金柑の蜂蜜漬け ~はちみつ金柑シロップ・はちみつ漬けとはちみつ煮の違い~ | 型にはまったお菓子なお茶の時間

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レシピの配合はあくまでも「個人的な作りやすさ」と「私好みの味に合わせたもの」になっていますので、レシピそのものよりも、作業する際の理由やポイント自体がお役に立てましたら嬉しく思います!

のどの痛みや風邪予防に効果的なはちみつ金柑。

同じ材料でも“はちみつ漬け”と“はちみつ煮 ”には違いがあり、実を食べたいならばはちみつ煮 、シロップが欲しい場合ははちみつ漬けがおすすめです。

はちみつ漬けは金柑の実に加熱して甘さを含ませるわけではないので煮たものほどは柔らかくならず、浸透圧の関係ではちみつがしみこむ際に中のエキスが外に出て行くため表面がところどころへこみ、その間食べられるまでも時間がかかりますが、非加熱でシロップができるため加熱によるはちみつの変質がありません。

逆にはちみつ煮 は金柑に熱を通しながら水分(甘み)を煮含めるため実をふっくら柔らかく仕上げることができるのです。

見た目にも違い、浸透圧でエキスを出すはちみつ漬けの金柑はシロップに浮いていて、甘味を煮含めたはちみつ煮の金柑はシロップに沈みます。

シロップが目的であったり加熱による変質が気になる場合ははちみつ漬けを、柔らかく甘い実を食べたい場合は甘露煮はちみつ煮 をどうぞ。



はちみつ漬けは生から漬け込む方法と、あく抜きしてから漬け込む方法があります。

あく抜きしたもののほうが、ゆでることにより苦味やえぐみが取れるのはもちろん、熱が通った分生のものより浸かりやすくもなるので、私はアクを抜いて漬け込むほうが好きですが、加熱による変質が気になる方や手間な場合は時間はかかりますがそのまま食べても甘い完熟の金柑を使って、加熱なしで作ることができる方法をどうぞ。

どちらにしても中まで蜂蜜が染みこみやすいよう、またエキスが出やすくなるように切れ目を入れるのがポイント。

種を取り出すかどうかはお好みで。



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~材料~


 金柑 生を漬け込みたい場合はあそのまま食べて甘い完熟のもの

 蜂蜜



~生を漬け込む方法~


①そのまま食べて甘い完熟金柑のへたを取り除いてよく洗い、丸ごと漬け込みたい場合はナイフで切れ目を4~5本深めに入れ、種を除きたい場合は切り込みではなく半分に切って種を除く


②瓶に入れ、金柑の表面が出ない程度に浸かる量のはちみつを注ぎ、味が馴染むまで1~2日に1回は底から混ぜ、浸け始めから2~3週間程度で食べごろ

 →常温では発酵する場合があるので冷蔵で、また混ぜるのを忘れずに



~アクを抜いて漬け込む方法~


①金柑はへたを取り除いてよく洗い、竹串やナイフの先などで縦に4~5本の切れ目を入れてから、熱湯で3~5分茹でこぼしてあくを抜く


②甘いのが好み・また渋みが苦手であればゆでたあと水に1時間ほど浸け、まるごと漬け込む場合で種を取り出しておきたい時は切れ目から楊枝で種を取り出すか、半割にして種を取り出す

 →この工程はどれも好みで、全て省略しても可


③清潔なキッチンペーパーなどで水気を取って瓶に入れ、金柑の表面が出ない程度に浸かる量のはちみつを注いだら冷蔵庫に入れ、味が馴染むまで1~2日に1回は底から混ぜ、浸け始めから1~2週間程度で馴染んだら食べごろ



~保存・期限~

 煮沸した瓶に入れて冷蔵保存 1ヶ月。