MOIマッチングの解説。 | ゴルフ 北の国から~2016 MOIマッチング編~

MOIマッチングの解説。

Facebookに書いたことの転載です~。





大切なことなので言い方を変えてもう一度書きます。

最近はメーカー品のアイアンのMOIマッチングリシャフトを多くご注文いただくのですが、メーカー品のクラブはスイングバランスで作られていますね。
スイングバランスで作られたクラブは、同じ重さと同じ長さで比較するには意味がありますが、長さも重さも違うクラブ(番手違い)ではほとんど意味をなしません。

リシャフト前に必ずスペックを計測しますが、同じD2のクラブでも7番のMOIが2600kg-cm2であるのに対して、3番のMOIは2850kg-cm2あることもあるのです。

この差は大したことないように思うかもしれませんが、仮にこの差をスイングバランスにあてはめると、D2のクラブとD9、下手したらD2とE2のクラブ位の差はあるのです。

MOIマッチングリシャフトをするときに「どのクラブが振りやすいですか?」と必ず聞きますが、大概の方が7番アイアンだったり、9番アイアンを振りやすいと感じています。
私みたいな変態でない限り3番アイアンが振りやすいという方はほぼ皆無なんですね。

ほとんどの日本人は欧米人よりも体格もありませんし、体力もありません。
ですので、多くの方が振りやすいクラブは?という問いに対してMOIの小さいショートアイアンを振りやすいと感じます。

MOIマッチングは振りやすいクラブに振りやすさを合わせることで、全てのMOIマッチングしたクラブが同じ振りやすさになります。
クラブMOIは回転運動にかかる力を数値化したものですので、MOIを揃えれば重さも長さも違ったとしても振る時のチカラは同一になります。

スイングバランスの揃ったクラブを次々と買い換えるより、MOIマッチングをきっちり行ったほうが結果として散財を防げますし、どのクラブも同じ感覚で振れるのでクラブの数だけスイングを変える必要も無くなるんですね。

クレバーなゴルフをしたい方は14インチのところに100キロの重りを付けても変わらないスイングバランスよりも、きっちりと数値で振りにくさをコントロールできるMOIマッチングの有用性がお分かりになると思います。
そして、難しいとイメージづけられているロングアイアンも実はMOIマッチングさえ行えば難しさは半減するということですね。

ちなみに、スイングバランスを絶対的な基準と思っている方は必ずグリップエンドから14インチのところ一点を持って振るようにしましょう。
14インチのところはシャフトになりますけれども、そうすればどのクラブも同じ感覚で振ることが出来ます。
(まぁ、14インチのところに100キロの重りが付いていなければですけどね)