組織のマネジメントシステム(仕事を管理する仕組み)の国際規格としてISO規格がある。

ISO規格に基づくマネジメントシステム認証制度は、日本でも多くの企業が導入している。

 

 

そもそも、マネジメントシステムとして、品質を管理・維持する仕組みを整える考え方は、軍の資材調達で取り入れられた。

 

 

何千、何万もの製品を購入する場合、発注側が求める品質を満たした製品か否かは、検査をすればわかるが、数が多くなれば、それをいちいち発注側が検品するわけにもいかない。

では、どうすれば、信頼して購入することができるかといえば、マネジメントシステムが整っていることにより、製品が要求を満たしているということを保証するという考え方にたどり着いたわけである。

 

 

要は、発注者が業者(購買先)に要求する製品がきちんと安定的に製造され、納品され、仮に問題を起こしても、再発防止策を講じて継続的に安定した組織運営が行われていることを証明させる手段として、「ISO認証」を要求することになったのだ。

 

 

もちろん、ISO規格に沿った方法論で組織を運営していなくても、発注者が要求する品質は担保され、継続的な事業運営は行われるかもしれない。

しかし、取引業者が何百、何千にも及ぶ場合、組織の管理システムがそれぞれバラバラであるとするならば、発注者は管理がしづらい。

 

 

また、何千にもおよぶ取引業者を自ら監査してISO規格に沿った運営がなされているかどうかを確認することも、企業規模が大きくなればなるほど、混乱を極める。

そこで、ISO認証機関と呼ばれる第三者評価機関が監査し「ISO認証」のお墨付きを出すことで、発注者は、取引業者を間接的に信頼して取引ができるのである。

 

 

以上が、簡単にまとめた「ISO認証制度」が、社会に必要となった背景です。

(その2に続く)

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ474号より)

 

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