古典といえば学校の授業でも、何が言いたいのか良く分からん様な地味で無機質な文章(原文と現代語訳と)を読まされたような記憶しかありません。

そりゃまあ、徒然草とか方丈記とかいった「世の無常を嘆いて出家した人の随筆」が10代の子供に受ける訳はありません。それ以上に、わざわざ興味を惹かないような部分を引用して載せているんじゃないかとすら思えます。

なんでか?

世界に冠たるHENTAI民族である日本人が残した古典だというのに、エロい話が全く出て来ないのですから。(古典の教科書にエロ話を載せてどうする?)
 
 
というわけで、読めば古文に興味が出ること請け合いではありますが、息子に「これを読んで古文に興味を持ってくれ」と手渡す気にはとてもなれないお下品な古典の本が、なぜか我が家にあります。

セクシィ古文! (ナレッジエンタ読本 8)/田中貴子×田中圭一


この本、タイトルがおかしいです。どう考えても

・セクシャル古文!
・エロティック古文!

もしくはもっと露骨に

・下ネタ古文!

の方が中身には合っています。
 
 
エロ&パロディ&ギャグ漫画家・田中圭一


と(たぶん)まともな、でも
「これは80%、ヤってます」
とか言っちゃう男前な国文学者・田中貴子のコンビ(同姓ですが血縁関係や婚姻関係はないみたい)が二人三脚で突っ走ってます。
 
 
たとえば、恥ずかしながらわたくし、源氏物語は原文はおろか現代語訳も読んでません。読んだのは大学受験生が読んでいても絶対怒られない唯一のマンガ「あさきゆめみし」のみ。




でもセクシィ古文!には、「あさきゆめみし」で読んだ覚えのない「光源氏と美少年が(以下自粛)」シーンがマンガで…。上述の「これは80%、ヤってます」発言もこの後に出てきます。
 
 
平安時代には即物的な表現はしなかったようなので「これは80%、ヤってます」と判断するには、自分自身の経験と文章の読み込みとで推定するしかありません。

経験はともかく古典の文章を読み込むとなると、文法語法はもとよりこの時代の習慣とか暮らしとか何とかかんとかを嫌でも理解しないといけません。

そして、原動力がエロだと(少なくとも男は)気合いが入ります。
 
 
1980年代のVHS対ベータのシェア争いをVHSが勝ち抜いたのは「エロビデオ」のおかげが大きかったと言います。

パソコンとインターネットの普及にもエロサイトが大きく貢献しているらしいです。私は品行方正なので知りませんが。

アメリカ人のを好きになったからという理由で英語の猛勉強をして、あっという間にぺらぺらになったという話だってあります。
 
 
ちょっと脱線しましたが、お客さんがあなたの言う事を聞いてくれないのは、意志が弱いとか自制心がないとかいう理由よりも前に、単に「興味が持てないからそもそも聞いてないだけ」かもしれません。いったい、何をどう伝えたら相手の人が興味を持って聞いてくれるだろうか、というのを考えてみるのも悪くないかと思います。



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