こんにちは。カウンセリングサービス の根本裕幸 です。いつもありがとうございます。
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先週は「あなたの本当の気持ちは何?」を考えてみましょう、というお話をしました。
今週はその結果・・・心が揺れ動く二つのケースについて、また考えていきたいと思います。
あなたの恋がより素敵なものになりますように。
●もう一度彼に会って・・・
別れた彼への今の気持ちがはっきりしなくて、「もう一度、彼に会って気持ちを確かめたい」という思いも出てくることもあります。。
でも、私はそれを聞くと、ちょっと考え込んでしまいます。
振った側というのは罪悪感を感じるわけですが、一方で、ちょっと相手の気持ちを軽んじてしまう行動に出ることもあるんです。
振った側の強み、ではないのですが、振った側は自立側、主導権を握ってたわけです。
すると、彼の気持ちを考えずに、自分本位で行動してしまいがちなんです。
また、どこかにまだ彼は私のことが好きなままに違いない、なんて淡い期待があったりもするでしょう。
すると「会って確かめる」ということを、彼がどう感じるか?については、あまり深く考えづらくなるんです。(どちらかというと楽天的な見方になりやすいですね)
彼はあなたのこをと手放して次に行こうと必死でいるかもしれません。
あるいは、振られたショックから執着心がとても強くなってしまっているかもしれません。
または、恨み辛みが憎しみに変わっているところかもしれません。
逆に、あっさりともう次の恋に走り出しているかもしれません。
そうすると彼の状況によっては、かえって傷つく可能性があること、認識しておく必要があるんですよね。
また、彼の心を刺激してしまい、あらぬ期待を抱かせたり、逆上させたりと、予想外の反応がかえってくることもあるでしょう。
その覚悟、は必要だと思うのです。
ましてや、自分の思いを遂げるために“彼を利用する”というのはちょっと彼にとっては失礼な話ですよね。
だから、そこへの配慮も必要ですよね。
あと、会って確かめようとすると、今度は好きかどうかは別にしても、彼への執着心が高まる可能性があります。
それは彼への執着心もあれば、例えば「まだ酷く傷ついている彼を見て、余計に罪悪感が煽られてしまった」ということもあります。
すなわち、次へ進みにくくなるんです。
その覚悟も、しておきましょう。
その上で、会って話をすることは、お互いが前に進むために効果的な場合も少なくありません。
しかも、よりは戻さなくても「いい友達」になれる可能性だってあるんですよね。
「会って気持ちを確かめる」というのはリスクも高いですが、逆にメリットもあります。
その点を考えながら、行動に移して欲しいなあ・・・と思います。
(つまりは、自分の感情だけで動かないでね、ということです)
●やっぱり好きだった・・・
罪悪感が強ければ強いほど、改めて自分の気持ちを見つめなおしたときに「やっぱり彼のことが好きだった」と感じることはちょっと怖いことかもしれません。
これは「会って気持ちを確かめたところ、やっぱり好きだった」というケースでも同じです。
好きだなあ、と思ったら、自分に改めて聞いてみてください。
「付き合いたい?よりを戻したい?」って。
好きなことと付き合うことは別ものです。
好きだったとしても、自分のために、彼のために、二人のために別れを選ぶことだってありますよね。
だから、「やっぱり好きだった」→「だから付き合いたい」と即決するのはちょっと待ったほうがいいと思うんです。
別れるだけの理由があったわけですよね。
好きな気持ちに気付いたら、それは辛いんだけど、ちょっと一呼吸いれて、これからどうするかを考えてみることにしましょう。
最悪、よりを戻した翌日に「やっぱり無理だった」ってなることもあるんです。
ますます彼や自分自身を振り回してしまって、お互いのためにならないですよね。
あと、この場合「好き」なのと「執着心」との区別がつきにくいことがあります。
とはいえ、その判別は難しいんですけどね・・・。
だから、その可能性もあるかな・・・くらいに心に留めておいてください。
さて、そうした気持ちを踏まえた上で「やっぱり戻りたい」と思ったら、勇気を出して、今度は自分から告白してみましょう。
もちろん、そこで振られてしまうかもしれません。
そしたら、失恋する側、振られる側に回るわけですけど(そしたら、失恋クリニックのハートブレイクな記事を読み漁ってください!)、逆に気持ちはすっきりするかもしれませんね。
でも、うまく行ったら、罪悪感も許されるし、ほんと天にも昇る気持ちでしょう。
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ただ、私の経験上、「やっぱり好きだった」とよりを戻す場合、別れてから期間が短ければ短いほど、「やっぱり付き合えない」と再度彼を振ってしまう場合が少なくありません。
だから、元に戻るにしても、別れてから最低でも2,3ヶ月は間を空けるのがよいと思います。
また、よりを戻したら1、2ヶ月で彼を判断しないことが大事です。
「やっぱり無理」って思うこと、きっと1度や2度じゃないと思うんですね。
私も彼もそんな短期間に変われないですから。
また、よりを戻したら、お互いに今まで以上の関係になるようにベストを尽くすことが必要ですね。
なぜ、別れなければいけなかったのか?
その理由を解決してあげなければ、数ヵ月後、やはり同じ結末になってしまいますよね。
別れたり、くっついたりを繰り返すのは、ちょっとしんどいと思うんですよね・・・。
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さて、そこで罪悪感があると、「やっぱり戻りたい」と思っても、勇気が出なくなることがあります。
「彼を傷つけてしまった自分は許されるわけがない」と思って、彼に対する態度も酷くなることが少なくないかもしれません。
自責の念が彼に向かってしまってるわけですね。
だからこそ、素直さ、が必要なんです。
人は過ちを犯すものです。
すべて正しいことなんてちっともできません。
だから、素直に「ごめんなさい」と言える勇気、ぜひ、持ってください。
それで大丈夫なんですから。
自分を責めすぎると、次に向かう勇気すら奪ってしまいます。
罪悪感は必死に幸せを遠ざけようとします。
あなたは、その手に乗らないことが大切なんです。
自分の幸せのために、彼の幸せのために、勇気を出して、選択してみましょう。
ありがとうございました。
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