シンプルで美味しいスコーンレシピ | PRMROSE代表 菓子研究家 牟田彩乃 公式ブログ

PRMROSE代表 菓子研究家 牟田彩乃 公式ブログ

メゾン・プリムローズ株式会社 代表取締役。元ANA国際線CA、菓子研究家、旅の専門家。
2021年に3冊目の新刊「英国菓子 知っておきたい100のこと」発売。ANA国際線CAを経てパリ、中東、ロンドンで暮らす。












イギリスに住んでから、とても驚いたことのひとつが、スコーンへの熱いこだわりです。

各家庭の素朴なお味から、高級ホテルの丁寧に丁寧に時間をかけたこだわりのスコーンまで・・・






食感、焼き色、割れ目・・・

シンプルだからこそ、完璧を求めたくなるのが、スコーンの奥深さなのでしょうか♡


















卵を使うもの、脂肪分にもこだわった生クリーム入りのもの、ヨーグルト、レモン果汁入りのもの・・・私も、様々なレシピで作るようになりましたが、食感や風味が異なり、それぞれの魅力があります♡

















奥の深いスコーンですが、急に作りたい!と思った時に、材料が揃わず諦めた事もありますし、急ぐ時には少しでも簡単に早く出来上がると嬉しいですよね♡





今日は、家族の朝食に、子どものおやつに、計量も簡単に、ぱぱっと作る事のできる、シンプルさを優先させた、我が家のママの味、スコーンレシピをご紹介したいと思います。

ふんわり、しっとりのスコーンですので、お子さまにもお召し上がりいただきやすいと思います。




ベーキングパウダーの分量や、生地を寝かせる時間についても比較してみましたので、ご参考になれば嬉しいです。


















まずこちらのプレーンなスコーン。

イギリスのレシピでは、ベーキングパウダー入りの小麦粉、セルフレイジングフラワーに、更にベーキングパウダーを追加するレシピが多いですが、こちらは、セルフレイジングフラワーのみで作ったものです。膨らみは十分ですが、割れ目が欲しい時には少し物足りないでしょうか。




また、生地を寝かせずにすぐに焼いたので焼き縮みがありますが、お家のおやつには、充分な美味しさです♡



















そして、こちらは抹茶と甘納豆のスコーン。

セルフレイジングフラワーに、+ベーキングパウダーを小1/2加えたもの。プレーンスコーンよりも、勢いよく膨らんで、「オオカミの口」という割れ目がしっかり出来ているのがわかります。割れ目にこだわりたい時には、やはりベーキングパウダーをプラスする必要がありますね。




こちらは、生地をラップで包み、冷蔵庫で1時間寝かせてから焼きました。すぐに焼いたものよりも、焼き縮みもなく綺麗に膨らみ、キメが細かく焼きあがります。
個人的には、時間の余裕があれば1~2時間寝かせてから焼くものが好きです。

















イギリスのスコーンはシンプルな丸か、花形の2種類がほとんどです。

この様に、どちらにも使える抜型がスーパーやデパートで売られており、とても便利です。



これもお好みですが、型抜きする時に下の部分を表面にして焼くと、表面が平らで、スマートな形に焼き上がります。















◆スコーンレシピ◆


◆材料 直径5cmサイズ 約7~8個分


セルフレイジングフラワー・・・カップ2

(お好みでベーキングパウダー・・・小1/2)

砂糖・・・大4

塩・・・ひとつまみ

無塩バター・・・50g(よく冷やして小さなサイコロ状にカットしておく)

牛乳・・・カップ1/2


※1カップは日本の一般的な180mlです

※日本の薄力粉、またプレインフラワー使用の場合は、ベーキングパウダーを小1.5加えてください。




◆下準備

・オーブンに予熱を入れる(200℃)

・天板にベーキングシートを敷いておく




◆作り方

①ボールに小麦粉、砂糖、塩を入れ均一に混ぜ、バターを入れ指先でバターと粉をすり混ぜサラサラな状態にする。

②牛乳を加え、さっと混ぜひとまとめにする。捏ねないように注意する。

③生地を2~3cmの高さに台に広げ型で抜く。(ラップで挟んでのばすと手も汚れません。)

④200度のオーブンで約10~13分焼く。(お好みで、卵黄や牛乳を表面に刷毛で塗って焼くと、綺麗な焼き色がつきます。)






◆ポイント

※よく冷えたバターを手早く粉類としっかりすり混ぜること。バターが大きな塊で残ると、パイのような食感になってしまいます。また、牛乳を加えたあとはまとめる程度に。捏ねすぎると、ガチガチにかたい生地になってしまいますので、注意します。

※甘さ控えめにしたい時は、砂糖は小さじ2にしてください。

※レーズンなどのフルーツを加える時は捏ねないように、台に広げた生地の上にちらし、折りたたむように混ぜていきます。

※抹茶と甘納豆のスコーンは、抹茶小さじ2、甘納豆30gを加えて作ります。


















今日はクロテッドクリームは控えて・・・

大切にとっておいた、フォートナム&メイソンのアフタヌーンティーのお土産 でいただいた苺ジャムと共にいただきました♡


















スコーンに必要な水分量は、気候や小麦粉の種類にもよってかわってきますので、水分量を調整してください、というレシピも多くあります。




とはいっても、初心者の方には、慣れるまでは加減が難しいと思いますので、あまり気にされなくても大丈夫だと思っています。水分が多めでも、少なめでも、食感は変わってきますが、それはそれで、どちらも美味しい!と思いますので。どうしてもまとまらない時は、ベタベタにならないくらい、少し牛乳を足すという程度で充分でだと思います。





皆さまもどうぞお気軽に、ご自分のスコーン作りを楽しまれてみてください・・・♡









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