スコーン | 型にはまったお菓子なお茶の時間

型にはまったお菓子なお茶の時間

主に日々のお茶のお供を記録しているブログです。
レシピの配合はあくまでも「個人的な作りやすさ」と「私好みの味に合わせたもの」になっていますので、レシピそのものよりも、作業する際の理由やポイント自体がお役に立てましたら嬉しく思います!

今日は朝からクリームティー。

“クリームティー” とはスコーンと紅茶の組み合わせのことです。

可愛い響きですよね。

甘さ控えめで、これを真ん中から割ってクリームとジャムをたっぷりつけるのがイギリス風。



イギリスのお茶の時間に欠かせないスコーンですが、生地をまとめて型抜きしたら焼くだけなので、慣れてしまえば簡単です。

私がお茶会のメニューを考える時にも、毎回同じお菓子は出さないようにしているんだけれど、スコーンだけは別。

そして仕事でも作っています。

冷めると固くなるスコーンはよく見かけますし、もちろん焼きたてや温めて食べるのが一番ではありますが、私がお店に出しているスコーンは冷めてもさっくり軽くて固くならない自信作。

ただ、レシピにそのまま載せるわけにはいかないので、配合は秘密。

ヒントはちょこっと載せていますよ。



型にはまったお菓子なお茶の時間☆-101031_1447~01.jpg



~作り方~


 6個分


  薄力粉+強力粉 200g

  砂糖 5~20g

  ベーキングパウダー 小さじ2 (7g)

  塩 ひとつまみ

  無塩バター 50~100g

  牛乳 100cc



①材料は粉類も含めてよく冷やしておき、バターを1cm角に刻み、冷やしておく

  →カチカチに凍らせる必要はない、芯まで冷えて入れば良い


②粉類を軽く混ぜてからバターを加えて、さらさらになるまで切り混ぜる


 ☆手作業で混ぜる場合


   1.軽く混ぜた粉類に加え、バターに粉をまぶす


   2.カード(スケッパー)でバターを刻んで細かくする


   3.ある程度細かくなれば手の平同士で摺るようにしてさらさらにする


 ☆フードプロセッサーを使う場合


   1.粉類を10秒混ぜたら、バターを加えてさらさらになるまでON

     →あまり回し続けるとバターの分量や柔らかさによってはまとまってきてしまうのでさらさらになればOK


③牛乳を加えてまとめ、ラップに包んで冷蔵庫で休ませる

  →混ぜすぎてべたついてこないように

  →季節や材料の温度によって生地がだれてこないようであれば、そのまま焼いてOK


 ☆手作業でまとめる場合


   1.2~3回に分けて牛乳を加え、都度カードで切り混ぜて馴染ませ、全量入れ終わったらある程度まとまるまできり混ぜる


 ☆フードプロセッサーを使う場合


   1.2~3回に分けて牛乳を加え、都度ガーッガーッと馴染ませ、全量入れ終わったらある程度まとまとまるまで回す


④打ち粉をしたまな板に取り出してなめらかにまとめ、1cm厚さに伸ばし、折りたたみ、1.5c厚さになるように麺棒を転がす

 →最初から1.5cm厚さに伸ばして成形してもOK

 →厚みがないと膨らみません


⑤6cmの丸や菊型で抜いたり、包丁で三角や四角にカットして、表面に溶き卵や牛乳などを塗り、200度に予熱したオーブンで15~20分




~材料・分量について~

・小麦粉の配合は好みで、どちらか一方だけでもOK

・砂糖の量はクリームやジャムをたっぷりつける場合は少なく、そのまま食べたい場合には分量内で多めにするとほんのり甘味がつきます

・バターの分量は多いほどにリッチな風味と柔らかい食感

・塩を使わず、バターに有塩のものを使っても

・牛乳は他の乳製品(生クリームやヨーグルト)や卵などに変えても可

 →卵使用の場合は牛乳等と合わせて100gを目安に

 →乳製品は牛乳+生クリーム、生クリーム+ヨーグルトなど、ブレンドしても



~配合について~


 分量だけ見ると、○~○gと、結構アバウトに見えますが、その中の数値だったらどんな配合でも出来てしまうのが面白いところです。

 目安として私が自宅で作っていた配合は


   薄力粉 200g

   砂糖 10g

   ベーキングパウダー 小さじ2

   有塩バター 60g

   卵 M1個 (50g)

   牛乳 50cc


 冷めると固くなってしまうけれど、焼きたてがすごく美味しいので、おもてなしに使うならばお客様が来る時間に合わせてぜひ焼き立てを。



~賞味期限・保存~


 焼く前の生地は、冷蔵で1~2日、冷凍もできます。

 焼き時間はオーブンなどによって調整しながらとなりますが、冷凍庫から出してすぐに焼いても構いません。


 出来上がったものは常温保存で2日間。

 できれば密封してください。

 水分量が失われるので乾燥しないようにシーラーなどで個別包装すれば冷凍保存も可、数週間程度。

 その場合は焼いた後に冷めてからすぐ冷凍し、早めに食べること。

 密封できない場合は、ラップやビニールで二重に覆います。




~温めなおし~


 冷蔵保存は身がしまって固くなるので常温で保存。

 冷めた場合の温めなおしはトースターで行ってください。

 外側はさっくり、中はしっとりと焼きたての美味しさが戻ります。


 どうしてもレンジしかない場合は、さっくり感は出ませんが、目安として500~600Wで20~30秒程度。

 温めすぎると食感が固くなってしまうので気をつけてください。


 出来上がり後に冷凍保存しておいたものは、アルミホイルに包んで5~10分トースターで焼き、中まで温まったらアルミを取って1~2分表面を焼きます。

 冷蔵庫内で解凍してからでも良いですが、常温での自然解凍や電子レンジでの解凍は味が落ちるので避けます。



~クリームについて~

 普段あまり見かけることが少ない、クロテッドクリームというものがあります。

 イギリスではスコーンに欠かせない、バターと生クリームの中間のようなクリーム。

 これがまたどこにでも売ってあるわけではなかった以前は、よくネットで注文していたんですが、最近になって嬉しいことに近くのお店でも取り扱いが始まりました。

 クロテッドクリームが手元にない時は、手軽にホイップクリームといちごジャムをたっぷり添えるのが一番のお気に入り。

 メープルシロップ、更にバターを添えてもとっても美味しいですよ。



~バリエーション~

 自分の好きな配合が見つかったら、チョコチップやドライフルーツ、ハーブやスパイスなどを混ぜ込んで色々なスコーンを楽しむことができます。

 牛乳を違う液体に変えて生地自体の味を変えても面白く、例えば濃いコーヒーや抹茶ミルクに変えればそれぞれコーヒー味や抹茶味に。

 更に生地と材料の組み合わせを考えて…と、バリエーションも無限です。