠し子ちゃうよ、とボソッと。
そこ、笑っていいとこ?えっ
殆どが歌舞伎も観たことなけりゃ、芝居、舞台も観たことない子ら。
けど、何も持ってないから、かえってそれが良かったんやと思うって。
上手くはないけど華があるのは松次郎、って。 私も思う。やたー!
千壽郎くんやりき弥くんなんかも良くなってきたっておっしゃってた。

今の若い子はあっさりしてるから、挨拶には来るけど、
サッと自分の部屋へ行ってしまう。 
そばにいたら、教えてあげられることもあるんやけど、
というて、わざわざ呼び出して言うほどでもないから、
そのままになってしまうことが多い。
仁左衛門は孝太郎とは別部屋(楽屋)にしているけれど、
ボクは愛之助を一緒の部屋に置くんです。
で、ここはこうした方がいいんとちゃうやろか、とか、
お父ちゃん(十三代目)は、この時こうしてたよ、とか、
こうしなさい、ああしなさい、じゃなくて、自分が観てきたこと
経験してきたことを伝えるという感じで、アドバイスするんです。

これは貴重でラッキーなことだと思います。
自分が観ることが叶わないことを、体験した人に聞ける。
そばにいてこそですもんね。
秀太郎さんの優しさと愛情を感じますラブラブ

『片岡十二集』。
文楽や演出から取った演目で、上方のもの。
片岡は、元々、義太夫狂言が好きだったということで、
それを大切にしてきて、ずっと学んできたということです。
江戸の十八番とかと違い、地味なものも多いと。
だからかからないし、かかっても面白ないもんもようさんある。と。

けど、昨秋の永楽館での「堀川の達引」も
味わいがあって楽しかったし、
「吃又」も良いと思うんだけどなあ。
愛之助さんの白塗り二枚目も良いけど、
三枚目役、結構、好きなんだけどなあ。

終わると、今度は反対側の通路に行かれ、
また一人一人に笑顔で挨拶しながら出て行かれた。

帰りは洋服に帽子を被った秀太郎さんがいらしたので、
ツイッター仲間さんたちと一緒にお見送り。

なんかいつまでも聞いていたい、そんなほっこりする時間。
そんな柔らかい雰囲気をもった秀太郎さんでしたラブラブ!