先日まで取り上げていた、大天使ガブリエルの性別を巡る疑問を取り上げている内に、ふと思い出した日本の神様がいました。
 それが被差別民部落などで盛んに崇拝されていた、オシラサマと呼ばれる最後の救済女神です。

白山信仰の謎と被差別部落/前田 速夫

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 オシラサマは日本の女神イザナミや、弁財天の化身とも言われ、白蛇によって表されると言われます。
 そして被差別民や疫病患者など、社会の「穢れ」とされた人々を守る女神だと言われますが、古事記や神社などといった、日本宗教のメインストリームではないため、余り知られていない女神で、正直私も『白山信仰の謎と被差別部落』を読むまでは、知りませんでした。
 そしてオシラサマという呼称自体、世界的な神のバックグラウンドを考える上で、興味深い名前と言えます。
 それは「オシラ」という名前が、明らかに阿修羅(アスラ)と似ていて、しかも殆どの宗教文化に於ける穢れである、死の領域に関わっているからです。

 端的に言えば、イザナギ・イザナミの「イザ」も、シュメールの「イシャ」「イシュ」と同じ、阿修羅系の祖霊神を語源としていると考えられますし、特にイザナミは冥府の女王、イザナギは生きたまま現世と冥府を往復できるシャーマンと言えます。

冥府の王オシリス

 また特に名前がオシラサマに似ている神として、エジプト神話のオシリスが挙げられますが、この男性神は弟のセトに妬まれて暗殺され、妻イシスによって復活させられるも、現世を治める力を失い、冥界の王となりました。
 そしてオシリスもイシスも、更にセトまでも、スター(Star)特にシリウスを語源とする、阿修羅系の名前と言えます。

 また阿修羅系の名称を持つ女神として、シュメールのイシュタルも挙げられますが、彼女も自ら冥府に下っています。

 また阿修羅と言えば、ヒンドゥ教では悪魔とされましたが、ゾロアスター教では絶対神アフラ・マズダとされ、逆にヒンドゥの神々デーヴァが悪魔とされ、キリスト教におけるデビルの語源になりました。

 相対的に見て、阿修羅系の神々は、死と性欲、そして闘争本能に関わる、祖霊崇拝の神々と言え、占星術で言えば、惑星では金星・火星そして冥王星、そして星座では蠍座と関連する、と言えます。
 またエジプト神話に於けるイシスと動揺、恒星ではシリウスとの関連が指摘され、シリウスが見えない77日間は神が死に、その後シリウスが見えると復活するという、神自らが生死を繰り返すことで四季が巡るという思想から、救世主思想が生まれました。

 話しをオシラサマに戻すと、オシラサマはオシリスと同じく冥府の神、そして女神であることから、むしろ妻イシスとの関連が考えられます。
 あるいは、オシリスとイシスの夫婦を一つの神と見なして、汚れの世界を守護し、そこに落とされた人々を守る、オシラサマという形になったのかもしれません。
 いずれにせよ、オシラサマが世界的な、神々の源流からもたらされた崇拝という可能性は高いでしょう。
 そしてヒンドゥ教で差別された人々が、阿修羅へのかたくなな信仰をよりどころとしたように、日本で穢れを役割として押しつけられた人々が、救いを求めたのがオシラ神だったのは、偶然とは言い切れない気がします。

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 続いて本日のアメクリップご紹介は、引き寄せの女神からのメッセージを伝える、かずみんさんです。

8月だ!(1日フライング) 夏だ!だから思いっきり願いましょう!

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