離婚して5年
会社を退社し元同僚だったユーマとつきあい始めた
元旦那は3歳年下だった
ユーマは7歳年下だ
別に年下が好みという訳ではない
ユーマとつきあい始めて今まで同僚、という関係で
娘と3人で旅行に出かけても決して男女の関係にはならなかっただけに
とまどいが多かった
がそのぶん新鮮でもあった
5年間友人として付き合ってきた人だ
何もかもわかっていると思っていたが
男と女となるとずいぶん違ってくる
会っている時は何も思わないが一人になると
私はだんだん不安に襲われるようになってくる
私はすごくそそっかしい
何か間違えたりして
いつかユーマにも怒鳴られるのではないかと・・・・・・
職探しは思ったより難航した
履歴書を見て母子家庭と知ると
うーん・・・貴方みたいな
人にきてもらいたいんだけどね~
と言いながらも断れ続けた
2カ所の職安を毎日通ったが職を見つけるのに3ヶ月も掛かってしまった
そのとき娘は小学校の高学年だ
確かに娘が病気になれば急に休むこともあるだろうが
そんなに母子家庭って敬遠されるものなのか・・・・・・・・
私の知り合いに子供が3人いる人がいるが
もう何社クビに
なったかわからないと言っていた言葉が思い起こされた
そんな頃だった
また真夜中の2時頃だったと思う
電話がなったのだ
さすがにこの頃になるとこの時間に掛けてくるのは元旦那
他には考えられなかった
元旦那 「俺・・・・頼みがあるんだけど」
私 「何かあったの?」
元旦那 「Y田さんの電話番号教えてくれよ」
私 「は?なんで?」
Y田さんとは私の友人で交通機動隊の警察官だ
元旦那 「俺スピードで捕まっちゃったんだよ
頼む!お願い
俺今トラックの運転手やってるんだ
免停になったらメシ食えなくなっちゃうよ」
私 「・・・・・・・・・・・・・・
だって以前は私の旦那だったからいろいろ面倒見てくれたのよ
今のこの状態で頼めるわけないじゃん」
元旦那 「そこをなんとか・・・お願い」
私 「悪いけどお断りするわ」
元旦那 「お前って奴は心底心の冷たい奴だな!!」
と怒鳴ったとともに電話は切れた
心臓がドキドキした
するとまた電話が掛かってきた
猫なで声で・・・・・・3回も・・・・・・
困っているのはわかるがこんな事Y田さんに頼める訳ない
そんなに私もお人好しではない
それとも元旦那が言うように私は冷たいのであろうか