初めて、4日連続で恋人と会いました。


11月29日(日)、30日(月)、12月1日(火)、2日(水)の4日。


そのうち、30日から1日は、いつもの彼の仕事場に泊まって日付をまたいだだけなので、2回会ったわけではないのですが、それでもそれぞれの日に“会った”のは確か。

ま、そのほとんどの時間が寝てたんですけど。


だけど、アタシにとってこんなに頻繁に会うのは初めてで……というか、昔のアタシじゃ絶対に無理だったことで……改めて、アタシにとっての彼の存在の大きさを実感しました。



そもそもの始まりは、29日でした。

彼が急遽ウチに来た日


この日に彼から、12月2日に休みを取れないかと打診されたのです。


うちの会社には、年休(年次有給休暇)を取る習慣がなく、アタシも入社以来、普通に休みを取ったことがありません。

もちろん、厚生労働省からは会社に指導が入っているようですが、雰囲気的に取りづらいから、取れと言われても取れないのです。


そんなわけで、総務が編み出したのが、“せめて年に2日、健康のために休みましょう”という名目で、年休のうち2日だけを別の名前にするという策。

普通に年に2日以上休んでる人は関係ありません。

休んでいない人に休みを取らせるための制度ですから。


“年休”だと取りづらいけれど、その名前だと、堂々と休めるというか。

まぁ、おかしな話なんですけどね。


しかし、それでも厚労省が定める基準値を大きく下回るということで、3年ほど前からそれが年4日に増えました。

その結果、ようやく基準値の半分近くにまで上昇したらしく、うちの会社としてはよく頑張ったということで、一応は厚労省に納得してもらえてるらしいです。


アタシはその休みを、彼に頼まれ、10月に一度取りました

よって、残り3日。


1日は、来年3月に行く予定の堂本光一君の「endless SHOCK」に使うので、それまでにあと2日取らなければなりません。

いや、絶対に取らなきゃいけないわけではないんですけど、なんか逃すのは悔しいし……あせる


そういうアタシの状況を彼はよくわかっているので、そんなふうに打診してきてくれたんですね。



アタシが作成している原稿の発行日が月初なので、その前日の月末最終日と当日は、やっぱりなかなか休めません。

でも、2日ならなんとか大丈夫。


ということで、今年度2日目の休みを取ることにしたのです。





1日24時間で、4日だと96時間。


そのうち彼と過ごしたのは……


29日は、前にも書いたとおり 、短い時間でした。

17時ごろに彼がウチに来て、19時半には帰っていったので、2時間半ってところでしょうか。


30日は、彼の仕事場に着いたのが22時ごろでした。

そして、夜を共に過ごし、翌1日の朝6時半よりちょっと前にバイバイしました。

ということで、約8時間半。


2日は、彼が来たのが11時すぎ。

帰っていったのが20時すぎなので、約9時間ですね。



2時間半+8時間半+9時間=20時間



96分の20時間を、彼と過ごしたようです。




さて、冒頭にも書きましたが、昔のアタシなら、たぶんこれには耐えられませんでした。


一匹狼なアタシは、人とある程度の距離をおかないと、心の安定が図れず、だから小さいころから、1人で家の中で遊ぶことが多い子どもでした。

昼休みも1人で図書室通い、下校もいつも1人でした。


でも、決して人と関わることが嫌いだったわけじゃなく、学級委員を何期も務めたりしたし、男の子ともよく話すし、割とクラスでは目立つほうでした。


つまり、当たり障りのない程度なら誰とでも仲良くできるけれど、それ以上は踏み込ませないという、子どもらしくない、いやらしいタイプでした。

いや、たぶんこれは今でもなのかなショック!


だから、たとえ付き合っている人とでも、頻繁に連絡を取り合うなんてことは無理で、1人で静かに考えるクールダウンの時間が必要でした。



今の恋人とも、付き合い始めの何年かは、ずっとそんな感じでした。

会うのは月に1回程度、会えないときは3カ月空くこともあったり。


そんな中でも、メールは必要最低限しかしないので、2カ月ほど、まったく連絡を取り合わないことも普通にありました。

電話にいたっては、着歴を1年以上前まで遡れるほど。


でも、それぐらいの距離感が、アタシにはちょうどよかったのです。



しかし、長く付き合うと、アタシの彼に対するガードが緩くなっていくのか、徐々に会う頻度が高くなっていっても平気になってきました。

そして、昨日までの4日間、連続で会っても全然つらくなくて……。


人が近くにいると寝られないアタシが、彼とだけは寝られるようになったのも、少し関連しているのかもしれません。



「ようやく栞ちゃんも人並みになったな」


なんて同期の子から言われたりするのですが、そうじゃないんですよね。

もし今、別の男性と新たに付き合うようになったとしたら、また1からのスタートになる。

何年か経たないと、頻繁には会えない。


でも、そんなアタシを待ってくれるのは、今の恋人だけなんじゃないかと、最近特に思います。

そう、あの紅葉を一緒に見に行った彼と会ってから 余計に……。



正直、頻繁に届くメールがつらくて、今、息切れ中なのです。

“友達としてメールのやり取りをしたい”と言われているのですが、アタシ、友達とも必要最低限のやり取りしかしないし……。


そういうことをちゃんと言おうと思い、29日、恋人が急遽来る前から文面を考えているのですが、結局、丸5日、返信できずにいるのです。

ちょうど、恋人と連続で会った4日間を挟んで。



恋人の場合、特別何か言ったわけじゃないけれど、アタシの心がちゃんと追いつくまで、距離を置いてくれました。

思考より行動の人なので、意図してそうしていたわけではないかもしれないけれど、おそらくアタシの心のガードを、動物的直観のようなもので感じ取ってくれていたんだと思います。


だからこそ、アタシは8年間、彼との時間をつらいと思ったことはなく……。


そして、4日連続で会っても平気で。




96分の20時間。




8年間かけてようやくここまでたどり着けたと言えば、甚だ大げさに聞こえるかもしれませんが、アタシにとってはやっぱり特別なこと。


そして、こんなアタシに愛想を尽かさないでくれている恋人に、改めて感謝をしたいと思いました。