キャリブレーションは大切なのです。 | ゴルフ 北の国から~2016 MOIマッチング編~

キャリブレーションは大切なのです。

クラブMOIスケール(計測器)はきちんとした測り方をすれば正確ですが、きちんとキャリブレーションをしなかったり、室温などを安定させておかないと不正確です。

ひどいものになると同じ計測器で60~80kg-cm2もの差が出てきますから、きちんとした測り方の出来ない場合はほとんど意味のないものとなりますね(JCMO認定店以外のところではきちんとした計測の講習を受けていませんからこのくらいの精度差があるところも・・・)。


 計測前に毎回キャリブレーションを行うことはもちろん大切なのですが、キャリブレーション前に現状でどのくらいの差が出ているか知ることも大切です。


今朝のBoseIronFactoryの場合、朝イチで電源を入れてキャリブレーションスティックをそのまま測ったときには、3547kg-cm2という値が出てきました。
キャリブレーションスティックのMOIは3557.5kg-cm2ですから10kg-cm2の差があるわけです。

その時は室内は室温は10.7度、湿度が28%でした。 

そこですぐにキャリブレーションを行いがちですが、そこでキャリブレーションを行ってもまたすぐに違う数字が出てきます。 

電子回路が温まっていないから、ということもありますが、主要因は測る際に使っている板バネが熱によって柔らかくなったり硬くなったりするためだと言えます。

キャリブレーションを行っても、内部の板バネは温まりませんから、すぐに違う数値が出てしまうんです。

ですので、内部の板バネを安定した温度状態でキープしなければいけません。



BoseIronFactoryの場合は室温を22度くらいまで上げると同時に、ドライヤーの温風で板バネを温めてやります。
どのくらい冷えているかというのは室内の最低気温を測る温度計が3つあるので、その日の最低気温を見ながら温め加減を調整します←このあたりはうどんやそばの職人と同じように職人技といえるかもしれませんね(^^

温めすぎると22度くらいまで下がるのにまた時間がかかりますし、結構気を使う作業です(^^


真冬になって室温がマイナスになると室温が22度までなるのも大変ですし、板バネをそのくらいの温度にするのも微妙なさじ加減が必要ですから、真冬は作業部屋のストーブをつけっぱなしにして15度くらいをキープすることも多いです(←まだこの冬は外気温が-17度までしか冷え込んでいませんから消しますが)。




ほんと、白物家電のように使えると思ったら大間違いなんですよね>クラブMOIスケールって。



 

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