「100年に一度といわれる大不況」により2008年度に失速した自動車メーカー各社が、巻き返しを図るべく、4月1日から始まったエコカー減税に関連するCMを打ちまくっている。
結果が早速出たといえるのが、ハイブリットカーの新型プリウスの受注が8万台に達したトヨタだ。
月間売り上げ目標が1万台だから、ものすごい勢いといえる。
各社のCMの中でも、印象に残るCMを流しているのも「これから目線でトヨタのお店に行こう」をスローガンに「こども店長シリーズ」を企画したトヨタだ。

トヨタのこのCMでは「こども店長」に、NHK大河ドラマ「天地人」の主人公である「直江兼続」の幼少期を演じた加藤清史郎さんを起用している。
彼の健気で、舌っ足らずな口調の演技がかわいらしく、とっても印象に残る。

「これから目線」と称して「エコカー減税」の減税額をアイスキャンディー(1000本)やスイミングスクールのレッスン代に換算して表現している。
大人には「アイスキャンディー1000本分っていくらだ?」とかえって、一度頭の中で金額を換算してしまうが、「こどもの目線でエコカー減税」を理解するには、分かりやすいたとえだと思う。

ちなみに、エコカー減税の仕組みは、「環境対応車普及促進税制」による、自動車取得税および自動車重量税の減税措置である。
大雑把に、自動車にかかる税金は、
『自動車税(都道府県税)、自動車重量税(国税)、自動車取得税(都道府県税)』
がある。
課税の時期を整理すると、
「自動車取得時」:自動車税、自動車重量税、自動車取得税
「自動車所有時」:自動車税
「車検時」:自動車重量税
となる。

平成19年度~21年度に新規購入した場合は「自動車グリーン税制」(自動車税)として特別措置が取られていたが、「景気対策」(脱炭素社会)のひとつとして、今度は「自動車重量税と自動車取得税」に対する軽減措置と見るのがいいのだろう。

それにしても「これらから目線」は面白いと思う。
各経済の数値や指標も「これから目線」的にいろいろな世代の人に分かりやすく置き換えて表現すると理解しやすいし、関心も高まるのではないだろうか。
このトヨタのCMを見たこどもの反応(関心やエコカー減税の理解度)はどんな感じなのだろう?と思う。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ125号より)

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