レモンのはちみつ煮 | 型にはまったお菓子なお茶の時間

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主に日々のお茶のお供を記録しているブログです。
レシピの配合はあくまでも「個人的な作りやすさ」と「私好みの味に合わせたもの」になっていますので、レシピそのものよりも、作業する際の理由やポイント自体がお役に立てましたら嬉しく思います!

レモンをたくさんいただいたので、はちみつで煮ました。
レモンやシロップはそれぞれ、お菓子作りの材料やヨーグルトやケーキのトッピング、レモネード作りや紅茶などのドリンクに加えたりと、いろいろな用途で楽しむことができます。

今回使ったのは、今が旬のマイヤーレモン。
酸味は少な目で甘い香りがする小ぶりな品種で、この時期はオレンジがかっています。


ところで以前金柑のはちみつ漬けとはちみつ煮の違いを説明したページでも同じことを載せてはいるのですが、同じはちみつとレモンを使っていても、漬けこむか煮るかで仕上がりや用途は違ってきます。

”はちみつ漬け”の場合は、加熱して甘さを含ませるわけではないので、煮たものほどは柔らかくならず、浸透圧の関係ではちみつがしみこむ際に中のエキスが外に出て行くのを待たなければいけないため、食べられるまで時間がかかります。
ただ、はちみつ漬けのほうが非加熱でシロップができるので、加熱によるはちみつの変質はありません。

対して”はちみつ煮”は、熱を通しながら水分(甘み)を煮含めるためふっくら柔らかく仕上げることができ、すぐに食べることもできますし-、1~2日おけばさらに甘さが馴染んで美味しくなります。

見た目にも違い、浸透圧でエキスを出す”はちみつ漬け”のレモンはシロップに浮いていて、甘さを煮含めた”はちみつ煮”のレモンはシロップに沈みます。
はちみつレモンのシロップが目的で、加熱による変質が気になる場合は”はちみつ漬け”を、柔らかく甘い実を食べたい場合は”はちみつ煮”をどうぞ。

●レモンを使ったレシピ一覧はこちら
 →http://ameblo.jp/lovable-kitchen/entry-12109114043.html





~作り方~

作りやすい分量

 レモン 正味100g
 はちみつ 70~100g


①レモンは3mm厚さにスライスして小鍋に入れ、はちみつを回しかけたら弱火にかける
 →あまり厚みがあると苦みが出やすい

②焦げたり煮詰まりすぎたりしないよう気を付け、混ぜながら約10分前後煮て、皮の部分が透き通ってきたら火をとめて冷ます

●レモンの酸味が強かったり、はちみつの風味を調整したい場合は、使用するはちみつの2~3分の1程度の分量をグラニュー糖に変えて作るのもおすすめです


《保存・期限》
 煮沸消毒した容器にシロップごと入れ、冷蔵保存1週間弱。
 すぐに食べたい場合は冷ましてとろみがついたシロップが絡んでからが美味しく、時間があれば1~2日後からが味が馴染んで食べごろです。


《レモンについて》
 外国産のものは輸送時の強力な防カビ剤や農薬の心配があるので、できれば防カビ剤不使用の有機栽培や国産のものが望ましいのですが、高品質なシチリア産などの美味しいものもあるのでどうしても外国産のものを使いたい場合はたわしや塩などを使いしっかりと表面のワックスを落として下さい。
 出来上がりのシロップがゆるいジャム状にとろっとしている場合がありますが、皮・種・わたなどに含まれるペクチンの作用によるものです。