NHKのBSプレミアムで「キャパが愛した三人の女」を見たのでそれから思い出したことを、
3月31日(日) 午後3時00分 ~ 4時00分 BSプレミアム
ロバート・キャパ生誕100年「キャパが愛した三人の女」
※NHKネットクラブにある
NHKの解説は:写真家ロバート・キャパは、戦場で命を賭ける一方、多くの女性との恋を求め続けた生来のプレーボーイでもあった。戦地で被るヘルメットには「偉大なる戦争特派員であり、恋する者であるキャパ所有」と記されていたほど。中でもキャパが愛したといわれるのが、女性写真家ゲルダ・タロー、社交界の人気者ピンキー、ハリウッドの大女優イングリッド・バーグマンだった。キャパにとって恋とは何だったのか。知られざる実像に迫る
その他にも放送があったので今年分であるが、記しておこう。
2013年3月10日(日) 午後8時00分 ~ 8時45分
日曜美術館「二人の“キャパ”」
※NHKのサイト
2013年3月25日(月) 午後11時00分 ~ 11時50分 BS1
沢木耕太郎 思索紀行 キャパへの道
2013年2月3日(日) 午後9時00分~9時49分
沢木耕太郎 推理ドキュメント
運命の一枚~"戦場"写真 最大の謎に挑む~
※再放送:2013年2月7日(木)午前0時25分~1時14分(6日深夜)
放送内容は→NHKのサイト
なお、横浜美術館で1月26日~3月24日まで「ロバート・キャパ/ゲルダ・タロー 二人の写真家」として展示会が開催されていた
※横浜美術館
今年はロバート・キャパ生誕100年ということで、かなりの展示・放送があった。
それもあって、私の敬愛するカメラマン3人を取り上げてみたい
一人目は、ロバート・キャパ
二人目は、ユージン・スミス
三人目は、沢田教一
三人とも戦場カメラマン、代表作品は
見た瞬間、あっ!とわかるものである。著作権があるので、出典を明確にして述べて行きます(NETで検索すればすぐに出ます)
一番目は『崩れ落ちる兵士』で、1936年9月5日に撮影されたもの
「東洋経済」のサイトでは、仲宇佐 ゆり 氏(フリーライター)の論説がある
二番目は「楽園へのあゆみ」(1946年)で、
代表作4点は
小瀧達郎気紛れ日記でも紹介されている(「ユージン・スミス展」:2012年4月5日(木)~6月2日(土)、gallery bauhaus、小瀧達郎氏はその主宰者)
ギャラリー展示会でのページ
三番目は「安全への逃避」(1965年・ベトナム戦争)
この三枚の写真は「戦争の悲惨さ」が共通点である。
また、以上の三人のうちお会いしたのはユージン・スミス氏だけであるので、氏のことを、それはユージン・スミス氏の写真展に行って、たまたま本人のサイン会があり、サインと握手をしてもらった。残念ながらその時のサインは引越しなどで行方不明となってしまっているのだが、「楽園へのあゆみ」の写真は(当日販売されていたコピー)はパネルにして最近まで私の部屋にかけてあった。握手の時の、暖かい大きな手で、グッと握られた感触は忘れられない。そして何とも穏やかな眼が印象的であった(当時、氏は片目を失っておられたのを後で知った)。氏は、1918年12月30日 ~ 1978年10月15日(59歳)であるから、1970年代のときのことであったろう。ちょうどその頃「公害」・田中正造に関心を持っていたので、「水俣」に興味があり、たまたま1973年に池袋の西武百貨店で、ユージン・スミス「生―その神聖と冒涜」が開かれており、出向いたのであろうと思われる。その時は「水俣」が主題であり、先に挙げた写真「智子ちゃんと母親」という写真で、チッソの工場廃液によって身体を犯された幼い智子ちゃんが入浴している世界に衝撃を与えた写真である。そこで過去の様々な写真のコピーが販売されていて、私は氏のことは何もわからず、なんとなく「楽園へのあゆみ」を選んでいた。スミス氏はそれをみておられたのであろうか。失明された経緯は、1972年1月、チッソの工場(千葉県五井)で、公害病患者と会社側とが交渉するときの状況を撮影していた。そのとき、従業員の格好をした雇われ暴力団員から暴行を受け、脊髄を損傷され、片目を失明する大けがをする。この傷がもとで帰国後、78年に脳出血で死亡された。
※Blogの「東人雑記」でも紹介されている。
奥様はアイリーン・美緒子・スミスさんで、1970年に結婚、ご夫婦は水俣に住まわれて、「水俣」を写真に撮り続けられた。
以上の経緯はWikipediaにあります
ロバート・キャパ氏は戦場で1954年、地雷に触れて死亡、40歳であった。沢田教一氏はご存知の方も多いでしょうが、1970年カンボジアで狙撃されて死亡、34歳であった。
以上、ロバート・キャパ氏の放送については触れなかったが、ユージン・スミス氏のことについてお聞きになったなら、関心をお持ちになってくだされたく、取り上げました。