コーヒーシフォン《コーヒー豆(粉)ver.》 | 型にはまったお菓子なお茶の時間

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主に日々のお茶のお供を記録しているブログです。
レシピの配合はあくまでも「個人的な作りやすさ」と「私好みの味に合わせたもの」になっていますので、レシピそのものよりも、作業する際の理由やポイント自体がお役に立てましたら嬉しく思います!

知り合いから
「どうしてもインスタントではなく、コーヒー豆を使ってシフォンを作りたい」
とリクエストがあり、インスタントではなくコーヒー豆を挽いた粉を使う、コーヒーシフォンケーキレシピを作りました。
ほかの材料と混ぜた時に風味が薄くならないよう、普通には到底飲めないくらいの濃さのコーヒーを淹れることがポイントなので、深煎り粉を使用しています。

その際ドリップで作ろうとすると、淹れ方にコツが必要ですし、細挽きほど苦味は出るものの使用するドリッパーによっては目が詰まって水がなかなか落ちて来ないという場合があるので、今回は濃さを出しやすいよう煮出しました。
(ただ何度も作ってみて、煮出す際には必ずしも細挽きのほうが濃く出るわけでもなかったため、細挽きでなくてOKです)

とは言えそれでもインスタントを使った時と比べると淡い色味になり、煮出した粉を片付ける手間やインスタント以上のお金がかかり、深煎りになるほど香りが飛ぶので豆にこだわろうと考えてもかなり限られて来ます。

だから効率が良いとは言えないのですが、豆を好まれる方はインスタントが家にない方のほうが多いと思うので、普段からアイスコーヒーを豆・粉を使って飲んだり、エスプレッソを飲まれたり(エスプレッソ用の豆は深煎り)、イタリアンローストの豆を好んで使われる方などにはおすすめできるかもしれません。
香りもほんのりとした感じで豆や煮出し方によっては仕上がりがわかりにくい場合があるので、そういう理由から、しっかりとコーヒーの香りがするシフォンケーキを作るならインスタントコーヒーを使用するレシピをどうぞ。
 →http://ameblo.jp/lovable-kitchen/entry-11988393856.html

もし仕上がりにあまりコーヒー風味がしなかった場合、添えるクリームにコーヒーリキュールを使ってコーヒーらしさを出すのも良いと思います。
コーヒーリキュールはコーヒー豆から香りが良いものを作ることができるので、いつかレシピを載せたいと考えているところです。



↑このクリームは、生クリーム:グラニュー糖:コーヒーリキュール=10:1:1。


~材料~

17cm シフォン型

☆コーヒー
 イタリアンローストやエスプレッソ用などの深煎り豆の、中細挽 20g
 水 100cc

☆卵黄生地
 卵黄 M3個分 (約50g)
 グラニュー糖 60g
 サラダ油 30g
 薄力粉 65g
 ベーキングパウダー 2g

☆メレンゲ
 卵白 M3個分 (約110g)
 グラニュー糖 25g


~下準備~
・材料はすぐに混ぜられるように全て計量して準備しておく
・薄力粉とベーキングパウダーは合わせてふるっておく
・オーブンは180度に予熱


~作り方~

①コーヒー粉と分量の水を小鍋に入れて中火にかけ、煮立って鍋の淵からふわっと泡が盛り上がってきたら火を止め、数分蒸らしてペーパーフィルターで漉して50gのコーヒーを抽出し、サラダ油と混ぜておく
 →大体50gほどになるはずですが、コーヒーが50gに満たない時は、ペーパーフィルターを破れない程度に抑えて絞ってみて、それでも足りなければお湯を注ぎ(注ぎすぎ注意)、余ったら50gになるまで取り除いて使用

②冷えた卵白をハンドミキサーの高速で泡立て、白っぽくなったらメレンゲ用のグラニュー糖1/3量を加えて更に泡立て、混ざったらまた1/3量のグラニュー糖を加えて泡立て、残りのグラニュー糖を加えたら更に泡立てて、持ち上げた時に下に落ちず角がぴんと立って少しおじぎするくらいの固さのしっかりしたメレンゲを作る
 →あわ立てすぎてぼそぼそにならないよう注意
 →メレンゲは暑さで分離しないようにすぐ冷蔵庫へ

③卵黄→グラニュー糖→混ぜておいた油+コーヒー→薄力粉+ベーキングパウダー→メレンゲ1/3量の順に、都度だまができないようなめらかに混ぜる
 →卵黄を白っぽくなるまであわ立てるレシピもありますが、そこまですると卵の風味が消えてしまうので混ぜすぎないこと

④残りの卵白を全て加え、左手はボウルに添えて回しつつ、右手はゴムベラで生地の中央にへらの側面から切るように入れて、底から面ですくって返すように、白い筋が見えなくなるまで大きく混ぜる
 →へらを持ち上げた時りぼん状に跡が残る状態になったらOK、これ以上混ぜすぎないように
 →卵白の粒が残っている場合はへらの先でなじませる

⑤型には何も塗らずに生地を入れて、型を台の上でまわしてある程度表面をならし、型を2~3cmの高さから落として大きな気泡を抜く

⑥180度に予熱したオーブンで25分焼成
 →割れ目にも焼き色がついていればOK

⑦焼けたらオーブンから取り出し、すぐに逆さにして冷ます
 →ケーキクーラーの上に置いたり、筒の部分を瓶に立てたり、逆さに置いたコップの上に立てるなど

⑧完全に冷めたら、生地と型の間にパレットナイフを差し込んで外す
 →パレットを差し込んだままスライドさせる取り方もあるもののえぐれやすいので、慣れるまでは一回一回都度都度差し込んで引き抜くやり方を繰り返すとえぐれない




●煮出した粉は、美容スクラブにするのもおすすめです。
 細挽きコーヒーかすを使った美容スクラブの作り方&使い方
 →http://spotlight-media.jp/article/110948685348867873