フィラ スタックミッド (白/紺/赤)
・全国1000万の90'S FILAファンのみなさん、お元気ですか。
すべての道がローマに通ずるがごとく、
すべてのスニーカー好きにとっての最終到達地点、
それが1990年代の中盤を彩った、フィラの傑作バッシュたち。
その中でも、グラント・ヒルシリーズと並び、ひときわ輝いていた名作、
ジェリー・スタックハウスのスタックミッドが、本日のゲストであります。
・…という出だしが浮かんだのでとりあえず書いてはみたものの、
このブログを読んでいる98%くらいの人は、
まったくもってこのスニーカーのことを知らないだろうと思う。
とくに、ここ最近急激に増えつつある90年代生まれの読者層にとっては、
生まれて間もないころに起きていたスニーカーブームのことなんて、
きっと誰も知る由もないに違いない。
このスニーカーを見て「うわ、懐かしっ!」と思ってしまったあなたは、
85年生まれのぼくと同世代か、そのお兄ちゃん世代とお見受けいたします。
しかしながら、そんな歴史の波に呑まれる寸前の、
知られざる名作を世に知らしめることもこのクツバカ一代日記の役割であり、
密かに、ぼく自身の醍醐味であったりもするわけです。
・このようなぐだぐだの前口上を並べ立ててしまったのも、
ぶっちゃけ、このスニーカーに関しては個人的なストーリーや、
強い思い入れに乏しいことに起因する。
たしかに、90年代中期のいくつかのフィラのスニーカーは、
そのデザインにおいてとても魅力的な存在ではある。
けれど、じっさいにリアルタイムで履いていたわけでもないし
(ナイキやリーボックやアディダスに忙しくて、フィラまでは手が回らなかった)、
その後、長じてから手に入れてはみたものの、
デッドストックで加水分解の恐れがあるため、履くこともできない。
(ついでに、これらのフィラスニーカーが復刻される可能性は、
転校初日の食パンをくわえた女の子と偶然、十字路で体当たりしてしまう確率と、
どっこいどっこいというところだろう。)
ただ、当時これらのフィラのスニーカーから感じたキラキラ感だけは、
いまでも鮮明に覚えている。
(この年代のフィラのスニーカーには、
ほかのどのブランドにも似ていない独特なポップ感と、フューチャリスティックな感性があった。
ポップ感ということで言えば、ぼくがいまだにあまりシャープすぎるカッティングのデザインの靴…
たとえば、ポインテッドトゥなんかをあまり好まないのも、たぶんこのあたりの感性に由来する。)
まるで初恋の女の子の写真をいつまでも大切に額縁に収めて、
ときどき取り出してはニヤニヤしているような、少年性のじつに気持ち悪い側面。
ぼくにとってこのスニーカーは、じぶんの深奥にひそむそんな一面に、
否応なく気づかされてしまう一足なのだ。
・ただ、このスニーカーのデザインは本当に好きです。
(ほんとだよ。)
大胆な切り替えとか、いかにもバッシュらしいシンプルな配色とか。
(ちなみにぼくの高校のチームカラーも紺×赤×白だった。)
ま、あんましフォローになっていないかもしれないけれど。
シンヤヤマグチ
【Shinya yamaguchi web site】
http://shinyayamaguchi.jp/
http://shinyayamaguchi.jp/
【Shinya yamaguchi お取扱店】
H>FRACTAL 原宿http://blog.h-fractal.com/
CAVE 大阪
http://www.caveosaka.com/
Antagonist&Agonist 京都
http://antagonist.jp/