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---- 大家~、開始了!------

1987.3月下旬  青海省格尔木(ゴルムド)(ge er mu )→ 唐古拉(タングラ峠) → 西藏自治区拉萨(xizang zizhi qu lasa :ラサ 第4-5日目 

ラサに着くなり発熱して寝込んでしまったけれども、かなりよくなったのでポチポチ観光を始めることに~。まずは安宿から程近い大昭寺(ジョカン)へ。そこでの様子には心底圧倒されてしまいました~、正門前ではたくさんのチベット人が皆熱心に祈りを捧げていました。

そして大勢の老若男女の皆が皆、その場で繰り返し繰り返し、五体当地をしていました。体には小学校の体育のときに使ってたマット素材生地?の頑丈なサポーターを身につけ、地面にもやはり座布団のようなものを置いて、そこへひれ伏しているのです。

一心不乱に何かをつぶやきながら、ひたすら神に祈りつづけるその姿は、いつまで見ていても飽きないもので、ほんとうに崇高な行い、人のもっとも美しい姿だと心から思いましたよ。その後に建物の中に入ってみました。

薄暗い中には、大きな仏様が鎮座しており、皆そこでも熱心に祈りを捧げています。お灯明をつけるのですが、それがバター茶にも使われているバターなんですよね、けもの臭い?匂いが充満していてむせ返るようでした。

そしてお灯明の台などの仏具や何やら、多分仏様も含めてそこいら中が油でテカテカしており、煤や埃とも合わせて、よく言えば黒光り、もっとふき掃除してくださいな♪と言いたいような、なんとも言えない雰囲気でした。不謹慎ですけど、ラマ教信者ではないので書きますが、正直わたしはあそこは嫌でした~(;^_^A

あまり長居すると気分悪くなりそうなので、ササッとそこを出て屋外の空気のキレイなところへ移動。ジョカンの中は巡回路になっていて、チベット人がたくさん回っています。ぶつぶつ何やらお経らしきものを唱えているので、よーく聞くと「オマニペメフム」と繰り返しているんですよね。

そしてチベット人巡礼者は必ずその手に「マニ車」と呼ばれる仏具を持っています。取っ手の先に円筒形の筒がついていて、取ってを持って動かすと、先の部分がくるくる回るようになっており、その中にはお経が入っています。一回廻すと、一回お経を読んだことになるそうです、だからずーっと片手で回しつづけながら巡回しているのですわ、なるほど~。

そして、1m近くはありそうな大きなマニ車がずらーっと並んでる場所に到達、その大きなのを一回廻すと、100回分だっけ、かなりお経を読んだことになり、それが10個くらいあるのだから、順番に廻してゆくと何回だ!考えようによってはめちゃくちゃ効率よく功徳が積めるようになってました>さすが聖地!と、不信心ものは不埒なことを心の中につぶやきながら同じように回してみるのでした...(汗。

聖地を右回りに廻る行為をコルラと言い、遠くから恐ろしく長い距離を命がけでやってきて念願の聖地ラサに来たわけですから、もうただひたすら歓喜に包まれて、祈りの言葉をつぶやきながら何回も何回もぐるぐる歩き回り、五体投地を一心不乱に行っているのです。そんなチベット人の深い気持ちに感動したのは言うまでもありません、まじで。

ジョカンの周囲はバルコル(八角街)と呼ばれる通りに囲まれています。両側にはお土産やさんや、商店が立ち並んでおり、やはり賑やかです。ここも右回りの流れに沿って進んでいきます。当時のラサはチベット人ばかり、漢族はほとんど見かけませんでしたねー。そして外国人観光客は結構いましたね。

屋台を冷やかしたり、買い物するのには楽しいところです、仏具やタンカ(掛け軸)、チベット人のアクセサリ、経典などが目につきました。中でも経典はサイズが40×10×15の大きなもので、装丁がキレイで真新しいものですが、値段が7-8元(300円ほど)と安いんですよね。

それは朝のお勤めでチベット人僧侶がめくりながら読むお経みたいでした。中はもちろんチベット文字なのでちんぷんかんぷん。重いのでそれは諦めて、何か小さなものを記念品に買おうとあれこれ見てると、一人のチベット人男性が道端で小物を並べて売ってました。

商売人ではなく、自分の持ち物を換金するべく、交渉しているのです。わたしは一つの品物が気になり、いくら?と日本語で言うと通じた!(笑、相手は紙に数字を書くので、値切り合い合戦が心ならずも始まりました。品ものは直径3-4センチほどの丸形の蓋付きケース、リングなどを入れるのにぴったり。繊細な銀細工のもので蓋には青いトルコ石がチョコっとついてて可愛いんです。

相手は外人と見て50元とふっかけてくるのですよ、それではこちらは半額の25元に。それからはじりじりと交渉が進み、その度に周囲からお~とか、ふ~とか聞こえて来ます。最終的には20元から負けてくれないので、結局 「算了!suan le!:もーえーわい!)」ということで交渉決裂でした。息を詰めて成り行きを見守っていた周囲からはどよめきが~。

18元なら買おうかと思ってたんだけど、それでも高い気もしたし、実際値打ちはどんなものか、わたしも分からないんですよね。でも20元でも18元でもわたしにしたら大した金額でもないんだけど、あーゆー時ってなぜか意地になるんですよね(;^_^A。

そのやりとりを、いつの間にやら見物していたチベット人に取り囲まれてたのに気がついてびっくり、2-3人がいるだけだと思ってたんですよね、ギャラリーどこよりも多すぎ!デモ久しぶり~のパンダ状態(笑。やっぱり中国では取り囲まれなくちゃー♪

でもね、そのチベット人はとても残念そうだったし、買ってほしかったんでしょうね。そしてなぜか周囲もわたしに買わせたかったみたいです!いい値だったんですかね~(謎、今これ書いてて買っといたらよかったかなとやや後悔してます。


そんな楽しい楽しいネゴシエーションが、パルコルのあちこちで繰り広げられており、それも賑やかなラサの風物詩でもあるようでした。あまり歩き回って疲れてもダメなんで、その日の観光はそれまでとし、休息を取るためにレストランへ。

始めて入る店だったんだけど、そこでまたまた衝撃的な体験を....  つづく



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