Приветик(*´ω｀*)
怒涛のごとく５月が終わろうとしています。マジВремя летит стрелой.（光陰矢の如し）だわー。最近、仕事が忙しくて自分のことをする時間がありません(´・ω・｀)
こんなときこそУправляй временем!（トヨタのCMのキャッチフレーズ風に）なんだがなあ・・・
さて、前回の記事でちょこっと触れましたが、先日ユーロビジョン・ソングコンテストが行われました！
ユーロビジョン・ソングコンテスト（Eurovision Song Contest)とは・・・
欧州放送連合（EBU）加盟放送局によって開催される音楽コンテスト。1956年から毎年開催されていて、かなりの伝統がある。審査員と視聴者の投票によって順位が決まる。
これまでの出場者の中ではABBA（1974年大会・優勝）とかセリーヌ・ディオン（1988年大会・優勝）なんかが有名ですね(・∀・)
ロシア代表では私の好きなアルスー（2000年大会・2位）や、お騒がせデュオt.A.T.u.（2003年大会・3位）、ジーマ・ビラン（2008年大会・優勝）などが出ています。
そんな「ユーロビジョン」で今年注目を浴びたのが、ロシア代表Бурановские бабушки（ブラノフスキエ・バーブシュキ）。直訳すると「ブラノヴォ村のおばあちゃん」です。
今ロシアで最も注目を集めているこの女性グループについて、今日は紹介してみたいと思います☆彡
【グループ名】
Бурановские бабушки（ブラノヴォ村のおばあちゃん）
（ウドムルト語：Брангуртысь песянайёс)
【ジャンル】
ウドムルト民謡、ロシア民謡
【衣装】
普段着
【活動拠点】
ウドムルト共和国マロプルギンスキイ地区ブラノヴォ村
【メンバー】
グラーニャ・イワノヴナ・バイサロワ（62）
アレヴチーナ・ゲンナジエヴナ・ベギシェワ（54）
ゾーヤ・セルゲエヴナ・ドロドワ（72）
★エリザヴェータ・フィリッポヴナ・ザルバトワ（86）：最年長（活動休止中）
ガリーナ・ニコラエヴナ・コネワ（73）
ナターリヤ・ヤコヴレヴナ・プガチョワ（76）
ワレンチーナ・セミョーノヴナ・ピャトチェンコ（74）
エカチェリーナ・セミョーノヴナ・シュクリャエワ（74）
オリガ・ニコラエヴナ・トゥクタリョワ（43）：最年少メンバー
【オフィシャルサイト】
http://www.buranovskiebabushki.ru/
70代のおばあちゃんが主力のこの女性ボーカリストグループ。なぜ彼女たちは活動を始めたのか－その理由の一つに故郷に対する思いがあります。
おばあちゃんたちの住むブラノヴォ村は、ロシア連邦ウドムルト共和国にある人口約650人の小さな村。ウドムルト共和国といえば私の好きなフィギュアスケートのトゥクタミシェワ選手の故郷でもありますが、そんな小さな村で彼女たちは静かに生活していました。
ところでロシア語で「村」を表す単語としてはсело（セロー）とдеревня（ジェレーヴニャ）の2種類があります。
село・・・教会がある村
деревня・・・教会がない村
ブラノヴォ村はселоに当たります。
ブラノヴォ村に教会が建設されたのは19世紀半ばのことでした。とある市民の寄付によるものです。当時、ブラノヴォ村へは周辺のдеревняから人々が特産品を持ち寄り、教会の周りでバザーを開いたりしていました。教会は人々の精神的中心だけでなく、生活の中心でもあったのです。
ところがソ連時代に入り宗教が否定されると教会は閉鎖され、建物は撤去されてしまいます。ソ連が解体した後も、その建物が戻ることはありませんでした。
そんな中、ブラノヴォ村300周年の記念に教会を再建するための募金が始まりました。
その活動の中心となるべく立ち上がったのが「ブラノヴォ村のおばあちゃん」だったのです。
プロデューサーの手腕のお陰もあってか、有名歌手を民謡調にカヴァーした彼女たちの歌は、ロシア全土で広く知られるようになりました。2010年には「ユーロビジョン」国内選考会で3位に入賞、そして今年2012年にはロシア代表として参加。総合2位に輝きました。ちなみに今回の優勝はスウェーデン代表のロリーン、3位はセルビア代表のジェリコ・ヨクシモヴィチでした。
ちなみに有名になった彼女たちはロシア版「クイズ・ミリオネア」などに出演したり、TVのCMに出たりもしました。ちなみにミリオネアの賞金は800000ルーブル（約200万円）だったそうです。
彼女たちが稼いだお金はすべて教会再建のために使われるとのことです。5月30日には教会の定礎が行われるそうです。
↓↓youtubeで670万回以上も再生されている「ユーロビジョン」で2位に輝いたパフォーマンスはこちら↓↓
田舎のおばあちゃんが歌う今風アレンジの民謡。なかなか良いアレンジだと思います。ご長寿の期待の星であるおばあちゃんたち。これからどのように活躍していくのでしょうか。
リア・ノーボスチに出ていたインタビュー記事によると、すでに国外からのオファーも多数来ていて、おばあちゃんたちも出来るだけ足を運びたいと言っている模様。
なんでもでっかい世界地図を買って、制覇した国や都市に旗印のマークをつけているらしいですよ( ´∀｀)
来月の「ロシアの日（祝日）」にはモスクワの赤の広場でライブを行うんだとか。アーティスト活動はなかなか順調のようですね。
それと、彼女たちの活動目的の一つに「生活環境の改善」があるそうです。ブラノヴォ村は昔ながらの生活をしていて、生活用水は井戸水を使っていたりするそうです。おばあちゃんたちも生活が少しずつ良くなるようにと願っているようで、行政の偉い人が視察に来て、徐々に改善の見通しが立ってきているとのことです。
ただ、有名になりすぎてちょっとした弊害もあるみたい。小さなブラノヴォ村に、海外からもメディアがどっと押し寄せてきているそう。彼女たちは植物が踏み荒らされたりしないか心配しているそうです。
これが一過性のブームにならなければいいんですけどね。
小さな街や村が急に注目を浴びると、メディアや観光客が総出で押しかけてくる。そしてそこに昔から住んでいる人たちの生活を乱してしまう。
平穏な生活は失われ、住民の気持ちも休まらない。そのうちブームが過ぎてそこにはわだかまりだけが残った・・・じゃあ悲しすぎます(´・ω・｀)
それからメンバーの皆さんは結構お年を召した人が多いですから、あまりハードなスケジュールも避けてあげて欲しいですね。ここらへん、プロデューサーの人がちゃんと考えているようなので大丈夫だとは思いますがね。
↓↓出演CM（スプライト）↓↓
怒涛のごとく５月が終わろうとしています。マジВремя летит стрелой.（光陰矢の如し）だわー。最近、仕事が忙しくて自分のことをする時間がありません(´・ω・｀)
こんなときこそУправляй временем!（トヨタのCMのキャッチフレーズ風に）なんだがなあ・・・
さて、前回の記事でちょこっと触れましたが、先日ユーロビジョン・ソングコンテストが行われました！
ユーロビジョン・ソングコンテスト（Eurovision Song Contest)とは・・・欧州放送連合（EBU）加盟放送局によって開催される音楽コンテスト。1956年から毎年開催されていて、かなりの伝統がある。審査員と視聴者の投票によって順位が決まる。
これまでの出場者の中ではABBA（1974年大会・優勝）とかセリーヌ・ディオン（1988年大会・優勝）なんかが有名ですね(・∀・)
ロシア代表では私の好きなアルスー（2000年大会・2位）や、お騒がせデュオt.A.T.u.（2003年大会・3位）、ジーマ・ビラン（2008年大会・優勝）などが出ています。
そんな「ユーロビジョン」で今年注目を浴びたのが、ロシア代表Бурановские бабушки（ブラノフスキエ・バーブシュキ）。直訳すると「ブラノヴォ村のおばあちゃん」です。
今ロシアで最も注目を集めているこの女性グループについて、今日は紹介してみたいと思います☆彡
【グループ名】
Бурановские бабушки（ブラノヴォ村のおばあちゃん）
（ウドムルト語：Брангуртысь песянайёс)
【ジャンル】
ウドムルト民謡、ロシア民謡
【衣装】
普段着
【活動拠点】
ウドムルト共和国マロプルギンスキイ地区ブラノヴォ村
【メンバー】
グラーニャ・イワノヴナ・バイサロワ（62）
アレヴチーナ・ゲンナジエヴナ・ベギシェワ（54）
ゾーヤ・セルゲエヴナ・ドロドワ（72）
★エリザヴェータ・フィリッポヴナ・ザルバトワ（86）：最年長（活動休止中）
ガリーナ・ニコラエヴナ・コネワ（73）
ナターリヤ・ヤコヴレヴナ・プガチョワ（76）
ワレンチーナ・セミョーノヴナ・ピャトチェンコ（74）
エカチェリーナ・セミョーノヴナ・シュクリャエワ（74）
オリガ・ニコラエヴナ・トゥクタリョワ（43）：最年少メンバー
【オフィシャルサイト】
http://www.buranovskiebabushki.ru/
70代のおばあちゃんが主力のこの女性ボーカリストグループ。なぜ彼女たちは活動を始めたのか－その理由の一つに故郷に対する思いがあります。
おばあちゃんたちの住むブラノヴォ村は、ロシア連邦ウドムルト共和国にある人口約650人の小さな村。ウドムルト共和国といえば私の好きなフィギュアスケートのトゥクタミシェワ選手の故郷でもありますが、そんな小さな村で彼女たちは静かに生活していました。
ところでロシア語で「村」を表す単語としてはсело（セロー）とдеревня（ジェレーヴニャ）の2種類があります。
село・・・教会がある村
деревня・・・教会がない村
ブラノヴォ村はселоに当たります。
ブラノヴォ村に教会が建設されたのは19世紀半ばのことでした。とある市民の寄付によるものです。当時、ブラノヴォ村へは周辺のдеревняから人々が特産品を持ち寄り、教会の周りでバザーを開いたりしていました。教会は人々の精神的中心だけでなく、生活の中心でもあったのです。
ところがソ連時代に入り宗教が否定されると教会は閉鎖され、建物は撤去されてしまいます。ソ連が解体した後も、その建物が戻ることはありませんでした。
そんな中、ブラノヴォ村300周年の記念に教会を再建するための募金が始まりました。
その活動の中心となるべく立ち上がったのが「ブラノヴォ村のおばあちゃん」だったのです。
プロデューサーの手腕のお陰もあってか、有名歌手を民謡調にカヴァーした彼女たちの歌は、ロシア全土で広く知られるようになりました。2010年には「ユーロビジョン」国内選考会で3位に入賞、そして今年2012年にはロシア代表として参加。総合2位に輝きました。ちなみに今回の優勝はスウェーデン代表のロリーン、3位はセルビア代表のジェリコ・ヨクシモヴィチでした。
ちなみに有名になった彼女たちはロシア版「クイズ・ミリオネア」などに出演したり、TVのCMに出たりもしました。ちなみにミリオネアの賞金は800000ルーブル（約200万円）だったそうです。
彼女たちが稼いだお金はすべて教会再建のために使われるとのことです。5月30日には教会の定礎が行われるそうです。
↓↓youtubeで670万回以上も再生されている「ユーロビジョン」で2位に輝いたパフォーマンスはこちら↓↓
田舎のおばあちゃんが歌う今風アレンジの民謡。なかなか良いアレンジだと思います。ご長寿の期待の星であるおばあちゃんたち。これからどのように活躍していくのでしょうか。
リア・ノーボスチに出ていたインタビュー記事によると、すでに国外からのオファーも多数来ていて、おばあちゃんたちも出来るだけ足を運びたいと言っている模様。
なんでもでっかい世界地図を買って、制覇した国や都市に旗印のマークをつけているらしいですよ( ´∀｀)
来月の「ロシアの日（祝日）」にはモスクワの赤の広場でライブを行うんだとか。アーティスト活動はなかなか順調のようですね。
それと、彼女たちの活動目的の一つに「生活環境の改善」があるそうです。ブラノヴォ村は昔ながらの生活をしていて、生活用水は井戸水を使っていたりするそうです。おばあちゃんたちも生活が少しずつ良くなるようにと願っているようで、行政の偉い人が視察に来て、徐々に改善の見通しが立ってきているとのことです。
ただ、有名になりすぎてちょっとした弊害もあるみたい。小さなブラノヴォ村に、海外からもメディアがどっと押し寄せてきているそう。彼女たちは植物が踏み荒らされたりしないか心配しているそうです。
これが一過性のブームにならなければいいんですけどね。
小さな街や村が急に注目を浴びると、メディアや観光客が総出で押しかけてくる。そしてそこに昔から住んでいる人たちの生活を乱してしまう。
平穏な生活は失われ、住民の気持ちも休まらない。そのうちブームが過ぎてそこにはわだかまりだけが残った・・・じゃあ悲しすぎます(´・ω・｀)
それからメンバーの皆さんは結構お年を召した人が多いですから、あまりハードなスケジュールも避けてあげて欲しいですね。ここらへん、プロデューサーの人がちゃんと考えているようなので大丈夫だとは思いますがね。
↓↓出演CM（スプライト）↓↓