【解答予想速報】 2017年 慶應義塾大学 商学部 論文テスト <講評と解説> | ロゴスタガヤス!

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2月14日、慶應義塾大学商学部の入学試験が実施されました。

ロゴスIESでは、商学部の論文テストの解答速報を公開いたします。

 

【講評】

2017年度は、教養と統計に関する文章問題が出題されました。

 

例年、数学の分野では、確率・期待値の問題が多く出題されていましたが、今年は統計学の相関・因果関係がテーマとなりました。

 

慶應義塾大学の商学部のカリキュラムは、総合教育科目と専門科目に分かれており、専門科目は経済・経営・商業・会計・産業に細分化されます。大問Iは総合教育科目分野、大問IIは経済分野の統計学から出題されました。

 

また、大問IIについて、2015年度入試から数学が新課程になり、データの分析が数学Iに導入されました。これからは分散、標準偏差、相関関係などの計算式を理解しておくことが求められるでしょう。

 

以下、解答と解説になります。

 

【解答&解説】

I:社会科学論『大人になるためのリベラルアーツ』東京大学出版会

問1 (1)(2)13、(3)(4)24、(5)(6)28、(7)(8)30、(9)(10)31、(11)(12)25、(13)(14)34

 

問2  3

 

問3 4

 

問4

専門人はまず教養人でなければいけない

 

空欄あの前が「だから」ではじまるので、前の文章に注目しましょう。すると、専門性を身につける前に教養を身につける必要があると述べられています。本文4段落の最後、「要するに、教養人はまず専門人でなければならない。」に注目すると、良いでしょう。

 

問5

遅い一般化

 

専門人の対義語が一般人であることを考えると、遅い専門化の対比表現である空欄いは、遅い一般化であると推測できます。

 

問6

う: 自分の「軸」や「核」である専門性をある程度固めた

え: 断片的な「知識」を構造化し「知」を体系的に組み直す

 

傍線部bの前の箇所が大きなヒントです。教養人は専門人である必要があるのは、専門性を身につけた上で、他者との対話プロセスを通して、断片的な知識を構造化する必要があると直前で述べられています。

 

II:統計学『クリティカルシンキング《入門編》』北大路書房

問1

(17)(18)15、(19)(20)11、(21)(22)24、(23)(24)27、(25)(26)13、(27)(28)18

 

問2

(ア)2、(イ)3、(ウ)1、(エ)4

 

問3 7

 

問4 2

 

問5

友達ができにくいため、社交性が身につかない。

 

二要因間の時間的順序関係を逆にしたものが解答です。社交性がないから、友達ができないのではなく、友達ができないために社交性が身につかないという別の因果関係が考えられます。

 

問6

喫煙で病気が起こるという時間的順序関係と喫煙以外の要因で病気が起こらないこと。

 

二要因の因果関係を立証するためには、出来事の共変、時間的順序関係、もっともらしい他の原因の排除の3つを明らかにする必要があると述べられています。共変関係以外が問われているため、喫煙と病気の時間的順序関係、他の原因を排除することが必要です。

 

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