「セブン、ネットコンビニを展開へ」

という見出し記事が産経新聞で報じられていました。(2018510日付)

 

記事によると、

◆セブン-イレブン・ジャパンは、「ネットコンビニ」を始めると発表した

◆ネットコンビニは、スマートフォンから注文すると宅配で商品を受け取れる

2018年は、まず札幌市内の100店舗限定で開始し、2019年下期に全国展開

◆利用者は専用アプリを使って利用店舗を指定し、約2800の商品の中から注文

◆配送時間は午前11時~午後8時に1時間ごとに指定できる

◆注文から最短2時間で自宅に届く

◆注文は24時間受け付けで千円以上

◆配送料は216円だが、3千円以上買うと無料

◆宅配は、セイノーホールディングスの子会社「GENie(ジーニー)」が担う

◆セブンがすでに北海道で行った実証実験では、仕事を持つ40代女性の利用が目立った

◆重さのある飲料水や米、冷凍食品などに注文が集まった

◆セブンは、仕事や子育てに忙しい世帯や外出が難しい高齢者らに宅配のメリットがある予測

◆目標の注文件数は1店当たり平均10件、単価は2千円を目指す

◆ネットコンビニは、20187月に札幌市内の100店舗で実施

2019年上期には北海道全域の約1千店舗で利用できるようにする

そうです。

 

このサービスを「まず札幌で開始」というところが衝撃的です。

ご存知のように、北海道には「顧客満足度ナンバー1」のセイコーマートが君臨しています。

セイコーマートは、今では大手コンビニでも当たり前になった店内調理やイートインコーナーをいち早く取り入れたコンビニで、プライベートブランドによる低価格商品が多く、北海道では設題な人気を誇っています。

 

専業主婦であれば「1円でも安く」を追い求めて、新聞の折り込みチラシを念入りにチェックして、札幌なら、「しょうゆは東光ストア、サラダ油はマックスバリュ、豚肉はアークスで、牛乳はラッキー、アイスクリームは業務スーパー」といった買い方をすると思います。

しかし、実証実験結果にもあるように「働く子育て主婦」にとっては「1円の安さより時間効率の良さ」を取るでしょうから、「ネットコンビニ」は大変助かるサービスでしょう。

 

ただ、気になるのは、「再配率」です。

配送時間が1時間おきに選択できるそうなので、便利ではありますが、「ちょっと近所のATMまでお金をおろしに外出」といった「ちょこっと外出」をしていれば、「不在」になってしまいます。

通常の宅配便のように「再配達無料」だと、配送会社の業務運営が「アップアップ」になってしまいサービスが破綻する気がします。

通常の宅配便は、「送り主と受取り主」が異なるケースが多いので、「再配達無料」が基本ですが、「ネットコンビニ」の場合は、ほぼ「注文主=受け取り主」ですから、緊急事態など不可抗力がない限り「再配達の場合は別途送料」を請求してもよいのではないかと思います。

 

次に気になるのは「在庫」です。

基本的に、「配送センターから出荷」ではなく「店舗出荷」のようですが、「ネット注文→店員が取り置き→配送」とスムーズにオペレーションしなければ、「店舗販売」とかぶり「注文切れ」が生じると思います。

その場合、近隣の他店補からの補充や配送でフォローできればいいのですが、そもそも、店舗在庫が少ない商品は、こうしたバックアップ体制が極めて難しい気がします。

いずれにせよ、「店員、配送業者」さんの業務負担増加は、半端ないでしょうね。

 

話は変わりますが、コンビニエンスストアも、ISOマネジメントシステム認証を受けているところがあります。

店舗における審査は、今までは「店舗で完結」していましたが、「ネットコンビニ宅配サービス」が始まると「仮想サイト」、「一時的サイト」という概念が加わり、審査工数や審査プログラムを再検討する必要性が出てくるな、と思います。

 

それにしても、札幌からサービス開始ですので、スマホに多くの専用アプリをインストールするのは、個人的にはあまり好きではないですが、サービス開始とともに「利用してみたい」です。

また、利用後にネットコンビニのレポートしてみたいと思います。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ593号より)

 

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