ゲームマスターという言葉を聞いて何を連想しますか?

私は愛読書(漫画)のひとつ「HUNTET×HUNTER」(冨樫義博)に出てくる「グリードアイランド編」のキャラクター「レイザー」を思い出します(笑)


「ゲームマスター」とは、一般的に「ゲームの管理者」をいいます。

その役割は、「ゲームの参加者に対し、ゲームのルールを設定し、その進行をサポートし、想定外の問題(バグ)を解決し、用意したシナリオを展開する」ことになります。


相場にはゲームマスター(同元)の役割を担うひとたちがいます。

株式、FX、先物、債権、不動産など相場と呼ばれる取引にはそのルールを進行を管理するゲームマスターが存在し、各プレーヤー(参加者)が利益を奪い合う様を眺め、手数料が課金されゲームマスター自身の収益があがることに集中しています。


不動産相場にもゲームマスターがいます。

※ここからはぼやっとした主観で話を進めさせてもらいます。

参考:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC


日本国におけるゲームマスターは日本政府です。

ゲームマスターである日本政府が、プレーヤーである国民(国内法人)を代表し日本国という舞台を整え国家というシナリオを運営しています。

日本政府は、単純化して説明すれば以下のルール設定を行っています。

1.ゲームの準備:舞台、シナリオの用意(法令の制定)

2.ゲームの進行:状況説明、演出、シナリオ展開、ルール破りへの対応(貨幣と腕力による統制)

3.プレイヤーへの配慮:公平?(法の下の平等:権利保障)


不動産相場における詳細なルールとは、大雑把にいえば以下の通りかと思います。

1.不動産からインカム・キャピタルのゲインを得ること(貨幣を多く勝ち取る)

2.不動産相場は政策・税制に応じて変動する(舞台とシナリオの提供と進行)

3.参加者の権利保障(参加資格がある限り保障)


不動産相場のプレイヤー(参加者)には、買主、売主、不動産仲介会社や銀行、司法書士などジョブがいろいろあります。

そのプレーヤー達の共通の価値観は「多くの貨幣の獲得」と言えます。

それゆえ不動産相場では、不動産という権利にハード&ソフトの付加価値を付けて装飾し、プレーヤー同士で貨幣を奪い合うことになります。

不動産相場には不動産を貨幣に交換する際に「利益確定」と「損切」という決済時の言葉があります。

それ以外にも「強制退場」と「当選※私的に呼んでいます」があると考えます。


このふたつの決済状況には、ゲームマスターが関わってきます。

つまり通常の「利益確定」のため、「損切」のためというプレイヤーの位置による決済ではありません。

どちらもゲームマスターによる強制的な不動産から貨幣への交換が発生するのです。


「強制退場」とは、相場に参加する資格を失うことにより発生することが多いです。

たとえば銀行への返済が滞り、金消契約違反による弁済の強制的な執行による売却などがこの例です。

銀行はジョブのひとつですが「金消契約」は、日本国の法令に従った行為であり、ゲームマスターの力を借りて執行しています。


それでは「当選」とは?これまで2回ほど「当選」したことがあります。

そして常識的には考えられない多額の貨幣と交換し、不動産ゲームはエンディングを迎えました。