大塚統子

こんばんは。カウンセリングサービス の大塚統子 です。

木曜日に大門昌代 ・大野愛子 とともに「うまくいかない恋の処方箋」をテーマに書いています。今回は大塚が担当です。

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大塚統子の心理学ワークショップ in 仙台
2017年2月5日(日) 仙台市民会館 第5会議室
朝の部:10:30-12:30 「執着の手放し~新しい一歩を踏み出すために~」 3,240円
昼の部:14:00-18:00 「心のストレッチ~対人関係のコリをほぐす~」 5,400円
*朝・昼の部を併せて参加の場合、7,560円になります。
お申し込みは>>>こちら お申込み受付中

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「もうちょっとのところで邪魔が入る」
「あと少しのところでいつもうまくいかない」など、
「誰かのせい」「何かのせい」で振り回されていませんか?

今回は、アカウンタビリティという考え方を紹介しましょう。
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アカウンタビリティとは、一般的には「説明責任」の意味ですが、心理学では「責任の概念」として扱います。

言い換えると、「私達に起こることのすべては私達の責任(=選択の結果)」として考えてみましょうという提案です。

この言い方では、きつく感じる方もいらっしゃるかと思います。

もう少しマイルドな言い方をすると、「自分の周りに起きている出来事には、自分も何かかかわっているかもしれない」と考えてみませんかという提案です。

これでも抵抗感がある場合、「自己責任で、あなたが悪い!」と言われているように感じていないかを点検してくださいね。

この考え方は、自分をいじめようと聞けば、いくらでも自分を責める材料になります

しかし、アカウンタビリティの考え方は、「自己責任だから、あなたが悪い!」「選んだあなたが悪い!」とあなたを責めるためにあるのではありません。

「もしかしたら自分にも責任があるのかも?と思えたら、自分の責任で変えていくことだってできるかも。」と捉えていただきたいのです。

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アカウンタビリティの考え方を取り入れると、「誰かのせい」「何かのせい」と、自分の外のもののせいにする「被害者意識」から脱却できます。

私達が被害者意識を持つとき、「相手のせいで傷つくので、自分ではどうすることもできない。(それくらい私は無力だ。)」といった誤解があります。

そして、相手に対して、「あなたが悪い」「あなたが変わって」と求めています。これは、相手が何とかしてくれないと解決しない、他力本願な状態です。

この時、私達は自分の人生の主導権を失って、相手に振り回されてしまうわけです。

アカウンタビリティの考え方を取り入れることで、「自分にも責任がある」と主体性を取り戻していくと、別の見方で状況を捉えられるようになっていきます。

* *

例えば、浮気をした夫と妻の関係があったとします。

夫の浮気を知ったら、ショックですし、悔しいし、腹が立つし、悲しいし、いろんな感情が暴れるでしょう。

大抵の場合、妻は傷ついた被害者、夫は傷つけた加害者という構図ができあがります。

けれども、被害者に留まり続けるのも辛いです。

だって、「あなたは私を傷つけた」と感じ続けるのはしんどいですし、「私がどんなに嫌な気持ちだったか」を夫に思い知らせることはできても、関係の改善にはならないからです。

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また、誰かが被害者になるとき、もれなく加害者を作っていることになります。

「私が被害者」でいる限り、誰かに対して「あなたは加害者」と責めています。

「私は浮気をされた」という一面では、確かに被害者かもしれません。

でも、「なんで浮気したの?」と繰り返し問い詰めるとか、「あなたに浮気をされて、辛くなった私の気持ちをわかってよ。」と相手に過剰に求め続けるとか、相手を責めているという意味では、むしろ加害者になってしまうことがあります。

本当は愛したい人を責めるのは、したいことではありませんから苦しくなります。

「自分にも責任があるのかもしれない」というアカウンタビリティの考え方は、被害者意識からも加害者意識からも私たちを解放してくれます。

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例えば、「夫が浮気したことに私にも責任があるとしたら…」と考えてみると。

「私は結婚していることに甘えて、素敵な女性でいることをさぼっていたかも。」「仕事や子育てにいっぱいいっぱいで、夫の気持ちを思いやる余裕がなかったかも。」「あなたは何でも受け入れてくれると思って、ひどい言い方ばかりしていたかも。」といったことが思い当たるかもしれません。

もし、妻から夫に「あなたに不満を抱えさせてしまった原因が、私の態度にもあったのかもしれない。」と伝えられたなら。

夫は、心からごめんと言いやすくなるでしょうし、やり直す気持ちにもなるかもしれません。

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アカウンタビリティの考え方は、自分や相手を責めるのではなく、「もっとこうできたらよかったんだ」と見つけるための考え方です。

被害者にならない・誰かのせいにしない生き方は、被害者になって自分や相手を責め続けるよりも、生産的な行動をもたらします。

周りに振り回されるストレスが減らせますし、他人からの信頼も得やすくなるでしょう。

アカウンタビリティの考え方を使って、自分の人生に主体性・主導権を取り戻すと、
○自分が変われば、問題を解決できる可能性
○自分の態度が変われば、状況を変えられる可能性

が得られるでしょう。

アカウンタビリティは、人生を好転させる考え方なのです。
 

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