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現在地の確認 A地点 中国・西藏自治区 第3の都市 江孜(ギャンツェ) → 日喀則(シガツェ) グーグルマップ -+で縮小と拡大、矢印で地図を動かせます。 



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---- 大家~、開始了!------

1987.3月下旬  西藏自治区拉萨(xizang zizhi qu lasa :江孜(ギャンツェ)  → 日喀則(シガツェ) 第2-4日目 

ラサよりもさらに標高が高い江孜4000m(ギャンツェ)に一泊、到着したのは夕方、具合が悪いわ、発熱で頭がもーろーとするわ、ばったんきゅ~で寝てしまいました。ふと夜中に目が覚めて外に出てみたらば、天空の満面の星を仰ぎ見てびっくり~!!天の河だらけの空ってのもすごいけど、もっとすごかったのが流れ星でした~。

さっそく願い事をするべく、数を数え出すやいなや、次の流れ星が現れるもんだから、結局お願いするどころじゃなかった(笑、もうもう流れ星だらけ、あれだけ多いと目で追うのが忙しくて仕方がないですね(爆

冷えて寒くなりゾクゾク発熱が始まったのでまた部屋に戻り、朝までうなされながらうつうつ眠りました。水分だけはとろうと時々飲料水を摂取しながら。翌日は午後からの出発なので午前中は観光時間、でも食欲もなく、ろくなもの食べてないのでわたしは衰弱する一方。ああ、ここでポカリとカロリーメイトがあったらなぁ。

朝になって熱は多少下がってたのか、もうひたすら根性で起き出して、せめて写真だけでも撮ろうと、よろよろ、フラフラ~しながら、何枚かお寺の撮影をしました。宿が宿坊なのか、敷地内にあったのかとにかく近かったです。部屋をでてすぐ前がそこだったので、一回りだけして、部屋に戻りまたばったんキュー、出発まで寝ていました。

この時に見たのがパンコル・チューデ(白居寺)とパンコル・チョルテンです。塔の上の方に目が描かれていて、ネパール・カトマンズのスワヤンブナートなどとそっくりです。茶色い山肌が迫ってきているように感じたのは、ギャンツェゾン(ギャンツェ城)の城壁をそういう風に感じたのかな。

ともかく中を観覧したり、付近を散策する元気はなく、ただ懇々と死んだように眠り続けていたわけです。多分同じツアーの参加者は、わたしが死んでしまうだろうと...思ってたはず。誰でも高山病でグッタリしてるとおもいますよね。

高山病(こうざんびょう、altitude sickness)とは、低酸素状態に置かれたときに発生する症候群。主な症状は、頭痛、吐気、眠気(めまい)である。他に、手足のむくみ、睡眠障害、運動失調などが現れることもある。低酸素状態において数時間で発症し、一般には1日後~数日後には自然消失する。しかし、重症の場合は高地脳浮腫や高地肺水腫を起こし、死に至ることもある。以下ウィキペディアより 抜粋

高山病は、血中酸素濃度不足が主な原因であるから、運動による酸素消費量より、呼吸による酸素供給量が継続的に上回れば、高山病を殆ど回避できる。

大切なのは

1.高所順応を行う。 
例えば3000m級の山であれば、標高2000m付近で少し留まることで、高所順応が行える。

2. ゆっくり登る。  
早く登ると運動量が多いために酸素消費が激しく、酸素供給量を上回るので、高山病にかかりやすくなる。酸素摂取能力が極めて高い人であれば、早く登っても酸素供給が追いつくが、酸素摂取能力が標準的な人がハイペースで登ると、たとえ体力・脚力が十分にあっても高山病となる。

3. 常に深呼吸する。
息を限界まで吐いてから、息を十分に吸うことで、深呼吸が行える。これにより、酸素供給量が増える。登りでは酸素消費が激しいので、常に深呼吸していないと、すぐに血中酸素濃度が落ちていく。

4. 十分に水分補給する。
  体内が水分不足になると、血液の粘度が上がり、血液内での酸素の運搬が円滑に行われなくなるため、スポーツドリンクなどで水分補給を1時間に1回は行う。

5. 高所ではなるべく寝ない
睡眠中は呼吸回数が減り、また、狭い場所で大勢の人が寝ると酸素不足で高山病になりやすい。

6. 体を締め付けない。
ズボンのベルトや、ザックの腰ベルトは、きつく締め付けないほうが、深呼吸を妨げない。

で、わたしの場合は1.2.6は完璧に守れていた、しかし、ゴルムドからラサ行きの長距離バスの中で想定外の風邪を伝染され、鼻詰まりを起こしてしまったので十分な酸素供給ができなかった、そしてラサでの体調不良により、肝心な3.4.5をさっぱり守れない状態で、さらに高所へ移動したため、しんどかったのでしょう。特に5、寝てばっかりや~ん...そりゃ酸素足らんわな~(・・;)

体調不良は風邪による発熱が主原因なので、自分としては全然高山病であるわけがない!と思ってました。くどいけど、この期におよんでも、自分では全然高山病なんかじゃ断じてないと思ってました(;^_^A 

症状としては頭痛・眠気は当たってますが、風邪ひいてたのでびみょ~です、医療従事者じゃないけどそう思ってた、でもまー、検査したらすぐ分かるんでしょうけどね。この時はとにかくまだ強気でしたよ、ガッツだぜ!(笑

時間が来てまたバスに乗り込み、次なる目的地の日喀則(シガツェ)へ出発。置いてけぼりにもされずよかったです^^ 

シガツェは海抜3850m、チベット自治区の南部でネパール、ブータン、インド国境沿いに位置しており、ヤルンツァンポ河が流れ、南にはヒマラヤ山脈が聳え、世界最高峰チョモランマ(エベレスト)も見えるんですよ。チベット自治区第二の都市で、チベット仏教第二の指導者パンチェン・ラマが代々居住しており、タシルンポ寺があります。

乗車後も懇々と骸のように相変わらず寝てましたな。黙って寝てるわたしは強気でしたけど(笑、周囲はさぞ不気味だったと思います。いつ死ぬか?のように見えてたらしいですよ。誰か声かけてくれてましたけど、返事するのも億劫でしたからね。

夕方にシガツェに到着しても、同じような容体でしたので、即刻宿に入りベッドに倒れこむ、そしてほとんど記憶がないです。でもギャンツェと同じように忘れずに撮影はきちんとしております。それがなきゃ何を見たかどこへ行ったかさえ、はるか忘却の彼方ですわ。

シガツェに1泊して、次は国境の街ジャンムー(標高2350m)をめざすのです。このひと月ずっと3000-5000mを行ったり来たり、ああ、やっと久しぶりの低地だ!2000mでも十分高いですけど、やはり低く感じるのです。これで元気凛々、すぐ生き返れるぞ!と思いました....でもね、実は世の中そんなに甘くはなかったのです....  つづく



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