千葉地裁に法廷内撮影を申し入れていたところ、さきほど地裁総務課の小野雅章専門官から電話で回答があった。電車に乗るところだったので1時間後にこちからかけなおした。結果は「許可しない」。理由は「説明する必要がない」というものである。
やりとりは以下のとおりだった。
◇
小野 傍聴席の確保および法廷内撮影の許可については、許可されませんでした。
――それは誰の判断ですか。
小野 裁判長の判断です。
――栃木力(つとむ=刑事部総括判事)裁判長ですか。
小野 そうです。
――理由は?
小野 理由は示されていません。
――じゃ、理由を聞いていただけますか。
小野 これ以上お答えする必要がありません。
――答える必要がない、というのはだれの判断ですか。栃木さんですか、総務課ですか、あるいはあなたの判断ですか
小野 これ以上お答えする必要がありません。
――判断の日付はいつですか。
小野 あなたが申請してから今までの間です。
◇
法律をもとに議論をする場であるはずの裁判所が、理由もなく「不許可」決定をだし、理由を尋ねたのにたいして「答える必要がない」と理由にならない理屈で切り捨てる。いかにデタラメな組織であるか、この一例をみてもよくわかる。冤罪が生まれるのも必然かもしれない。
答える必要がない、というのが誰の判断なのか。栃木氏のものか、あるいは総務課(火ノ川忠課長)か、あるいは小野さん自身の独断なのか、そこだけでもはっきりしてほしい。総務課長から直接電話がほしいと筆者は小野氏に伝えた。
「伝えておきます」
と小野氏は元気のない声で答えた。