言わずと知れたイタリアのドルチェ、ティラミス。
直訳すると“私を引き上げて”と言う意味で、“私を元気にして”と意訳されることが多く、材料のエスプレッソに含まれるカフェインの効果を狙って夜遊びする前に食べたことからこう呼ばれるようになったのだとか。
ブームが去ってからも定番スイーツとして日本でも定着して、未だに衰えない人気。
甘いチーズクリームとほろ苦いココアのコントラストがたまりません。
レシピも色々とありますが、なんと言ってもあの味はマスカルポーネを使ってこそ。
手に入りやすいクリームチーズで代用してあるレシピもたくさんあって、それはそれで美味しいもののの、やはりティラミスと言うことでは風味が全く違うので、ぜひマスカルポーネを使うことをおすすめします。
また、卵黄とチーズを合わせたところに生クリームを混ぜるものとメレンゲを混ぜるもの、あるいはその両方だったり、そもそも卵が入っていないものなど配合も様々。
傾向としては、生クリームや卵黄が加わると濃厚、メレンゲが多いほどにあっさりで、卵自体が入っていないとさっぱり。
私はレアチーズケーキもチーズだけのものよりも卵黄が入ったアングレーズタイプが好きということと、メレンゲを混ぜたレア状態のクリームはあまり好きではないことから、ティラミスにも生クリームと卵黄を使っています。
とは言え、濃厚でもくどくはならない配合で、量も少量盛り付けることで後引く美味しさに。
小さな器で一人分ずつ盛り付けたり、大きな器で作って、スプーンで取り分けたり、お好みで。
~作り方~
150ccのカップ 3人分
または 450ccの器
☆サヴォイアルディ
卵 50g (M1個分)
グラニュー糖 25g
薄力粉 25g
粉糖 適宜
☆マスカルポーネクリーム
マスカルポーネ 100g
生クリーム 180cc
グラニュー糖 30g
卵黄 30g (M2個分)
☆エスプレッソソース
エスプレッソ(または深煎りの)コーヒー 80cc
リキュール※ 小さじ1
グラニュー糖 10g
☆仕上げ
エスプレッソウダー 適宜
ココアパウダー 適宜
①サヴォイアルディを焼く
→サヴォイアルディレシピ 参照
②マスカルポーネクリームを作り、冷やしておく
→マスカルポーネは柔らかいため、使う直前まで冷やしておく
1.卵黄とグラニュー糖をボウルに入れて50度程度の湯煎にかけながら、マヨネーズ状に白っぽくもったりするまで混ぜる
2.マスカルポーネをなめらかに練ってから、1とむらなく混ぜる
3.生クリームを8分立てにしてマスカルポーネと合わせ、ゴムベラで底から返すようになく混ぜる
③エスプレッソ、または深煎りのコーヒーを濃い目に抽出して、グラニュー糖を溶かし、リキュールを混ぜる
④器にビスキュイを並べてコーヒーを刷毛で表面に染み込ませ、クリームを乗せたら、残りのビスキュイ・コーヒー・クリームを同じように重ねて、最後にココアパウダーを表面に茶漉しでふるいながらたっぷりかけ、あればエスプレッソパウダーもひとつまみふりかけ、冷蔵庫で2時間程度冷やす
~材料について~
◆サヴォイアルディ
ジェノワーズ、またココア入りのもので代用できます。
ココアやコーヒーを使わず、抹茶入りのスポンジに抹茶を染み込ませてクリームを重ね、抹茶パウダーをかければ抹茶ティラミスに。
◆リキュール
マルサラ酒、カルア、アマレット、ラム酒など好みのもので。
お酒に弱い人や子供用には加えなくてもOK。
◆エスプレッソ
濃いコーヒーを使うのは、普通のコーヒーだと全体に混ざった時に味がぼやけるため。
そういう理由から、なければ深煎りのコーヒー豆で濃い目に入れたものや、インスタントを使っても。