東京地裁民亊8部に会社更生法を申し立てている武富士の電車内広告をみつけた。過払い金などの債権権者は28日まで届け出てほしいというものだ。筆者は以前、武富士から名誉毀損で訴えられた経験がある。『武富士追及 言論弾圧裁判1000日の闘い』(リム出版新社=絶版)に詳しいので、図書館などでお読みいただければ光栄だ。
 
 飛ぶ鳥を落とす勢いだった大企業がこうなるとは想像しなかった。隔世の感がある。

 ところで 先日武富士の会社更生手続きについて調査している際、偶然管財人の報酬というものを知る機会を得た。
 
 管財人は電車内広告に記載された小畑英一弁護士である。彼の当面の報酬は月額200万円ということだそうだ。ほかにも多数弁護士がかかわっていて、それぞれ月額100万円~60万円を取っている。成功報酬なども別に払われるのだろうか。もちろん原資は武富士マネーである。武富士の財産には保全命令が出ているものの、必要な経費はこれを解除して支出している。

 200万円という金額が高いか安いかは筆者にはわからない。ただこういう大企業の管財人というのは宣伝効果が抜群であることは間違いないだろう。小畑事務所には次々に仕事が舞い込んでくるに違いない。

 また「債権者は届け出よ」という宣伝にも当然金がかかる。たとえば9月末の会社更生申し立ての際に出した新聞広告は、博報堂を通じて朝日・読売などに出されている。1社1300万円。

 過払い金を踏み倒された人が多数いる一方でこういう景気のよさそうな向きもある。
 

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