トラペーズ(台形)ライン。一際の美シルエットは、ハイヒールなればこそ。
トレンチコート:レインチーター
パーカ:Lee
パンツ:ディオールオム
ストール:むげん堂
ニットグローブ:ミリタリー(サンタモニカ)
スニーカー:ナイキ
ナイキ 「エア エピック」
これだから、ファッションはやめられない。
いやいや、いきなり失礼。
今回は自分でもなかなかいいスタイリングに仕上がったので、
テンションが上がり気味なのです。
僕に限らず、多くの人にとってファッションはその日の気分を左右する、
とても大事なものなんじゃないか?
そうゆう、基本的だけど大事なことを、忘れないようにしたいものですね。
さて。
今日はあらためて「なぜ男がハイヒールを履くのか?」について、
僕自身、再確認の意味も込めて、考えてみたいと思います。
と、言ってもそれは実は一言で済んじゃったりします。
言いますよ?
「その方が、カッコイイから!!」
元も子もない言い方ですが(笑)
本当にそれ以上でも、それ以下でもないんです。
ただ、それだけじゃあまりに伝わりづらいと思うので
(特にヒールを履いたことのない男性にとっては)、
少しだけ構築的な視点で、考察していきましょう。
僕がいつから、高いヒールのクツに興味を持ち出したのかは定かではないんですが、
決定的な衝撃を受けたのは、やはりディオールオムでエディ・スリマンがリリースした、
6.5センチヒールのゴールドのヒールブーツでした。
(これに関しては「Long Tall Sally」公式ホームページ
内
「クツバカ一代日記」
にその詳細を書いていますので、
興味のある方は、ぜひコチラ
をご覧になってみてください。)
それ以前からデビッド・ボウイやT.REXのマーク・ボランなど、
中世的なグラムロック
が大好きだったので、古着屋さんなんかで
程度のいいものを見つけては、同じくらいのヒール高のブーツを履いたりしてましたが、このブーツを履いた瞬間に、僕の中のリミッターのようなものが、振り切れてぶっ飛んでしまいました。
「あ、いいんだ。」
ことばにすると、そんな感じでした。
なにがいいんだって話ですが(笑)
エディ・スリマンのなにがスゴイって言ったら、
この、すべての男の子(もっと言ってしまえば人間全体)に対する、
すべてをひっくるめて肯定するポジティブなメッセージと、
圧倒的な包容力、そしてサービス精神じゃないかと思います。
なにかと「否定」されてしまうことが多い、この世界の中で、
「肯定」するというのは、なかなかに難しいことです。
「男の子も、もっとオシャレになっていい」
でも逆に、オシャレなんか気にしなくったっていい。
「自分がフェミニンな性格をもっているなら、それを受け入れて、押し出せばいい」
でも、必ずしもそうしなくてもいい。
「感性のままに、ありのままに自分を表現して生きればいい。」
でも、深刻に一生懸命、自分の人生を考えたっていい。
「~はダメ」じゃなく、「~してもいい」。
ただその代わりに、すべての選択は自分の手にのみ、
ゆだねられている…。
こう考えるようになったことで、
僕は「自由」の意味が少しだけ分かった気がします。
なんだか長い前フリになってしまいましたが…。
とにかくハイヒールは僕にとって、
「自由の象徴」みたいなところがあります。
まぁでも、そんな精神論は置いときましょう(笑)
そんなの抜きにしても、ヒールというのはあらゆるファッションアイテムの中で、
最もファッショナブルなアイテムだと、僕は思います。
「ファッションは身体と洋服の相互作用によって起こる、
最も身近で、最も規模の小さな核爆発」
というようなことを以前
から申してますが、
これは言い方を代えれば「人間がゆえに持つ、コンプレックスとのあくなき戦い」
ということもできると思います。
「背が高くなりたい」
「脚をほそく見せたい」
「もっとスタイルのいい身体になりたい」…あるいは、
「いまの自分とは違う自分になりたい」
「もっと自己表現したい」…
こうした欲求とか欲望というのは、人間、果てることがございません。
どんなスタイルのいいモデルさんだろうが、
痩せなきゃ生死に関わるというような人だろうが、
同じ「痩せたい」ということで、死ぬほど悩んでたりするものです。
(ここでもまず、今の自分を「否定」するんではなく、「受け入れる」こと。
そして、そこからどうするか?というのが大事になってくると思うのですが…。)
まぁその問題は一時保留するとして、とにかくハイヒールは、
そういった欲望を一足飛びに飛び越えて、一時の「夢」を見させてくれます。
背、そりゃあ高くなります。
脚、確実に長く、細くなります。
おまけに、格段に上半身と下半身のバランスがよくなって、
スタイルのいい身体になります。
たとえそれが、クツを脱いだら覚めるような夢だとしても…。
(なんだかディズニーっぽくなってきたぞ笑)
そもそもファッション自体が、人間が生きるために必ずしも必要でない
「デザート」のようなものである以上、その最たるものである「ハイヒール」は、
それでもファッションを必要とし、自己表現のツールとして選ぶ者にとって、
男女関係なく、これからますます重要な存在になっていく気がしてなりません。
女の子だけに独占させておくなんて、
あまりにもったいない(デザートも同じく)。
単純に、僕はそう思うのです。
☆10cmのハイヒール・スニーカー「ロングトールサリー」公式サイト
☆
http://www.high-heel.jp/