1963年と1964年のタイムライン
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コルトレーン、ヘロインを断つ 目次
「コルトレーン、ヘロインを断つ」早分かり ♪→ 「これまでのあらすじ」
音楽ジャンキーとしてのジョン・コルトレーンの肖像〈１１〉
コルトレーン、ヘロインを断つ その１１０
様々なストレス状況が継起・累積し、コルトレーンに渇望を生じさせたであろうと推測される「試練の時」のタイムラインです。「I let technical things surround me so often」 「試練の時 」 「危機に耐え、切り抜ければ」 及び次回以降のための参考資料としてご利用下さい（余計な事項を加え過ぎて煩わしいかも？）。
1961年と1962年の詳細については「1961年～1962年の批判とレコーディングの経過」 参照。
★印は記事内で言及された（言及予定の）事項。
■1961年
ナイーマ流産。時期は不明。
■1962年
★11月17日～12月2日（？）
ヨーロッパ・ツアー。ナイーマを帯同。が、ナイーマはコルトレーンの態度によそよそしさを感じるようになる（『コルトレーンの生涯』p.300-301）。以後二人の関係次第に悪化。
11月22日（？）
コペンハーゲンを訪れた際、セシル・テイラーのグループでアルバート・アイラーを聴き衝撃を受ける（？ 『Albert Ayler with KoKo』p.32、「アルバート・アイラー関連年譜」。ソースが明示されておらず、信憑性に乏しい、かも）。
■1963年
2月5日～10日
クリーヴランド、ジャズ・テンプルに出演。一晩だけアルバート・アイラーと共演（The John Coltrane Reference, p.272-273）。
3月6日
Villia その他のレコーディング。1962年に引き続き3～4分の Impressions 短縮ヴァージョンを4テイク（未発表）。（Villia は "The Definitive Jazz Scene Volume 3" ［1965年11月頃リリース］に収録。CD『ジョン・コルトレーン・アンド・ジョニー・ハートマン』にボーナス・トラックとして収録されています。）
★3月7日
『ジョン・コルトレーン・アンド・ジョニー・ハートマン』のレコーディング。企画物御役御免。
4月2日～10日 アラバマ州バーミンガムで人種差別抗議デモ。
★4月半ば
エルヴィン・ジョーンズ、ボストンで麻薬不法所持のため逮捕（『コルトレーンの生涯』p.313-314）。ヘロイン依存症治療のため、レキシントン・ナルコティクス・ホスピタルに入院（～7月後半まで）（The John Coltrane Reference, p.278）。
4月29日
After the Rain、All the Things You Are（未発表）、Dear Old Stockholm のレコーディング。ロイ・ヘインズ、エルヴィンに代わる。
5月2日～17日 バーミンガムで暴動発生。
5月23日
バードランド出演の初日。ドラムス：フィリー・ジョー・ジョーンズ。その夜、コルトレーンは白人の恋人を訪れ、「自分はもう最高の仕事をしてしまったような気がする」と口にする（『コルトレーンの生涯』p.311）。どれが「最高の仕事」だったのだろうか。
6月4日（付け）
エルヴィン・ジョーンズ、コルトレーンに宛てた手紙の中で、マウスピースに関する問題に言及。少なくともエルヴィンが入院した時点で依然マウスピースの問題が継続中であったことが窺える（The John Coltrane Reference, p.278）。
6月12日 ミシシッピ州、全米有色人種地位向上協会（NAACP）のメドガー・エヴァーズ暗殺される。
★7月7日
ニューポート・ジャズ・フェスティヴァル出演。ドラムス：ロイ・ヘインズ。「もう最高の仕事をしてしまった」と感じている人間の演奏とは思えないのだが…。"Selflessness Featuring My Favorite Things" のリリースは1969年10月頃。
★7月頃
"John Coltrane and Johnny Hartman"(A40)、次いで "Impressions"(A42) リリース。（A39 はマッコイ・タイナーの"Nights Of Ballads And Blues"、A41 はポール・ゴンザルベスの "Cleopatra-Feelin' Jazzy"。関係ないけど。）
★7月18日～31日
バードランドに出演。途中までロイ・ヘインズ、後半エルヴィン・ジョーンズ復帰ヽ(ﾟ◇ﾟ )ﾉ（The John Coltrane Reference, p.282）。
同じく出演中のテリー・ギブス・カルテットのピアニスト、アリス・マクラウドに出会うヽ(ﾟ◇ﾟ )ﾉ（面識はあった）。ギブスのグループをやめて演奏活動を停止し、カルテットの演奏旅行に同行してくれるよう申し出る（Porter, p.272）。
8月11日
白人の恋人とヌードでごろ寝。(-_-;) 最後のＨでしょうか？（『コルトレーンの生涯』p.312）
8月28日 ワシントン大行進。人種差別撤廃・雇用拡大を求める。
★夏
家を出、ナイーマと別れる（『コルトレーンの生涯』p.319）。レイバー・デイ Labor Day （労働者の日・9月の第1月曜日。1963年は9月2日だった。）前後ではないかとバイオグラファーのルイス・ポーターは推測している。その後間もなくアリス・マクラウドと暮らし始める（Porter, p.270）。
★9月15日
アラバマ州バーミンガムのバプテスト教会がクー・クラックス・クランのメンバーによって爆破。4人の黒人少女が死亡。
9月22日
キング牧師、4人の黒人少女のために告別の辞を述べる。
★9月23日
コルトレーン、37歳の誕生日。父親が死んだ時の年齢になる。
★10月8日
『コルトレーン・ライヴ・アット・バードランド』のレコーディング。The Promise、Afro Blue はエルヴィンの復帰を待ってアルバム化された、ということか。リリースは1964年1月頃。翌年スタジオ・レコーディングされた Lonnie's Lament(18:57!) が既に取り上げられている（未発表）。
10月22日～11月4日
ヨーロッパ・ツアー。アリス・マクラウドも同行したのだろうか。
10月22日
ストックホルム滞在中にアルバート・アイラーの『ザ・ファースト・レコーディングス』を入手。
★11月18日
Alabama、Your Lady をスタジオ・レコーディング。後者はナイーマがアリスについて話していたときに使った言葉らしい（Simpkins, p.171）。
11月22日 ケネディ暗殺。
11月23日～12月22日
西海岸ツアー。この間、或いは直前に第一子がアリス・マクラウドの胎内に宿ったと推測される（11月20日から12月4日の間ぐらい）。
★11月26日～12月8日
サンフランシスコ、ジャズ・ワークショップ出演。ラルフ・Ｊ・グリーソンによるインタヴューはこの間に行われたと推測されている。
12月31日
エリック・ドルフィーを加えたクインテットでリンカーン・センター、フィルハーモニック・ホールに出演。同コンサートにはアルバート・アイラーを擁したセシル・テイラーのグループも出演。
★この年、フロリダのオットー・リンク社で特注のマウスピースを作る（『コルトレーンの生涯』p.307-308）。
■1964年
1月
大まかなところ、前年12月末頃からこの月の間に妊娠に気づいたと推測される。
1月2日
コルトレーンの父ジョン・ロバート・コルトレーンの命日。
3月13日～4月2日
ハーフ・ノートのギグにエリック・ドルフィーとアルバート・アイラーがシット・イン。
4月26日
祖母アリス・ヴァージニア・ブレアの命日。
4月27日
"Crescent" 1回目のセッション。
6月1日
"Crescent" 2回目のセッション。
6月2日
伯母ベティ・ライアリーの命日。
6月29日
エリック・ドルフィー、糖尿病のためベルリンで客死。
7月2日 公民権法成立。
夏 ハーレムを始め全米各地で黒人暴動相継ぎ、ロング・ホット・サマー始まる。
8月4日 ミシシッピでクー・クラックス・クランによって殺害された3人の公民権運動家の遺体が発見される。
★この年、演奏中に度々見神体験をする。
★8月15、16日
第3回オハイオ・ヴァレー・ジャズ・フェスティヴァル、モントリオール・ジャズ・フェスティヴァルの出演を無断で (>_<) キャンセル。
★8月26日
第一子、ジョン・ウィリアム・コルトレーン・ジュニア誕生。ヽ(ﾟ◇ﾟ )ﾉ
★8月末～9月半ば（8月28日～9月13日？）
この間の5日間で『至上の愛』の全ての準備が整う。
（『ジョン・コルトレーン「至上の愛」の真実』p.17、The John Coltrane Reference, p.306-307 から推測。）
9月23日
コルトレーン、38歳の誕生日。
12月9日
『至上の愛』1回目のセッション。
12月10日
『至上の愛』2回目のセッション。
12月11日
祖父ウィリアム・ウィルソン・ブレア牧師の命日（奇しくもマッコイ・タイナーの誕生日でもある。タイナーはブレア牧師が死んだ1938年の同じ日に生まれた）。
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