日本での就労支援と言えば、主にPC操作などの技術向上とか、資格取得などスキルアップが目的なので非常にびっくりしたのですが、イギリスの就労支援で大きな需要があるのが「朝、起こす」というサポートだというものでした。その当時は「幼稚園か?」と思いました



長く精神科に勤務していらしたという患者さん(看護師さん)のお話しを聞いていた時、このことを思いだし、漠然とした疑問が沸いてきました


いわく最近は精神科を受診するのは、いわゆる精神病よりうつ病の割合が増えている。「(精神科病棟に)入院している患者さんには、朝起きるってことから、ご飯を食べる、仕事をする、生活ってこういうことなんだ、ということから指導しなければならない」



それで思いだしたのが、前職のときに知った前述のイギリスの就労支援だったわけです



共通点は「朝起きられない」というところと、就労を継続するのが難しい点ですが、このイギリスの失業者を調べると日本では「うつ病」と診断される人たちがかなり含まれているのかもしれないな、と感じたわけです



非常に大雑把な推測ですが、そうだとすると、イギリスの目覚まし支援を受けている失業者の中にはセロトニンが不足している人がたくさんいるのかもしれない



セロトニンはうつ病の患者さんに不足している、と考えられている神経伝達物質。このセロトニンの絶対数が少ないなら捨てたり取りこぼしたりさせないようにしてできるだけ長く作用してもらおう、という発想の薬(SSRI)が広く処方されており、2009年時点、日本での服用者は100万人ともいわれています



セロトニンの材料となるのは、必須アミノ酸のトリプトファンで、動物性タンパク質、バナナ、パイナップル、緑黄色野菜、大豆などに含まれています



しかし、いつも申し上げるように、栄養はチームで働くのでセロトニンを作るにはトリプトファンだけ摂ってもダメで、ビタミンB6や、マグネシウムが必要です



うつ病の原因はセロトニンの不足だけではなくて、ストレス耐性の低さとか甘いものが過剰で返って低血糖になっているとか、亜鉛が不足しているとかイロイロな要因があるでしょう


しかし、おそらくここでもカロリー過多の栄養不足があることは間違いないと思う


セロトニンが不足しているなら、本来はSSRIを一錠与えるよりも、例えばカツオやマグロ、バナナ、緑黄色野菜に塩でセロトニンの原料を増やすべきじゃないのかな?と思うし、その方がSSRIで指摘されている攻撃性の増加なども心配しなくてすむし、食生活が改善すれば他にも防げる病気がたくさんあるのにね



ただし、現代の食べ物の栄養素は本来の三分の一程度に落ち込んでいるので、まずは、やはりきちんとした栄養のある食べ物を作ることがかなり重要になるよね


精製塩ではマグネシウムが期待できないしね


311の教訓の一つは、きっとこんなところにもあるはず



大量生産大量消費では、栄養のあるものは作れない。その価値観が、きっと病気も失業も作ってきてしまったのだから、

どうでもよいものをたくさん消費より、きちんとしたものを適量消化に変えて行かない限り、地球にも人間にも未来はないような気がする



元々の「朝起こす」を始めとした生活する、という指導の話から離れて、結局いつもの結論になっちゃいました








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