Приветヽ(´ー`)ノ

いつもこのブログにコメントを寄せて下さるblueさんが、非常に興味深い話題を提供してくれたので、今日はそれについて書きますw

何か、日本のアニメ「ガールズ&パンツァー」の影響で、ロシアの有名な歌「カチューシャ」が話題になっているらしい。




ロシア語で歌ってる(・∀・)!

歌っている声優さんは上坂すみれさんと金元寿子さんみたいだけど、ロシア語知らない人がこれだけ歌えるなら大したものだと思うよ!
※上坂さんはロシア語学科なので経験者みたいです(追記)

んで、最初にうpされた動画のコメント欄はほとんどがロシア語で埋まってたんだけど、斜め読みしたところ何だかプチ炎上してたぽい(今は消えてしまったので閲覧不可)。

別のユーザーによる動画(上に貼ったやつ)にもロシア語のコメントが多いみたいで、概ね高評価みたいです。

まあ、元歌がアレだし、賛否両論あるのもわかる気はするけど(´ε`;)

この「カチューシャ」という歌は、もともと戦時中に流行った歌なんですよね。ロシア民謡って言われることが多いけれど、作詞者も作曲者もはっきりしているし、正確に言えば民謡ではないと思うの。

第二次大戦では前線の兵士の中で好んで歌われるようになって、その影響で赤軍のロケット砲も「カチューシャ」と呼ばれるようになったんだってね。そういや先月、軍関係者の音楽フェスティバルがロシア連邦軍文化センターであったってКрасная звезда(連邦軍の機関紙)に載ってたんだけど、その大会の名前も「カチューシャ」だったw

ちなみにカチューシャとは女性の名前の一つ、エカチェリーナの愛称形です。


ところで、この「カチューシャ」なんですが、ちょうど1週間ほど前に74周年を迎えたそうです。



Легендарная песня «Катюша» отпраздновала 74-летие


伝説の歌「カチューシャ」が74周年を迎える 

スモレンスク新聞(12月3日付け)

マトヴェイ・ブランテルとミハイル・イサコフスキーの「カチューシャ」は戦時中のヒット曲だとみなされている。この歌は時代を通じて生き延び、全世界で知られるようになった。戦争はずっと前に終わったが、メロディーは現在に至るまで愛されている。「りんごと梨の花咲く」ことなしに愛国行事が行われることは少ない。歌は現在に至るまで学校でも響いている。11月28日に「カチューシャ」は74周年を迎えた。


歌の博物館

伝説的な「カチューシャ」の故郷ウグラ地区には、この歌の博物館がある。博物館はフスホディ町にあり、この歌を作詞したミハイル・イサコフスキーが生まれたグロトフカ村から28キロのところにある。

博物館、それにウグラ地区の暮らしはこの歌と強く結びついている。「カチューシャ」博物館は1985年にできた。同村人とファンの努力によるものである。展示物は現在に至るまで村の集会所の4つの部屋に陣取っている。この建物もまた1949年にイサコフスキーのおかげで建てられたものだ。


1936年、フスホディ町で大きなお祭りがあった。そこにイサコフスキーがトヴァルドフスキーと訪れた。古くからある公園で素人による出し物が行われた。


「今、ここにはステージのかわりに7500人の同胞戦士の墓があります。周辺から戦士たちの遺骨がここへ運ばれました。戦争の1日前、イサコフスキーはウグラ地方の卒業生たちの前で演奏しました。彼は地区が解放された1年後にもここへ来ました。」このように語るのはリュドミーラ・プロホレンコワ博物館長だ。

リュドミーラ館長は続ける。「カチューシャで、イサコフスキーはスターリン賞を受賞しました。ここへ来て、焼け跡を目にし、人々の生活再建と集会所の建設のために寄付をしてくれました。場所は彼自身が選んだのです。


博物館がオープンした時、生徒たちはここへバスで来たものです。今は訪問者はそんなに多くありません。一番よく来るのは野良猫のムーシカです。飼い主はこの子を捨てて中心部へ行ってしまいました。


この博物館の訪問者たちは、主に夏や文学に関する記念日にきます。秋にはひっそりしています。


パラドックスなのですが、「カチューシャ」の歴史により興味を持っているのは、スモレンスク住民ではなくモスクワ市民や外国人です。精彩ある僻地へ彼らを連れてくるのは、首都の住民です。実は、昔からウグリ地区はモスクワの別荘所有者に愛されてきました。彼らはここで少し土地を買い上げているのです。


ベルギー人、ポルトガル人、アメリカ人、スウェーデン人、ポーランド人、中国人など、皆がロシアの「カチューシャ」を知っていますよ。と館長は微笑む。



物を並べて

「ここには詩人の私物の写真があります」-博物館員は軽く手を振って一番奥の部屋の壁を指さした。「これが1927年に発行された最初の詩集『藁の導管』です。私たちにこれを譲ってくれたのはヴャジマのエセーニン博物館の館長です。別の部屋ではスタッフたちがイサコフスキーの書斎を復元していた。タイプライター、メガネ、手稿、帽子、コート、鏡、本・・・全てがかつて彼の部屋にあったものです。触ることもできます。

博物館にはこの有名な歌の改作が112集められている。前線でそれはしばしば自己流に歌われた。歌の中でカチューシャはあるいは戦車兵を、あるいは通信兵を待っていた。


ところで、初めて「カチューシャ」が演奏されたのは1938年11月28日、ワレンチナ・バチシェワによってであった。彼女の声がまさにレコード蓄音機に録音されたのである。


「博物館にそれはあります。このレコードもまたベテランですよ。戦争を経験したのですから。」-リュドミーラ・プロホレンコワ館長は誇らしげに語る。


しかし、レコードから録音を聞くことは不可能だ。時間は容赦無いのである。


さらに博物館の壁のガラスの後ろに、時代遅れのひだのあるピンクのブラウスがかかっている。それはエカテリーナ・ポマズキナのものだ。彼女のクローゼットの中身を博物館に贈ったのは彼女の母であった。そして彼女は娘の死について述べた。


「娘はドイツ人の駐屯地の司令部で働いており、わが軍に秘密の資料を届けていました。彼女はカスプリャンスコエ湖で撃たれたのです。死ぬ前に彼女は「カチューシャ」を歌い出しました。しかし最後まで歌いきることはできませんでした」


博物館にはイサコフスキーにとっては故郷であるグロトフカ村の古い写真もある。戦時中、彼の父の家は焼け落ちた。今その場所には土台と記念の石がある。鉄製の表札があるとき石に取り付けられ、持ち去られないように、万一の場合のために隣の建物にかけ直された。


グロトフカ村に博物館を建てようという考えがあった。しかしそれを運営し、守る人が誰もいないのである。今、この村は死につつある。そこに暮らしているのは全部で2人の年金生活者だ。

カチューシャの岸ウグラ川の岸辺、博物館から2キロほどのところに「カチューシャの岸」という記念碑が立っています。それはほぼ30年前に建てられたものです。古老によれば、歌ではこの岸のことが歌われているとのことです。

記念碑は農民小屋の窓枠に似ている。そばには巨大な石がある。かつて石には表札が取り付けられていた。そこには髪をはためかす娘のシルエットが彫刻されていた。しかし金属製の長方形板はすでに何者かによって取り外される試みが何度かなされた。そして不届き者から遠ざけるため博物館へとしまい込まれた。


ところで


さまざまな言語で「カチューシャ」の翻訳や別の歌詞が存在する。イタリアでは「カタリーナ」と"Fischia il vento(風が吹く)"、イスラエルでは「カチューシャ」、フィンランドでは"Karjalan Katjuusa(カレリアから来たカチューシャ)"。そのほかに、この歌は応援歌としても知られている。サッカーのロシアチームの試合の時に、観覧席で歌われることもある。


(ユリア・ヴェセロワ記者)

***

カチューシャ博物館なんてあったんだ(゚д゚)

でも思いっきり過疎ってるみたいorz

一番のお客が野良猫だし、イサコフスキーの故郷なんてもう老人が2人住むだけとか・・・

それにしてもカチューシャの岸辺って実在したんだね。知らんかった。一度行ってみたいな。


***


Катюша

Расцветали яблони и груши
Поплыли туманы над рекой
Выходила на берег Катюша
На высокий берег на крутой
Выходила на берег Катюша
На высокий берег на крутой

Выходила, песню заводила
Про степного сизого орла
Про того, которого любила
Про того, чьи письма берегла
Про того, которого любила
Про того, чьи письма берегла

Ой, ты, песня, песенка девичья
Ты лети за ясным солнцем вслед
И бойцу на дальнем пограничье
От Катюши передай привет
И бойцу на дальнем пограничье
От Катюши передай привет

Пусть он вспомнит девушку простую
Пусть услышит, как она поет
Пусть он землю бережет родную
А любовь Катюша сбережет
Пусть он землю бережет родную
А любовь Катюша сбережет

Расцветали яблони и груши
Поплыли туманы над рекой
Выходила на берег Катюша
На высокий берег на крутой
Выходила на берег Катюша
На высокий берег на крутой


カチューシャ(日本語訳)


林檎と梨が咲きこぼれ
川には霧がたちこめる
カチューシャは岸辺に立つ
高く険しい岸辺に 

(岸辺に)出て歌い出す
ステップの暗藍の鷲の歌を
愛する人の歌を
大切な手紙のあの人の歌を 

ああ歌よ、おまえ、乙女の歌よ
澄んだ太陽を追って飛んでゆけ
遠く国境の兵士の元へ
カチューシャからの便りを伝えておくれ        

彼に平凡な娘のことを思い出させて
彼女が歌うのを聞かせて
故郷の地を守らせて
愛はカチューシャが守るから

林檎と梨が咲きこぼれ
川には霧がたちこめる
カチューシャは岸辺に立つ
高く険しい岸辺に