我が家の中国正月
旧暦12月30日。。 バンコクはヤワラート(=中華街)の入り口です。。
この辺りは昔から中華系の華人が住む地域。。 バンコク銀行もこのヤワラートが発祥の地です。。
交番の屋根からぶら下げられた提燈も中華風でした。。
ケーニーのワイフは中華系タイ人。。 バーヤが居座る我が家でも、旧正月の行事は欠かせません。。
『中華街であのお饅頭を買ってきて・・』 バーヤが言います。。
「あのお饅頭とは何ぞや・・」 と思いつつも、、
『ハイ、、分かりました』 と元気に答えたところまでは良かったのですが、、
余り、、といってもほとんど行かない中華街・・
一年に一度購入するあの 『カノム ピヤ』 と呼ばれるお饅頭。。
何でも、、あのお店でないといけないそうです。。
『あのお店ですよね・・』 うる覚えで出かけたケーニーには前途多難な指令でした。。
午後3時過ぎの中華街、、車はそんなに走ってません。。
中華街には勿論、、中国寺があちこちにあります。。。
確かこの新市場(=タラート マイ)を抜けたよなー
乾物屋??? 手前のものは魚の胃袋かしら・・・
さすがに正月用の買出しに来る人が多いなー・・・
お参り用の杯やお椀類・・
行けども、行けども、、目的のあの店は見つかりません・・・
『もしもし、、ママ?? バーヤが言っていたあの店って何処だっけ・・??』
『覚えてないわ・・』 (そんな事言われても・・)
「安請け合いするべきじゃなかったー」
再び中華街を端から端までぐるぐると
『すみません、、お母様、、あのお店の名前はなんでしたっけ??』 恐る恐る訊くケーニーに、、
『ラオジンセン よ・・』 とバーヤ、、
『それで、その店は、、何処に在るのですか・??』 (ついに言ってしまった・・)
『中華街に決まってるでしょ。。 アナタ何処歩いてんのよ・・』 (ちょっと口調が変わった)
『いえ、、ハイ、、中華街です・・』
『中華街のどの辺りか覚えていますか・・?』 (又訊いちゃった・・)
『大通りに決まってるでしょう・・、、中国寺の2~3軒隣よ。。 アナタそんなのも知らずに出かけたの?』
大通りと言われても、、通りはたくさんあります。。
中国寺と言われても、、たくさんあります。。
「じゃあ、、お母様は知ってるのですか・・?」 と心の中で反撃するも、、
『あっ そうですよね・・』 と答えてしまう小心者のケーニーでした。。
既に、新市場の中は3週程周り、、『ワット マンコーン』 (マンコーン=龍) と言われる中国寺の前も何度も行ったり来たりしたけれど、、あの店は見つかりません。。
『あの店はもう在りませんでした。。』 と言うには、、余りにもバレバレの嘘になるし、、
途中に同じ様な饅頭の店を見つけたのですが、、あの店のものではないので、、これも駄目。。
ふと時計を見ると既に6時近くになっています (3時間弱歩き回った事に・・)
最初は気になった汗も、、ここまでびしょ濡れになれば、、如何にでもなれ、、と気にならないもの。。
途方に暮れていた時に、、ふと思い出した様に。。。
「まさか・・・」
と思って歩いたのは、、中国寺ではなく、、新市場に入る入り口付近のお店。。。。
ついにあの店を見つけました。。
『老根盛』 (ラオジンセン)と書いたお店です。
このお店は、、先祖代々続く老舗の中国菓子を売る店で、バーヤの結婚式にもこの店からお菓子を注文したのだそうです。。 (当然、我々の結婚式にも、ここのお菓子が使われました)
残り少なくなっていた饅頭を注文し、、、ついでに
『ミックスおこし』 も買いました。。
ここのおこしですが、、見てくれは日本の様に綺麗ではありませんが(形が不揃い)、お味は結構なお味です。。
日本茶と一緒に頂くと、、幸せな気分になります。。
とは言っても、、わざわざこの為だけに行くのには、、辛過ぎる、、
3時間かけてやっと買ったお饅頭。。
今気づいたけれど、、あのお饅頭まだ食べていない。。
既にバーヤのお腹の中である事は、予想つくけれど・・
メールマガジンも覘いて下さい http://blog.mag2.com/m/log/0000166696